最速のヒーロー   作:向日水 錐

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意欲が無くならない前に書くんだ!おれよ!書けよ!


体育祭編 12

「うぉぉーーー!!!」

 

轟が炎を飛ばしてくる。

 

「くそ、炎ってのは厄介だな。避けるしかない。」

 

別に避けずに突っ込んでもいいんだけど、今それをすると不意を付いての良い一撃に持ってけないからやらないだけだけど!

 

どう近づくか。っていうか炎が常に出てるから轟の右側から殴らなきゃなんねーな。

 

一旦距離を取ろうとするが、そこで考える。果たしてここで離れていいのだろうかと。このままここから離れてしまえば大氷結なり広範囲に渡る炎がやってくる。

それをされた時。氷ならば初期動作を追えば防げるが炎は常時出ているため余り嬉しくはない。

 

ならば、ここは離れず接近戦を仕掛け、火傷覚悟でぶん殴るなり蹴るなりするしかないか。

 

それに服や靴が燃えても俺なら手足を振れば消せるしな。

 

「行くぞ。焦凍!!」

 

そう言いながら、轟の右頬を右の裏拳で殴る。

 

っ!冷たい?!まさか?!

 

右手を見やる。少し凍っている。ふーん!なるほどなるほど。

 

「お前、まさか常に冷気もにじませつづけてるな?」

 

「この土壇場で調整が出来るとは思わねぇから両方とも全開で常に展開させ続けてる。」

 

なるほどな。確かに調整するよりブッパのが強い。強個性あるあるってやつだな。ならば!

 

「お前もこれでヘブっ、」

 

轟の言葉を遮るように左頬を右手で殴る。

 

「ふぅ。手の温度がちょうど良くなったわ。」

 

「お前。馬鹿だろ。」

 

俺がやったのは簡単なこと。裏拳で凍っちまった右手で轟の左頬をぶん殴っただけ。それで手の氷を溶かした。

 

「お前自身その個性で、体温調節してるように俺が殴る位置さえ考えれば俺だって体温調節は出来るさ。」

 

「だからってお前の拳に対するダメージは馬鹿にならないはずだろ!?」

 

驚いた顔をする轟

 

あーそんなことね。そんなの

 

「気にすると思うかよ?そんなこと……俺は勝ちに来てるんだぜ?殴らなきゃ勝てないなら、ぶん殴るだろ?それにお前だって顔を2発も殴られたら痛えだろ?」

 

「やっぱ、お前バカだよ。」

 

そういった轟は更に火力と冷気を上げる。変な空気だ。

 

視界がぼやける。

 

陽炎ってやつか?

 

ていうかまずいよな?この状況、ここで熱膨張で爆発なんてされたら俺は耐えきれないぞ?ただでさえスピードの為に体重をそこまで載せてない俺の体じゃあの爆風には耐えられず場外になる。ならこれは早期決着と行かなくちゃなんねぇ。

 

「済まんな轟、終わらせるぞ?」

 

そう言って近寄る俺に轟は扇状に広く氷結を展開する。それを俺は右側、轟の左側へと、避ける。10m程距離が空く。

 

そして近付こうとしたら炎の壁を轟が展開する。

 

「これなら近付けれねぇだろ?!早間!」

 

いや甘いねぇほんと。さっきの俺の拳の下り忘れてる?

 

「いーや!そんなことは無いね轟!」

 

そう言いながら俺は炎の中を服が燃えても関係なしに突っ切った。

 

「っ嘘だろ!おめぇ!」

 

「嘘じゃないさ!轟、これで終いだ!」

 

轟の懐へ一瞬で近づき右手を握り締め、グッと拳を固める。もう助走ここまでで十分。

 

そして轟の腹へ拳を打ち込む。

 

「俺の勝ちだよ轟。」

 

吹き飛べ。空を駆ける星のように

 

彗星の衝撃(コメット・インパクト)ォォォォ!!」

 

轟が、意識を失い地面をバウンドしながら場外へと転がる。

 

いいの入ったわー。あれは痛いぜぇ轟さん。

 

『決着ぅぅぅぅー!!!』

 

『優勝は早間 瞬太だぁぁぁ!!!』

 

やっべぇー今見えたけど、エンデヴァーさんめちゃくちゃ燃えてね?めちゃくちゃ睨まれてるんだけど!見るの怖いから目を逸らせる

 

父さんは……あ、居たけどめちゃくちゃ手振ってるし笑顔だ。

 

ていうかエンデヴァーさん気付いてるよね?!俺の父さんの存在に気付いてめちゃくちゃ歩み寄ってるんだけど!

 

はい、親同士の会話は子供が聞くもんじゃないから無視でいいでしょう!(考えるのをやめた)

 

A組のみんなの席を見る。すげぇ笑顔だ。出久とか泣いてない?

 

『さぁーー!おめぇらこれから表彰式をするぜぇ!!ちょい待ちな!』

 

 


 

俺はあの後直ぐに救護室に轟と仲良くぶち込まれリカバリーガールの治療を受けた。今回は折れてもねぇから少しだけ休んでけとばぁさんにぶっ叩かれた。

 

そうして休んでいるうちに轟が目覚め、少し会話しているうちに相澤先生に呼ばれてステージに戻ってきた。

 

「それではこれより!!表彰式に移ります!」

 

ミッドナイト先生の言葉で表彰式が開始される。

 

表彰台の上に俺、轟、常闇の3人が並ぶ。飯田は?

 

「飯田くんはおうちの事情で早退になっちゃったのでご了承くださいな」

 

ミッナイ先生の補足助かる

 

おうちの事情かー仕方ないよなーというか大丈夫なんだろうか。おうちの事情ってなんかやばい事なんだろうな。今度あったら声掛けとかなきゃな。

 

「さぁ!!メダル授与よ!!今年のメダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」

 

『私が』

 

『メダルを持って「我らがヒーロー!!オールマイトォォ!!!」

 

え?!そこ予行してて!めちゃくちゃ被ってるじゃん?会場の空気凄いあれですけど、微妙になっちゃってますけど!

 

常闇にメダルが授与される。

 

「常闇少年おめでとう!強いな君は!」

 

「もったいないお言葉」

 

「ただ!自力を鍛えないとやられちまうって事が分かったね!そこを鍛えたら君はもっともっと強くなれる!」

 

「……御意」

 

そう言ってオールマイトは常闇にハグをした

 

「轟少年.おめでとう」

 

「ありがとうございます。」

 

「今の君、特に決勝で見た君の力なら、もっともっと上へ強くそして、優しいヒーローになれる。」

 

「はい。ですが俺にはまだ清算しなきゃいけない物がある事を思い出しました。だからこれからその事と向き合っていくつもりです。吹っ切れた訳じゃないですから。」

 

「そうか。多くは語らんよ!だけど今の君なら必ず清算出来る。私は信じているよ」

 

そしてオールマイトはまた轟にハグをした。背中ぽんぽんしてるし。

 

オールマイトが俺の目の前に立つ

 

「さて!早間少年、防衛成功だね!」

 

「えぇ。このチャンピオン王座は3年間譲るつもりは無いですね」

 

笑顔で答える。

 

「君は本当に速いな、早間少年。ホークスよりそれに私より速いんじゃないのか?」

 

照れる。No.1ヒーローにそう褒められて嬉しくないわけが無い。

 

「そうですね。俺が世界で1番速い自信がありますよ。」

 

「くぅ!そのビッグマウスはどうかと思うが、そう思わせてしまうような、確かな実力が君にはあるからカッコイイんだろうね!」

 

「ありがとうございますオールマイト。」

 

「くくっ!かっこよかったぜ早間少年!!」

 

そう言いながら俺の首にメダルをかけるオールマイト。

 

『さぁ!!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!』

 

『この場の誰にもここに立つ可能性はあった!!ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくそな姿!!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!てな感じで最後に一言!!』

 

はぁー疲れたなー

 

『皆さんご唱和下さい!!せーの』

 

「「「プル『お疲れ様でした!!!!』え?」」」

 

ええぇ?!オールマイトさん?!!

 

「いやそこはプルスウルトラでしょオールマイト!!」

 

『あ、いや……疲れたろうなって思って……』

 

なんて締まらない閉会宣言なんだ?!!

 

と、僕達はこの後ホームルームがあるので教室に戻って相澤先生の話を聞く。

 

「じゃ、おつかれっつうことで明日、明後日は休校だ。プロからの指名などをまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけー。」

 

「あっ、それと爆豪、教室でずっと貧乏ゆすりみたいにカタカタすんな。うるさいぞ。お前が負けたって事実しかないんだからしっかり胸に刻んどけ。」

 

「じゃおつかれさんー」

 

とそれぞれ帰っていくと思っていたのだが。

 

「おい!!」

 

俺が呼ばれたと思い後ろを振り向く

 

「早間。俺はお前に負けた。けど、次は負けねぇからな!!しねくそがァ!」

 

「おう。待ってる、だから来いよ、上へ。」

 

「けっ!!」

 

いや可愛いねほんと爆豪さん。ブチ切れてましたけど、悔しそうでしたねぇ?!(にちゃぁ)

 

「しゅんくん!帰ろう!」

 

出久に呼ばれ俺も帰り出す。

 

「なぁ。早間。」

 

とまた誰かに呼ばれたので振り返る

 

「電話番号交換しないか?」

 

え?!いま轟くんが僕に電話番号を聞いたの?うそーん?キュンとするやん?

 

「お、おう、別に構わねぇぞ。なんか相談か?」

 

なんかしらの思いがあって聞いて来たのだろうと思い理由を尋ねる

 

「いや、単純にお前と訓練みたいなのをしてみたくて聞いた。正直、現状俺が知ってる中で接近戦が最も強いのはお前だと思ったからだ。」

 

やっぱそうですよね。うんうん、さすが轟くん、めちゃくちゃ向上心の塊だわなんか別のこと期待した俺が馬鹿だった。なんか友達とかの感じで来たと思ったのに。

 

「それに今度遊びに行こうぜ、緑谷とお前と俺の3人で。」

 

えええええええ?!??!

 

そうなの?!やっぱ友達イベなの?!俺、友達あんまりいなかったからめちゃくちゃ嬉しいぞ!

 

「おおお、おう!もちろん!」

 

「ええええ?!!!僕もなの?!!」

 

いや出久は別に驚かなくてもいいんじゃねぇのか?

 

「あ?なんか嫌だったか?」

 

いやいや滅相もございませんのことよ!

 

「いやなんも、別に轟が案外そういうの誘ってくれるとは思わなかったから、意外だと思ってさ」

 

「いやまぁ、友達は初めて出来たのかもな。ずっと特訓ばっかりだったから」

 

あぁなんて可哀想な子なの?家では特訓、学校では勉強、また家では特訓みたいな生活送ってたのね。は〜これは青春させなきゃ。

 

「おう!もちろん今度遊びに行こうぜ!なっ!出久!」

 

「うん!もちろんだよ轟くん!!」

 

やっべぇ、俺達、高校生してるぜ!青春だぜ!やろうしかいないけど!

 

「おら、おめぇらうるせぇぞとっとと帰って休め」

 

相澤先生に怒られ俺たち3人は本当に帰路に着くのであった。




捏造オブ捏造。妄想が止まらねぇ!最高だ!妄想が最高なんや。
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