そんなこんなで職場体験当日。朝から駅に集合するのだが、俺は父さんのところに行くことにした。それにはいくつか理由があり、職場体験のことを父さんに話したところ
【ヒーローネームを決めた日の夜】
「え!?しゅんくん職場体験行くの?!!」
「え?!そうだよ」
「じゃぁ!!僕のとこ来てよ!!!頼むよ!息子の晴れ舞台目の前で見たい!!それに僕なら教員免許持ってるししっかり指導できるよ!!」
「いや、ホークスかエンデヴァーのところに…」
「ヤダヤダヤダヤダ!絶対来てもらうから!こんな大事なことあんな羽着いた奴のとことか髭から炎が出てる奴になんか任せたくない!!」
「父さん…それ悪口になって…」
「そんなの関係ないね!僕はしゅくんと!仕事が!したいの!」
うわぁ、これが父親ってほんとですかぁ?
「分かった、分かったから!行くって!」
「やったぁぁぁぁ!!!!さーてと!父さん今日から仕事バリバリやっちゃうぞ!最近デスクばっかりだったから!現場立っちゃうもんね!!」
あー経営者って大変だよね。それに父さんのところ事務所とっても優秀な人多いから現場任せてもなんとかなるってこないだ言ってたような…
「それに、しゅんくんにはヒーローがどんな活動をするのか、犯罪者との対峙や警察との連携、そして市民の皆さんとのコミュニケーションを学んで欲しいからね。」
「うん。ちゃんと勉強できそうで何よりだよ…」
本当に俺と仕事がしたかったんだな笑
「任せて!スケジュール組んでタイムリーなところにも行って貰うからね」
【現在】
ってことがあり、父さんの事務所に行くことになったんだけど、集合場所が保須市になってるんだよな。これ絶対ヒーロー殺しだよな。タイムリーってほんとにタイムリー過ぎるよね。
それに出久は、オールマイトの師匠のところに行くって言ってたし今回は会えないだろうなぁ…
ってな訳で駅にて皆と挨拶をしていた。
「しゅんくん!お父さんのところに行くんだよね!でも、それならここ集合じゃなくてもいいんじゃないの?」
「それが保須市で現地集合になってるんだよ、多分ヒーロー殺し関連だと思う」
「そっか。気をつけてね。」
こんな真剣な顔して俺の事を心配してくれるのかよ。嬉しいね。
「おう。ありがとうな。それに保須には飯田と一緒に行くし、安心だよ」
「あ!そうだった!飯田くん…お兄さんが…」
「まぁ、今回は俺がちゃんとあいつと話し合っておくよ、飯田本当はもっと上のところから来てもおかしくなかった筈なのに保須に行くって事は多分…」
今回、飯田と場所が被ったと聞いた時、違和感を感じていた。さっき言っていた通り、飯田にはマニュアルさん以上のヒーローからの指名もあったはずなのにここに来ている。
これを聞いてヒーロー殺し関連以上の話題は考えられなかった。家族が被害にあった、その経験は俺にもある。だからこそ、飯田がここにいる理由も想像が着く。
「じゃ、瞬くん、頑張ってね!」
「おう!」
出久が駅の改札を通って行ったのを見守った後、俺は飯田に合流した。
「しゃ!飯田!行こうぜ!」
と声をかけたものの飯田の目はくらいままだった。
「……あぁ!そうだな。行こう」
ここから、保須に着くまでの間、飯田の返事はとても上の空でまともな返事が返ってくることは無かった。
保須の駅にて
「飯田。お前が何を思って、ここに来たのか、その心は俺にはよく分かんねぇ。だけどなんかあった時、お前を助けるのは俺たち友達だってこと。忘れんなよ。それに、お前とはまた一緒に走んなきゃなんねぇからな!」
「……あぁ。そうだね。ありがとう。もう行くよ」
「あぁ。またな」
そう声を掛けた後、飯田はこちらを振り返ることなく歩き出してしまった
あいつ絶対俺達のことちゃんと見てねぇだろうな。今の言葉もちゃんと聞けてなかったろうしよ。はぁ〜やだやだ!絶対なんかある気がしてなんねぇよ
「おぉーーい!!!瞬くん!!!!!こっちだよ!!!」
あの人。親バカなのか。いや親バカか
「あぁ!分かってるよ父さん。今行く!」
さぁ。先行きが不安だけど、しっかりお勉強してかなきゃなんねぇな!
波乱万丈の職場体験がスタートするのであった
はい。もうすみません。飯田はこの後きっちりぶん殴ります