強キャラ沢渡さん   作:ハッタリピエロ

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この作品ではバレットはアカデミアよりセレナに忠義があるものとして捉えています


アカデミアの陰謀

あの後、バレットをセレナと2人で家に運んで俺様専属の医師に診させた結果、特に問題なしだった。

 

んで、家のリビングで休ませているのだが

 

「お前……スマン。リンは本当に私そっくりだな」

 

「アハハ……私もあの時、セレナを見た時は驚いちゃったけどね」

 

同じ顔の少女が笑い合っているのは鏡写しのような光景であった。

 

「ホンットにそっくりすよね」

 

「ああ、双子と言われても信じるよな」

 

「確か沢渡さんの友達の榊遊矢の幼馴染……柊柚子だっけ?あの子もリンやセレナと同じ顔じゃなかったでしたっけ?」

 

大判が俺に聞いてくると

 

「ああ、確か写真を遊矢に見せてもらったことがあるが、髪の色や目の多少の違い以外は見事に同じ顔だった」

 

俺のたちの話が聞こえていたのか

 

「そういえば、シンゴって初めて私を見た時、柚子って間違えたような……」

 

「なに!?私と同じ顔の人間がもう1人いるのか!?教えてくれ!」

 

セレナが詰め寄ってきたので、

 

「おおう……えーとえーと、どれだったっけな……あった!これだ」

 

俺がスマホに送られた写真を見せると

 

「本当に私や、セレナにそっくり……!」

 

「世の中には同じ顔の人間が3人はいるという話は本当だったのか……!」

 

いや、実は4人いますって知ったらどんな反応するだろうな

 

「しっかし、エクシーズ次元か……」

 

「柿本?」

 

「いや、あのユーリってやつが言ってたんすよ。『君たちは何処から来たの?って負け犬のエクシーズ次元が仲間を取り返しに来たってとこ?』って。エクシーズ次元なんて世界があるんだし、アカデミアが融合を使ってるのをみたところ、多分ですけど融合次元ってところでしょ?だったらリンはエクシーズ次元の人間って考えたんすよ。でも彼女がエクシーズ召喚を知らないっていってたし、融合とエクシーズがあるなら、シンクロ次元ってのもあってもおかしくないと……」

 

こいつ前々から思ってたが感が鋭いな

 

「確かにセレナにも聞いてみて、融合を使う人がエクシーズ次元を侵略してたって言ってたけど、そんなこと私の世界では起きてないし、なにより、ハートランドなんて場所、私の世界にはないわ」

 

「こりゃ、リンはシンクロ次元の人間で決まりみたいっすね……うん?待てよ」

 

「どうしたんだ?山部」

 

「いやね。俺は柿本とユーリってやつの会話を俺はその時、他のアカデミア兵を相手にしていたから聞いてなかったんすけど、今の話だとユーリはエクシーズ次元の人間が仲間を取り戻しに来たと勘違いしてたんっすよね?だったらエクシーズ次元にも攫われた人がいるんじゃ……」

 

山部の言葉にリンも

 

「確かに……でもなんのために私やエクシーズ次元の人を攫ったんでしょ……こう言うのもなんだけどエクシーズ次元の人はともかく私はただのコモンズの一人だし……」

 

「コモンズ?」

 

大判が聞きなれない言葉に首をひねっているとリンが自分たちの世界の状況を教えてくれた。俺も一応聞いていたが原作とあまり相違はないようだな。

 

「なるほど……」

 

「厳しい世界らしいっすね」

 

「でも確かにそれならなぜアカデミアはリンを攫ったんでしょ……?」

 

まあ、確かに理由に行きつく人なんてこの時点ではいないわな

 

「アカデミアは……間違っていたのか……ならばそれを信じていた私は……」

 

「セレナ……」

 

「私も同罪だ……プライドを失っていたアカデミアを誇り高いものだと信じてデュエルを穢していた……!私は……!」

 

と自虐しているの彼女に俺はシェフが用意してくれたクッキーとマカロンを持っていく。

 

「はい」

 

「え……?」

 

「食えよ。とりあえずそれでも食って、落ち着け」

 

セレナはポカーンとしていたが

 

「確かに知らないことも罪かもしれないがな?知ったのならば、信じていた自分の罪を償う意味でも前を向いて誰かのために今、出来ることをやればいいんだ。おまえはまだ立ち直れるさ。ほらだからさ!これでも食って、元気になれ!」

 

「沢渡……」

 

「さ!食え、食え!美味しいぞ!」

 

俺がマカロンが乗った皿をセレナの前に押し付けるとセレナはそれを口に運ぶ

 

「ん……美味いな」

 

「そうだろう!」

 

俺がドヤ顔で言うと

 

「ウザい……」

 

「んだとぉ!!?」

 

「……フフッ!ハッハッハ!」

 

「あ!おい!笑うな!っていうかお前らも!リンも!」

 

すっかり笑いの空気に支配された俺は複雑な心境になる

 

俺って威厳がないのかね……

 

そう自虐していると

 

「おい」

 

「ん?」

 

「ありがとう」

 

セレナが花も綻ぶような笑顔でお礼を言ってくれたのに思わず赤面してしまった。

 

柿本たちがニヤニヤした目でこちらを見てきたので締めてやったが

 

とバカやってると

 

「坊っちゃま、バレットさんが目を覚まされました」

 

俺の家の執事のセバスチャンが入ってきて連絡を告げてくれた

 

その報告を聞いたセレナはすぐに部屋から飛び出した。

 

「サンキュー、爺や」

 

爺やに一言礼を言って俺たちも後を追う。

 

部屋に入ると意外にもバレットは大人しくしていた。デュエルの時にバレットが持っていたアカデミア製のデュエルディスクは壊れていたのだがこいつは軍人だからな。念には念を得ていたのだが

 

「バレット!無事か!」

 

「セレナ様……ええ……なんとか」

 

「あー……大丈夫だったか?」

 

「少年……君のおかげで私は助かった。この恩は敵など関係なくいつか返そう」

 

「いや、その怪我俺のせいだしいいよ……まあともかく無事ならよかった。礼と言っちゃなんだが……アカデミアのことについて知らないか?」

 

「……助けられた身で言うのもなんだが、私は元傭兵の身でアカデミアに雇われただけだ。幹部ほどの情報は持っていないぞ」

 

「沢渡、バレットは確かに戦場で傷を負ってから、私の警護に回されたから、本当だと思う」

 

「構わない。リンを助けた以上、いつアカデミアがスタンダードに来るかもわからないからな。知っておきたい。そもそもリンを狙う理由ってなんなんだ?」

 

「確かに謎っすよね」

 

柿本たちも頭を捻っていた。それを見たバレットは

 

「……その理由ならある程度予想がつく」

 

「……教えてくれ」

 

「……まず、理由を述べるにはアカデミアで囚われているもう1人について話さなければならない」

 

「ん?それってエクシーズ次元から攫ってきた人物のことっすか?」

 

「そうだ。一度監視を任された時に、会ったことがあるのだが、あの時、私はプロフェッサーの目的の1つがわかったような気がしたのだ」

 

「なんでですか?」

 

「これを見てくれ」

 

バレットが懐から取り出したスマホの写真データを見せると俺を除く皆が絶句した

 

『柊柚子((私))……!!?』

 

そこには紫色の髪のリンやセレナより柚子にそっくりな目をした同じ顔の少女が写っていた

 

「いや、待てよ……まさか!」

 

「そうだ。彼女はエクシーズ次元からプロフェッサーの命で捕らえてきたアークエリアプロジェクトの要……である黒咲瑠璃だ」

 

柿本たちやリンはしばらくその場で硬直していた

 

……5分後

 

「まさか、私にそっくりな顔の人が3人もいるなんて……」

 

「いやー……驚いたっすね」

 

「しかし……こうなるとプロフェッサーってやつの目的って……」

 

「ああ、お前の思う通り、セレナ様と同じ顔のした少女がプロフェッサーの計画の要らしい。そしてセレナ様、ご気をつけください。プロフェッサーの狙いの1人に貴方も含まれております」

 

「ああ……なんとだくだがこうして実行していることを見ると本当だと感じる」

 

「待てよ……これまでにリンやその黒咲さんを攫っているってことは……まさか!」

 

「ああ、セレナ様と同じ顔の柊柚子を捕らえにアカデミアの兵が来るのもそう遠くはない」

 

全てを察した柿本たち。リンもまた攫われるかもしれないという恐怖に震えていた。

 

「……ありがとう。アンタのおかげでアカデミアの狙いが大体分かった」

 

「私は礼を返しただけだ」

 

「……それで本題だが、これからどうする?アカデミアに戻るのか、それとも……」

 

「……私はアカデミアの命でセレナ様の護衛をしていたが……アカデミアの狙いがセレナ様で……セレナ様がアカデミアと決別するなら……私もアカデミアに反旗を翻そう」

 

「バレット……」

 

「……信じていいんだよな?」

 

「私の誇りにかけて嘘はつかない」

 

「わかった。それでリンやセレナもそうだが……これからどうする?」

 

「なにをだ?」

 

「あっ……」

 

リンは俺の言った意味を察したがセレナは未だに首を傾げている

 

「あのさ、どこで住むって話。ホテルとかに泊まれる金や宛がある?」

 

「……そういうことか」

 

「どうしましょう……」

 

「セレナはともかく、リンはシンクロ次元に返してやりたいが……このカード……さっきからウンともスンとも反応がねえ」

 

俺がこの世界で見つけたカード、このカード、クリアウイングみたいに次元越えれる力があるとは思うのだけど、上手いとこ発動するわけじゃなさそうだ

 

俺がどうするかの思案中に

 

「あっ、沢渡さん!俺もうそろそら門限なんで、先に失礼します!」

 

「あっ、俺も!」

 

「今日はお疲れ様っした!」

 

柿本たちはさっさと帰っちまったし……

 

しゃーない。元はと言えば俺が巻き込んだんだ。

 

俺は未だに寝床で悩んでる3人にある提案を出した

 

・・・・

 

あの後、セレナとリン、バレットは俺が出した提案に二つ返事で了承してくれた。

 

自分で言うのもなんだが俺の家は結構広い。

 

ってことで、俺の家に住まないか?って話をしたらあっさりと受け入れてくれた。

 

知らない男の家に泊まるのも抵抗があるかなーって思ってたらセレナとリンはあんまりそういうのはなかったらしい。

 

むしろリンは俺が用意した客室の豪華さに目を輝かせていた

 

バレットもセレナの護衛ということで構わないと了承した。

 

んで、今は歓迎会ということでお菓子を振る舞っているのだが……

 

「いや……お前ら食べすぎ」

 

リンとセレナは目の前のお菓子を夢中で味わっていた

 

セレナはアカデミアでは見たこともない食べ物に、リンは生まれたから食ったことのない食べ物に興味を惹かれて一口食べたら、見事にお菓子の虜になってしまったらしい

 

「いや別にいくらでも食えとは言ったけどさ……太っても知らないぜ?」

 

「モグモグ……問題ない……モグモグ……その分運動すれば大丈夫だ」

 

「そうね……モグモグ……私も頑張るわ」

 

彼女たちは目の前のドーナツとマカロンを食うのに必死になっているらしい

 

「バレット、アンタは食わなくていいのか?」

 

「問題ない」

 

この人は軍人なので甘いものは食わない主義らしい

 

しっかし……思いっきり原作から離れちゃったけど……大丈夫かな……もしかしたら原作より早くアカデミア兵が来ることになったら……

 

そんな不安を胸に抱いていたが目の前で笑顔でドーナツを食べている2人を見ると

 

(できるかどうかじゃない。守らなきゃな)

 

心の中の余計な不安など消したんだ

 

・・・・

 

多くのモニターによって様々な情報が映し出された部屋では職員が機械を管理していたがその一番上の場所では眼鏡をかけたインテリ風な男が腕を組んでいた。その男に黒服の黒いサングラスをかけた男が話しかける

 

「社長……」

 

「どうした。中島」

 

「3時間ほど前に次元跳躍の反応がありました」

 

「なに!?遂にアカデミアが来たのか!?」

 

「いえ……ですが監視カメラから気になる情報を入手いたしました。こちらを」

 

モニターに映し出されたのは同じ顔の少女が2人

 

「セレナ!?それに……同じ顔の……!!?中島、彼女らと一緒にいる彼らの情報を調べてくれ」

 

「それなら、既に調べ終わりました」

 

「流石だな。それならその情報を」

 

「はい。4人の中の3人は特にこれといったものはありません。しかし、この少年は」

 

「沢渡グループの御曹司か……面倒だな」

 

沢渡グループはデュエルモンスターズ関連ならLDSに及ばないが、総合力ならLDSをも凌ぐとされるグループだ。

 

「沢渡シンゴ……彼の情報は時々耳に入ってくる。なんでも複数のデッキを使いこなすほぼ負けなしの凄腕だとか。負けも少々特殊なデッキを使った時などとか。一度動画で彼のデュエルを見てみたが、彼ほどの腕前なら……だが……」

 

「はい。彼を連れてくるとなると……沢渡グループも黙ってないかと」

 

沢渡は一族の中でも跡継ぎとされるほどの存在故に沢渡グループの沢渡シンゴを怒らせれば破滅は免れないなどとの噂まである。

 

いくらLDSといえどもなにもしていない彼を連れてくるのは容易ではない

 

「仕方ない。彼についてはしばらく泳がせておこう」

 

「いいんですか!?」

 

「構わん。それにセレナが沢渡といるのにも見極める必要がありそうだしな……」

 

こうして我らが沢渡さんの知らないところで思惑が蠢いていた

 

 

 

 

 

 

 




この作品では沢渡さんの家の設定は少々変わっておりますが、それでも原作と同じぐらいの権力を持っております
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