強キャラ沢渡さん   作:ハッタリピエロ

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エンタメリスト対決

「んで此処っすか?遊矢さんがいる塾って」

 

大判が聞いてくるが”外装がアニメ通りだったから間違いない”とは言わないが合っていると返しておく。

 

「遊勝塾といえばあの榊遊勝が塾長をしていた塾でその……良い意味でも悪い意味でも有名っすよね」

 

ー榊遊勝

 

遊矢の父親で彼の憧れの対象でもあるエンタメデュエリスト。アクションデュエルのパイオニアとしても名をはせたが3年前のストロング石島との対戦の際に行方不明となり卑怯者と呼ばれることになってしまう。アニメでは赤馬零王を止めるためにエクシーズ次元に跳んで現地でエンタメデュエリストとして知られるがアカデミアのエド・フェニックスとのデュエルの後、何者かの介入によって融合次元に跳ばされることとなってしまう。そこでアカデミアから脱走した者たちを天上院明日香と共に匿って、彼らの手助けをしていることとなっている

 

まあ、事情を知らない人間から軽蔑されいているがあの赤馬零児を始めとする彼のファンからは今でも尊敬されている。

 

「ここに私と同じ顔の柊柚子って奴がいるのか?」

 

「ああ、遊矢の父さんと彼女の父さんは先輩後輩の関係らしいからな」

 

「しかし……凄い人ね」

 

リンがそう呟くのも無理はない。なにせ100人以上はいるであろう行列に俺たちは並んでいるのだから

 

んでやっと順番が来たかと思ったら塾内に入りきらなくて外から見ることとなった

 

……30分後

 

遊矢が柊柚子とデュエルでペンデュラム召喚を見せようとしたのだがアニメ通りスケール4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとスケール8の時読みの魔術師では手札のレベル2とレベル3のモンスター召喚できずそのまま柚子に敗北した。

 

それを見た子供たちは卑怯者と遊矢を罵倒しながら帰っていこうとした時に俺は中に入り、置いてあったメガホンを取ると

 

「待てよお前ら!これからが真のデュエルだぜ!?」

 

ー誰だ……?

 

ー急に出てきたぞ?

 

「シンゴ……!?」

 

「何やってるの!!?」

 

帰ろうとしていた奴等が歩みを止めて俺に注目する。

 

そして昔と面影が変わっていない幼馴染に久しぶりの挨拶をする

 

「よう!久しぶりだな遊矢!」

 

「誰……って、シンゴ!!?」

 

「そう!カードに愛されたグレイトフルな俺様、沢渡シンゴだ!」

 

俺が高らかに言い放つと

 

「沢渡だって!!?」

 

「あの戦略の帝王の!!?」

 

「すげえ……!!」

 

「でもなんでここに来たんだろ?」

 

「バーカお前、あの人もペンデュラム召喚を見に来たんだろ?まあ、その本人はインチキデュエリストだったけどな」

 

「戦略の帝王?」

 

「お前知らねえのか!?様々なカテゴリのカードを使って相手を打ち倒す様からあの人についた異名だよ」

 

外野がなにやらほざいているが俺は気にせずに遊矢に近づく

 

「よ!3年振りか?元気にしてたか?遊矢」

 

「ああ!お前に言われてから俺は自分を偽らないって決めたんだ!!それに新しい召喚法も身に着けたんだけど……」

 

「まあさっきのはダサかったぜ!」

 

「うっ……」

 

自分でも自覚しているのかしゅんとなる遊矢

 

「でもな、ストロング石島との戦い。最高のエンタメだったぜ!俺もビリっとなった!元気そうで何よりだ!」

 

「うん!俺はこんなとこで落ち込んでなんかいられないからな!それで何しに来たんだ?」

 

「まあ、そうだな。いい機会だから久しぶりの挨拶と友人の紹介ってのもあったが……遊矢、俺とデュエルしてくれないか?」

 

「え……?俺とシンゴが!?」

 

ーあの人が直々にデュエルを申し込んだぞ!!?

 

ーマジかよ!?

 

ーでも勝負は見えているだろ

 

「そうだ。お前の新たな可能性であるペンデュラム召喚を見せてくれ」

 

「でも俺は……」

 

「逃げるのか?「ッ……!」ここで言われっぱなしで逃げるのか?それはエンタメ以前にデュエリストとしてのプライドが傷つかないのか?憧れの親父さんみたいなデュエリストになるんじゃなかったのかよ」

 

「わかった!皆聞いてくれ!俺は今度こそペンデュラム召喚を成功させて見せる!だから俺のデュエルを見ててくれ!」

 

遊矢の言葉に塾内にいた人間は帰る足を止めるがデュエルコート内に二人の人物が入ってくると

 

「ちょっとちょっと!いきなり出てきて勝手に決めないでくれる!?」

 

「ああ、そりゃすまなかった。初めまして、俺は沢渡シンゴ」

 

「ってことはあなたが遊矢が言ってた……」

 

柚子は俺だとわかると

 

「ありがとうね。遊矢を……遊矢のお父さんを庇ってくれて」

 

「気にするなよ。昔のことだ」

 

「それでもよ。遊矢の幼馴染として礼を言っておくわ」

 

「うむ。俺も遊矢の友として感謝する。紹介が遅れた。俺は権現坂昇」

 

「さてと、急に決めちゃって悪いんだが……」

 

「ああ、驚いたけど全然オッケーよ。むしろ礼を言いたいぐらいだわ」

 

「じゃあ準備を始めてくれるか?」

 

「任せて!」

 

こうして準備が済むと

 

「じゃあ遊矢、行くぞ」

 

「ああ!」

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」

 

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」

 

「フィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ!これぞデュエルの最終進化系!」

 

「「アクショ~ン……デュエル!!」」

 

「先行は俺だな。俺はフィールド魔法チキンレースを発動!」

 

『フィールド魔法だって!?』

 

「シンゴ!?アクションマジックを使わない気か!?」

 

「まあ見てなって!その前にチキンレースの効果を説明しよう。ライフが相手より少ないプレイヤーは受けるダメージが全て0になる!そしてもう一つ!お互いのプレイヤーは1ターンに1度、1000ポイントのライフを払って3つの効果を使える!一つはデッキから1枚ドローする!もう一つはチキンレースを破壊する!最後は相手のライフを1000ポイント回復させる!俺は一つ目の効果を使うぜ!1000のライフを払ってドロー!……そしてSRベイゴマックスを特殊召喚!」

 

フィールドに現れたのは連結されたベイゴマ

 

沢渡シンゴLp4000→3000手札4枚

 

「このカードは自分フィールド上にモンスターがいないとき特殊召喚できる!更に召喚に成功した時、デッキからベイゴマックス以外のSRモンスターを手札に加える!俺はタケトンボーグを手札に加えて、自身の効果で特殊召喚!このカードは自分フィールド上に風属性モンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!更にタケトンボーグをリリースして効果発動!デッキからSRモンスターを特殊召喚する!現れろ!SR三つ目のダイス!」

 

次々とモンスターが展開されていく。やっぱりSR強いよな。リンに初めて見せた時は驚かれたけど。え?魔界劇団は使わないかって?遊矢が使う前に俺が使ったらエンタメが足りないだろぅ?

 

……ま、それもあるが手札に魔界劇団来てないんだよな……今引いたベイゴマックス以外のカードは1枚を覗いて現状況では手札交換できない魔界台本だし……

 

「……俺はレベル3のベイゴマックスにレベル3の三つ目のダイスをチューリング!」

 

「ッ!その召喚法は!」

 

「十文字の形持つ不死身の魔剣よ。その力で全ての敵を切り裂け!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!」

 

OCGではけん玉モンスターとの相性もあるモンスター

 

「シンクロ召喚……!シンゴはシンクロ召喚ができるのか!?LDSだけの!」

 

別に召喚法に所属も関係ないと思うんだけどな……

 

「……魔剣ダーマの効果!墓地のSRベイゴマックスを除外して相手に500のダメージを与える!」

 

遊矢が慌ててアクションマジックを探しに行くがそれよりも早く魔剣ダーマのバーンダメージが遊矢を襲う

 

榊遊矢LP4000→3500手札5枚

 

「ぐうぅぅ……!」

 

「俺はこれでターンエンド」

 

ーすげえ……!!沢渡さん、シンクロ召喚ができるのか!

 

ーあの人LDS所属なのか?

 

ーいや、あの人はどこにも所属してないらしいぜ?

 

ーマジかよ……独学で身に着けたってことか……

 

「俺のターン!ドロー!ッ……!」

 

遊矢がドローしたカード、あれは恐らくPカードだな

 

だが先ほどの失敗のせいか迷っているように見える

 

「遊矢、お前怖いんだろ?失敗するのが」

 

「……!」

 

遊矢が俯いてしまう

 

「でもわかるぜ「!!?」誰だって未知のことに挑戦するのに対して不安をなにかしら抱くはずだ。別にそれは構わない。でもそれで恐れていてばかりだと前に進めないぜ?お前が前に進みたいって思うなら時には踏み出す勇気も必要だぜ」

 

「俺は……」

 

遊矢は俯いた顔を上げると

 

「俺はスケール1の星読みの魔術師に!スケール8の時読みの魔術師で!Pスケールをセッティング!」

 

遊矢がカードをセットすると青い柱が浮かび上がり、その中に二人の魔術師が現れる

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ……!魂のペンデュラム……!天空に描け光のアーク……!ペンデュラム召喚!来い!俺のモンスターたち!EMウィップバイパー!EMドラミングコング!そして……!二色の眼持つ竜!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

遊矢がペンデュラム召喚を成功させると

 

ーすげえ!!

 

ーこれが……ペンデュラム召喚……!

 

ーデマじゃなかったのか!

 

ーあれって……ストロング石島を倒した時のモンスターたちじゃねえか!

 

「すげえじゃねえか遊矢!」

 

「シンゴのおかげだよ!お前の言葉が俺を前に突き動かしてくれた!でも!勝負は譲らない!」

 

「そりゃこっちもだ!来い遊矢!」

 

「ああ!おたのしみはこれからだ!まずは俺もチキンレースの効果を使う!その効果でチキンレースを破壊する!ウィップバイパーのモンスター効果!魔剣ダーマの攻守を入れ替える!」

 

榊遊矢LP3500→2500

 

魔剣ダーマATK2200→1600

 

「行け!バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで魔剣ダーマを攻撃!その時ドラミングコングの効果発動!オッドアイズの攻撃力を600アップさせる!」

 

ー待てよ……これって……

 

ーオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果は戦闘ダメージを2倍にするから……

 

ーもしかして決まっちゃうんじゃねえか!?

 

「行け!螺旋のストライクバースト!」

 

「甘いぜ遊矢!墓地にある三つ目のダイスの効果発動!自身を除外して攻撃を無効にする!」

 

「くっ!ならウィップバイパーで魔剣ダーマを攻撃!」

 

攻撃力が下がった魔剣ダーマはウィップバイパーの攻撃を受けて爆発した

 

沢渡シンゴLP3000→2900

 

「更にドラミングコングでダイレクトアタック!これで……ターンエンド!」

 

沢渡シンゴLP2900→1300

 

「遊矢」

 

「うん?」

 

「どうだった?自分の新たな可能性を発見した気分は。ワクワクするだろ?」

 

「ああ!これから父さんの……いや、ペンデュラムという俺だけのエンタメを見せてやる!」

 

……

 

「……遊矢」

 

「なんだ?」

 

「……ペンデュラムが自分だけのものだと思わない方がいいぞ」

 

「ど、どうしてだ?」

 

「教えてやるよ。自分だけのものなんてこの世にはないことを!俺のターン!ドロー!」

 

よし!このカードなら!

 

「自分フィールドにカードが存在しない時、メインフェイズ時に墓地の魔剣ダーマを特殊召喚できる!来い!魔剣ダーマ!ただしこの効果を使ったターン、俺は通常召喚ができない」

 

「何を狙っているんだ……!?」

 

「そしてアクションマジック、回避を手札に加えて手札抹殺を発動。5枚捨てて5枚ドロー」

 

「俺もアクションマジックを手札に加えて3枚捨てて3枚ドロー!」

 

「更に自分フィールドにシンクロモンスターが存在する時、手札のシンクローン・リゾネーターは手札から特殊召喚できる」

 

『ケヒヒッ!』

 

「俺はレベル6の魔剣ダーマにレベル1のシンクローン・リゾネーターをチューリング。冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け。シンクロ召喚!来い!ブラックローズドラゴン!」

 

花が芽吹くようにその翼を広げる赤い薔薇の竜

 

「ブラックローズドラゴンがシンクロ召喚に成功した時、フィールドの全てのカードを破壊できる」

 

「なんだって!?」

 

「やれ!ブラックローズガイル!」

 

ブラックローズが雄叫びをあげると花弁と共に嵐が吹き起り、全てのカードを破壊せんと暴れる

 

「くっ!アクションマジック、ミラーバリア!このターン俺のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンは効果で破壊されない!」

 

「凌いだか。だがこれで終わったなんて思うなよ?俺はスケール0のメローマドンナと、スケール4のカーテンライザーでPスケールをセッティング!」

 

「え…………?」

 

俺がカードをペンデュラムスケールにセットすると

 

『ペンデュラム!!?』

 

周りからどよめきが起こり

 

「「シンゴがペンデュラム……!!?」」

 

「「「マジっすか!!?」」」

 

「ど、どうしてシンゴがペンデュラムを……!!?」

 

「なんだ?まさかお前だけの力だと思ってたのか?それならとんだ思い上がりもいいとこだな」

 

「なんだと!?」

 

「ならあるたとえ話をしよう。有名なデュエリストが使っていた戦法やデュエルスタイルを誰かが真似しないとでも思うか?」

 

「それは…………」

 

「俺がペンデュラムを使ったのがショックだったか?ああ、確かに思い上がっていたお前にとったらショックだよなぁ?」

 

「…………」

 

「でもな、それで立ち直れないようじゃエンタメデュエリストとしてプロなんか目指せると思うか?あの榊遊勝だって、模倣されたり対策されたりしても諦めたか?そこまでの奴だったならチャンピオンなんてものになれたとでも思うか?」

 

「父さんは……違う!父さんは諦めたりしなかった!どんな時も……皆を笑顔にするようなデュエルを……!」

 

「だったら俺がペンデュラムを使ったぐらいでへこむな!へこんだとしても立ち直れ!あの榊遊勝を超えたいなら!」

 

「ッ……!!ああ!俺は諦めない!!ペンデュラムを模倣されようが俺は俺だけのエンタメデュエルを切り開いてみせる!」

 

「そうこなくっちゃな!!なら続きだ!カーテンライザーのP効果!説明しよう!P効果とはPカードをPスケールと呼ばれる第一スロットと第五スロットのどちらかに魔法カード扱いで置くことによって、永続魔法扱いで発動する効果のことだ!そして自分フィールドにモンスターが存在しない時、Pゾーンのこのカードを特殊召喚できる!来い!カーテンライザー!更に手札に加えたビッグスターをPゾーンにセッティング!そしてビッグスターのP効果!カーテンライザーをリリースして墓地の魔界台本を1枚手札に加える!俺は墓地から魔界台本舞台準備を手札に加える!おっと!だがこの時、リリースされたカーテンライザーは墓地には行かずエクストラデッキに表側表示で加わるぜ」

 

「どういうことだ!?」

 

「ここでまた説明!Pモンスターはフィールド上から墓地に送られる時!墓地には行かずエクストラデッキに表側表示で加わる!」

 

ーエクストラデッキに加えて、どうするつもりなんだ?

 

ーああ……

 

「そして手札から魔法カード魔界台本舞台準備を発動!手札のデビルヒールを表側表示でエクストラデッキに送って2枚ドロー!そして死者蘇生を発動!墓地から蘇らせるのは光帝クライス!」

 

『フンッ!』

 

「いつのまに……そうか!手札抹殺の時に!」

 

「そうだ!そして光帝クライスの効果!召喚に成功した時、場のカードを2枚まで破壊できる!俺が破壊するのはPゾーンのビッグスターとクライス自身だ!この効果で破壊したカードの枚数分カードをドローする!2枚ドロー!」

 

「自分のモンスターを破壊した……!?」

 

これで準備は整った……!

 

「俺は更にスケール8のファンキーコメディアンをPゾーンにセッティング!さあー!お楽しみはこれからだ!セットされたスケールは0と8!よってレベル1から7のモンスターが同時に召喚可能!P召喚!手札からダンディ・パイプレイヤー!そしてエクストラデッキからビッグスターにカーテンライザー!」

 

ーエクストラデッキから直接モンスターを召喚した……!?

 

ーマジかよ……!

 

「シンゴ、どういうことだ……!?」

 

「最後の説明!Pスケールで呼び出せるのは手札のモンスターだけではない!エクストラデッキに送られた表側表示のPモンスターも呼び出せるのさ!」

 

「そんなことができるのか……!?」

 

「おまえ知らなかったのかよ」

 

「うっ……」

 

「さあ!いよいよクライマックスだ!ダンディ・パイプレイヤーの効果!自身をリリースすることでエクストラデッキの表側表示のレベル8の魔界劇団Pモンスターを特殊召喚できる!来い!デビルヒール!」

 

『ヌッフフフ……!!』

 

現れたのはその巨大な手で全てを握りつぶさんとする悪魔

 

「デビルヒールの効果!特殊召喚した時、自分のフィールドの魔界劇団Pモンスターの数だけ相手モンスター1体の攻撃力を1000ダウンさせる!」

 

「オッドアイズ!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンATK2500→0

 

「更に俺は手札から魔界台本魔界俳優融合を発動!カーテンライザーとビッグスターで融合召喚する!」

 

「融合召喚!?」

 

「舞台を飾る演劇者たちよ、暗黒の渦で一つとなりて新たな舞台に君臨せよ!融合召喚!魔界劇団マキシマムアクションスター!」

 

『ヒャーハッハッハッハ!!』

 

ー融合召喚も使えるのか!?

 

ー噂には聞いていたが……

 

「そしてマキシマムアクションスターの効果発動!デビルヒールをリリースすることでこのターン相手は魔法、罠を発動できない!」

 

「なんだって!?」

 

「そしてデビルヒールの攻撃力の半分!攻撃力をアップする!」

 

魔界劇団マキシマムアクションスターATK3000→4500

 

「行け!バトルだ!マキシマムアクションスター!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!ファンタスティック・スパイラル!」

 

マキシマムアクションスターの錐もみキックがオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに直撃するとその余波が遊矢を襲って残りのライフを削り取った

 

榊遊矢LP2500→0

 

 

 

 

 

 

遊矢の今の心境を表すならとても晴れ晴れしていた。

 

親友がペンデュラムを使えたかなんてどうでもよくなるぐらい今は目の前のデュエルが楽しかった。それは久しぶりに親友と戦えたのもあるが心に残っていた鬱憤を晴らせたからだろう……

 

「大丈夫か?遊矢」

 

「シンゴ……」

 

「まあ、楽しかったぜ。久々のお前とのデュエル」

 

……それならよかった。自分の信じるデュエルは相手も含めて楽しむというデュエルだからだ。勿論それを通すには力もいることを知っている。だからこれから強くなっていけばいい

 

「それに見てみろよ」

 

そう言われて顔を上げてコートの外に視線を向けると

 

ー楽しかったぞー!

 

ーさっきはすまなかった!

 

ーお前は立派なエンタメデュエリストだ!

 

自分を褒め称える歓声。それが荒んでいた自分に聞かせてやりたい自分の求めていたものだった

 

だから今、こんなにも清々しいのだろうか……

 

 

 

 

 

あの後、遊勝塾への入部希望者が続々と名乗りを挙げたが、塾長曰く、そこまで教える人材やソリッドビジョンの都合、スポンサーもいないこと等々、入れる人数に制限がかかってしまうことを聞くと、諦めて帰っていく人が続出。

 

っと!遊矢に柿本たちを紹介しないとな

 

と思った時

 

「沢渡くんだったっけ?」

 

「そうですが、貴方は?」

 

「私はこの塾の塾長、柊修造だ。それと礼を言わせてくれ!遊矢を立ち直らせてくれてありがとう!」

 

いきなり手を掴まれてブンブンと上下に振り回された。

 

ちょっ!ちょっ!痛い痛い!

 

柚子が止めてくれたけど……

 

遊矢たちと一緒にデュエルコートから出ると

 

「お前が柚子か!」

 

「すごい……本当に私にそっくり……」

 

「「「え!!?」」」

 

遊矢たちの声がはもった

 

はぁ……そういえばなんて説明するか考えてなかったな……

 

 

 

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