最速のヒーロー   作:向日水 錐

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なんか、大暴れさせたいですよね。


USJ編 2

「子供を殺せば来るのかな?」

 

その声は全員の耳に届いた。

 

大半が恐怖に震える眼差しを向けた。

 

だが、ここで震えてヒーローになれるものか。

 

「「「ヴィラン?!!」」」

 

「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ。」

 

いや、そんなことは無いはずだ。

 

「そんなはずは無いだろうよ。ここに現れた。しかも、時間が俺たちの授業中。制圧したいなら深夜にでも侵入して、朝まで待機。俺たちが来た段階で蜂起し、制圧の方がヴィランっぽいのに。たまたまここに来るわけねぇよなぁ。計画してるはずだぜ。」

 

俺の言葉に切島は唾を飲む。

 

なんにせよ意図が読めない。俺たちを殺したいのか、それとも別の目的があるのか。

 

「13号避難開始!学校に連絡試せ。妨害されてる可能性もあるがな。」

 

「上鳴、お前も個性で連絡試せ。」

 

センサーがあるのに発動しないってさっき13号が言ってたからな。

 

連絡系統も妨害されている可能性が高いとみていいよな。

 

「先生は!?1人で戦うんですか?!」

 

出久が尋ねる

 

「あの数じゃ、いくら先生でも。」

 

そうだ、あんな大勢じゃ

 

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

え、惚れるかと思った。多分先生は俺たちを安心させるために行くのだろう。

 

「13号任せたぞ。」

 

そう言って相澤先生がヴィランに向け飛び出す。

 

広場の真ん中で、首に巻きつけている布、格闘術を使いヴィランを倒していく。

 

「すごい、、多対一こそが先生の得意分野だったんだ」

 

出久がこんな状況でも分析している。ヒーローオタク極まりないよな。

 

「おい。行くぞ、出久。」

 

俺が声をかける。

 

すると、俺たちの前に黒いモヤの男が突然現れる。

 

「させませんよ」

 

「「「?!!!!」」」

 

全員が驚く。

 

「初めまして、我々はヴィら「っせぇ。どけよ。」

 

俺が、皆の前に飛び出し、首の甲冑のある所へ蹴りをいれる。

 

「っと、危ないですね。不意打ちとは、それでもヒーロー志望ですか?」

 

何だこの感触。

 

「うるさい。ヴィランとゆっくり話せるほど俺はお人好しじゃないんでね。」

 

「ふふっ、そうでしたか。」

 

いちいちムカつくやつだよ。

 

「ちっ、なん、、って!」

 

おれは黒いモヤに沈めらる。

 

「「「「?!!!、?!」」」」

 

「しゅんくん!!」

 

出久がこちらに手を伸ばす。

 

 

くっそあちい。

 

「なんだ、ここは」

 

周りが燃えている。

 

ってことは火災ゾーンってところか。

 

「おいおい!!ガキ一人か???」

 

なんだよ、こっちにもヴィランが配置されてるのか。

 

なら、みんなも俺みたいにワープさせられて散り散りになってるな。この感じだと。

 

後ろからどさっと何かが落ちる音が聞こえた。

 

「まっしー!!」

 

「瞬太か!」

 

「心配だったんだぞ!」

 

おれは尾白がここに来たことで落ち着きを取り戻した。

 

「お前も呑み込まれて心配させやがって。」

 

『おいおいおいおい!!!!そんな感動の再会みたいなのやめてくれよなぁ!!」

 

っと、そうだったな。俺たちは今最高にピンチな状態なわけだ。

 

「なぁ。まっしー。こいつら全員ぶちのめすぞ。」

 

「あぁ。わかってる」

 

「ガキが調子乗ってんじゃねぇぞおらぁ!!!!」

 

その声を皮切りに10人以上のヴィランが俺たちの方へ押し寄せてくる。

 

じゃ、瞬殺させてもらいますよ。

 

「ぐぎゃっ!!」

 

一番近くにいた、右手から小さな炎が出ているヴィランのみぞおちを殴る。

 

「おまえら遅すぎだよ。それに大層なことしといて本当はカスみたいなチンピラの集まりなんじゃないのか?」

 

ここで俺の煽りスキルが発動する。

 

この一言でその場にいるヴィラン全員がブチギレてた。

 

「おい!!なにやってんだよ瞬太!」

 

やば、やらかしたかも。

 

「ごめん。まっしー。でも攻撃が単調になって捌きやすくなったんじゃないか?!」

 

「っ!!まぁ、そうだけどさ!」

 

「あと、ヴィランさんたちよぉ。俺のこと捉え切れてるやついないよなぁ?!」

 

ここで、ヴィランたちに焦りが生じる。

 

先ほど炎を出してたヴィランをぶちのめした一撃や、俺の動きを捉えれてる奴はいなかった。

 

あいつらからしたら。『あれ?!なんかあいつ倒れてね?てか早くね?状態である。』

 

「はい、焦ったね。その隙がダメなんだよ。それでもオタクらヴィランですかぁ?」

 

「言わせておけばこのガキ調子の、、、、」

 

私、早間さん、今あなたの後ろにいるの!

 

と、メリーさんっぽいおふざけはこの辺にして、後頭部を右手で掴み足を掛けそのまま地面にキスさせる。

 

「「「「?!!」」」」」

 

「おい!だいじょ、ぐっほぁ。」

 

声を掛けようとしたヴィランの後ろをとりジャーマンスープレックスを決める。

 

ここからは俺の一方的な蹂躙だった。

 

 

 

「そっちは終わったか?まっしー!」

 

おれは尾白に声をかける。

 

「いや、お前が殆ど終わらせたじゃねぇか。俺3人くらいしか相手してないよ。」

 

あり?そんな感じだったけ?

 

「なんかゴメン。」

 

「いや、いいよ。お前が強いのは俺もわかってるつもりだから。」

 

2人で情報を共有しこれから先の動きをきめる。

 

「ってことで多分この感じだと、散らされた皆の相手をしてるヴィランはチンピラみたいなカスばっかって感じだからあんまり心配しないでもいいけど、助けに行かない訳には行かないよな。」

 

「なら、舜太。1人で走り回りながら皆の助けに行けば?お前の速さならそれが出来るんじゃないのか?」

 

確かにそれはありなんだが。

 

「いやでも、まっ「俺なら大丈夫だ。」っ。」

 

尾白の目は本気だ。

 

「俺だって、弱くない。自分1人くらい自分で守れる。だから、みんなを助けてやってくれ。俺にまだ、自分1人しか守れる余裕が無いからな。」

 

そんなこと言われたら。

 

「分かった。無理はするなよ。」

 

「おう!危なくなったら逃げればいい!」

 

それはヒーローとしてどうなのだろうとか思うけど、ここには俺たちしか居ない。

 

それに俺たちの勝利条件はこの場から逃げること。なら、俺はA組の中で最速で逃げれると同時に。最速でヴィランを無力化出来る。ならみんなを助けてからでも、十分に逃げることが可能だよな。

 

「わかった。任せろ。行ってくる!!」

 

そうして俺は駆け出して行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何とか書きました。

インターン先について

  • ナイトアイやろボケが
  • ホークスの方がええなー
  • その他。

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