体育祭後初めての登校日
「お兄さんたち」
俺と出久は電車内で声をかけられた
「「え?!」」
振り向いた先にはサムズアップをしているおっさんが立っていた
「体育祭2人ともお疲れ様!とってもかっこよかったぜ!」
なんと、あの放送を見ている人だったのだ。
そりゃそうだ、日本じゃオリンピックの代わりになってるくらいなんだ、見てる人もいるだろうなぁ
「あ…ありがとうございます!」
出久は嬉しそうに笑顔で答えていた。
「ありがとうございます!」
俺もそう答えた
「しかも、そっちのあんちゃんは優勝したんだろ!若い頃を思い出して暑くなっちまったよ!」
「そうそう!本当に2人ともかっこよかったぜ!」
「緑髪の子は案外小さいのに筋肉ついてんだねぇ!」
「2人とも頑張ってください!応援してます!」
「「………」」
2人とも電車の中で周りの人の圧に呆然としてしまっていた
2人電車をおり、学校に向かって歩き出した。
「なぁ、出久。やっぱり応援されるってのは気分がいいんだな。」
素直な感想を出久に伝えてみた。
「そうだね、しゅんくん。それにしてもしゅんくんは優勝してたからとてつもなく握手求められてたね。」
「あー、それはそうだよなぁ。あんだけ啖呵切って戦ったんだからそりゃそうだよなって話だよなぁ、まったく。」
俺は言葉を話しながら色々なことを考えていた。
そうこうしているうちに校門の前まで来た
「遅刻だぞ2人とも!!おはよう!緑谷くん!早間くん!」
「カッパに長靴!!!」
飯田偉いな。こんな日でも走って登校なのか。真面目か!いや関係ないか
「おはよー飯田ー」
って遅刻ったって予鈴5分前だぞ?飯田さんや
「飯田くん、遅刻って言っても5分前だよ」
よく言ってくれた出久。ほんと親友
「雄英生たるもの10分前行動が基本だろう!!」
それ、絶対飯田どこ行っても言ってるだろ
「まぁ、早めに着くっていうは大事なのは分かるけどよ、飯田さんや」
「…あ…」
飯田がなにか伝えたそうにこちらを振り向く
「2人とも兄の事なら心配無用だ、要らぬ心労をかけてすまなかったな」
そう告げる飯田の顔はいつも通りの笑顔に見えた
はぁー、家族が何かあったのに大丈夫なのだろうか。今度父さんにインゲニウムの話でも聞いてみるかな。
「「……」」
俺と出久は無言で先に行ってしまった飯田を眺めていた。
「おい出久。俺達も遅れる前に行こうぜ!」
「う、うん!」
2人して教室に近付いていくと中から声が聞こえてきた
「今日、来る途中すごい声かけられたよ!!」
盛り上がってるなか、教室に入ると瀬呂、切島、蛙水、芦戸、葉隠の5人で話している姿が確認できた。うん!いいね!青春って感じがするよね。
「私もジロジロ見られてなにか恥ずかしかった!」
葉隠さんに目線向けるって難しいよね絶対、後ろのおっさんとか見ちゃうよね。
「おっはよー、みんなー」
と、みんなに声をかけて教室に入る。
「「「おはよー、2人とも!」」」
「あ!お、おはよう!」
出久さん未だに女の子に対する耐性低すぎませんか?
ワイワイ、ガヤガヤ
ガラガラー
ピタッ
うぉ、すっげぇ、イレ先入ってきただけでこんな一瞬で静かになるのか。どっかの軍隊かと思ったよ。まぁ、怒らせると怖いもんね!仕方ないね!
「おはよう」
というかイレ先、包帯取れてないですか?あれだけミイラみたいだったのに。
「相澤先生、包帯とれたのね良かったわ」
お、梅雨ちゃん凄いね。先生にもあの話し方なんだ。というかあの子はほんと誰に対してもフラットでいいよな。平等って大事だからな。
「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。んなもんより今日のヒーロー情報学ちょっと特別だぞ」
小テストか?法律の問題が出るのか?いやまぁもちろんこの早間さん勉強してますから答えられますけどもええどうぞどうぞなんでもござれですとも!
「『コードネーム』ヒーロー名の考案だ」
「「「「「胸膨らむやつ来たぁああああ!!!!」」」」」
めちゃくちゃ俺も盛り上がっちまったよ立ち上がって叫んじゃったし
ザワぁ
「というのも先日話してた『プロからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み即戦力として判断される2、3年から…つまり今回来た指名は将来性に対する『興味』に近い。卒業までにその興味がそがれたら一方的にキャンセルなんてよくある」
こわ、イレ先怖い。怒らせたらダメ絶対
「大人は勝手だ」
峰田が凄んでらァ
「頂いた使命が自身へのハードルになるんですね!」
お、いいこと言うね透ちゃん
「そ、でその指名の集計結果がこうだ」
前のディスプレイに出たのは
早間:5037件
轟:3123件
常闇:350件
飯田:298件
緑谷:286件
爆豪:256件
上鳴:247件
.
.
.
え?!俺ダントツで多くね?やりすぎちゃった?
「とまぁ、例年はもっとバラけるんだが上位2人が持ってっちまったな」
「しゅんくん。凄い来てるよ」
「いや俺自身もびっくりだぜ?」
まさか、こんな結果になるなんてなぁ。
と、席の前の方で
「わああああ…」
「うむ」
と、麗日が飯田の肩をつかみ、ヘドバンみたいに振ってた。めちゃくちゃ面白いじゃねぇか。
「これを踏まえ…指名の有無関係なく。いわゆる職場体験に行ってもらう」
「「「!!!」」」
あー、この指名先に行けってことっすかねぇ?
「おまえらは一足先に現場みたいなのを味わっちまったが、プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきたなぁ!」
「ま、仮ではあるが適当なもんは…」
「つけたら地獄を見ちゃうよ!!!」
と、ムチをバチンと振るいながらやってきたのは、1年の教室に来てもいいのか18禁ヒーロー
「ミッドナイト!!」
「この時の名が!世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!!」
これ実体験なのかなぁ
「名は体をあらわすって言われるだろあれだよ。ま、名前のセンスは俺にはわからんからその辺をミッドナイトさんに見てもらえ」
面倒くさがってる感じあるけど俺じゃちゃんと評価してやれねぇから別の人連れてくるところがイレ先の優しさなんだろうな
「じゃ!考えてみてね!」
15分後
「じゃ、そろそろできた人から発表ね!」
これ、前で言わなきゃなんないんだ、なかなか度胸いるよなぁ
「いくよ…
と、あれよあれよと、みんなが出していく中、俺の番になった。
「んじゃ、俺ですかね!」
まぁ、俺は最初からキメてたんだよな。ていうか技名も、ほぼそれだしなぁ。
それにやっぱり早いって言ったらこれだよな!
「俺のヒーロー名は彗星ヒーローコメトかな…」
これには色々考えた。俺の髪の毛の色が白っぽい水色なこと、コートもそれと合わせた色にしたこと。それにさ、彗星って何となくかっこいいんだよな。それにコメトって可愛いし、覚えやすいからね!
「これには俺の体の1部の色から何となくでイメージしてたこと、それに早いからね俺は!」
「うん!うんうん!すごくキャッチーでいいんじゃないの!みんな覚えやすいし、色のイメージつけやすいのはいいと思うわ!」
「次!」
あ、残りは出久とアホ丸出し解答の爆豪くんに、深く考えこんでる飯田
出久はどうするんだろうな。そいや話したこと無かったなこのこと。
それに飯田は何を悩んでるんだよ。そういうの好きそうじゃねぇか。
飯田は悩ましげな顔を浮かべながら無言でフリップを立てた
「あなたも名前なのね」
って焦凍と一緒かよ。でもあの顔はなんかあるんだろうな。これは益々父さんに聞いてみてもいいかもな
と、そのすぐ後に出久がでてきた
そして、出久の立てた名前は
デクだった。
おいおい、そんなのお前恋してんじゃん。価値観変えられちゃってるよ。嬉しそうな顔しやがって。俺にその青春を分けろ。
まぁ、でもあの顔はちゃんと考えたんだろうな。爆豪とのこともちゃんとこれから精算してやるって顔してるしよ。俺は嬉しいよ、お前は本当に優しすぎる。
「この名前は嫌いだった。けど僕の事を見てくれた人たちが価値観を変えてくれた。それが本当に嬉しかったんだ!だから、この名前を使う!」
かぁーかっけぇよ。男になったね。出久さんよぉー。お父さんは涙が…
はっ!いかんいかん、俺は同級生です。OK?よし大丈夫だろう。
と、最後に残っちまった爆発三太夫こと爆豪くんが
「爆殺卿!!!」
などとのたまってこの授業は終わった。
んもぅ、緑谷のデク肯定イベントは漫画で保管して!!私はこの名前が好きなんだ!それだけだ!
そして申し訳ありません皆様、1年ほど失踪してました。これからまた、地産地消していきます。見てくれた方ほんとうにありがとうございます!私の地産地消欲が続く限り書きます。