帝国は異世界でも無双します   作:RIM-156 SM-2ER

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皆さまどうもSM-2です。
前に私が特に気に入った作品と日本国召喚をコラボさせました。無論許可は取ってあります。(かなり前に取ったんだけどほかの作品をかいてて今頃に・・・・・
ただでさえ亀投稿なのにさらに作品を増やすという愚かな行為に走った私をどうかお許しください。



第1話

1924年の連邦の宣戦布告から始まった世界大戦にヴェルナーが強化した帝国は見事勝利した。それから6年後、世界は合州国と帝国の主導の元、平和を謳歌していた。そんなさなか、基盤たる合州国、帝国とその隣国ルーシー帝国、協商連合の4カ国は突如として異世界に転移してしまった。

―――――――

1932年11月深夜

めったに地震など起こらない帝国とルーシー、合州国、協商連合を震度3ほどの揺れが突如として襲い、その瞬間世界は一瞬光に包まれた。

当初、帝国はどこかからの核攻撃を受けたものと判断したが、異変の前に各地のレーダーにそれらしきものは映っておらず、尚且つ帝国国内の全ての地域との通信も取れたため、核攻撃ではないと判断した。だが合州国とルーシー以外の国との通信が取れなくなったことが気がかりであり、両国でも同じ現象が見られたため、何らかの宇宙で起きた自然現象の一つではないかと一旦判断された。

だが国境線に配備された部隊からの報告が全てを一変させた。

 

『国境線がほとんど海岸になっている!対岸にはルーシーや合州国の陸地らしきものがある』

 

なぜ対岸の陸地がルーシーや合州国と判断されたかというと、そこの上空を飛んでいた航空機が理由であった。このころ軍用機にはIFF―敵味方識別装置が組み込まれていたため、陸地の上空を飛んでいるのがどこの国の航空機なのか判断できた。そして帝国側のレーダーサイトから呼びかけたところ、その航空機は自国領上空を飛んでいると返答してきたのだ。

 

「さて・・・・退官もまじかに控えた身でこんな事態に遭遇するとは・・・・・」

 

帝国軍国防総監部*1戦務総監のゼートゥーア陸軍大将は自身の顎を撫でながら、目の前に座る自身の友人である、帝国陸軍参謀本部参謀総長*2のル―デルドルフ陸軍元帥にぽつりと呟いた。

 

「全くだ。来年には何事もなく退官といきたかったが・・・・どうやらそれもかなわないらしいな」

 

彼らが話しているのは帝国の首都ベルンの国防省敷地内にある陸軍参謀本部庁舎である。なぜそこに国防総監部の人間のゼートゥーアが?と聞きたくなるが、単に彼は友人のところを尋ねただけである。

 

「核攻撃の可能性はないんだな?」

「ああ、NDGH(国防総監部)に上がってきた報告では連絡の取れない地域はなく、また核を積んだミサイルや爆撃機も確認できていないそうだ。そもそも核攻撃でも陸地は消えない・・・・。陸地を消せるのはそうまるで神の御業だ」

 

ル―デルドルフは引き出しから葉巻を1本取り出し、火をつけてうまそうに吸った。

 

「しかし、旧植民地*3との連絡が途絶えたのだろう?無くなっていたら我が国はおしまいだぞ?」

「うむ・・・・合州国やルーシー帝国、協商連合がいるとはいえ、レアメタルの不足が起こるかもしれないな。最も旧植民地が本当に消えていたらの話だが・・・・・」

「まぁ、油と鉄は心配ないな。協商連合やルーシー、合州国からも買える。問題はタングステンなどの重金属類やレアメタルだ」

 

正直、帝国はこう言ったレアメタルを旧植民地からの輸入に頼っていた。独立したといっても帝国企業が進出しており、影響力はまだまだ健在だ。そのため旧植民地のレアメタル鉱山を大量に開発し、雇用を生み出し現地住人から受け入れられるとともにそこそこの安さで買い付けることが出来ていたのだ。

 

「うむ・・・・・とりあえず周りの調査が必要だな。このままNDGHに向かうとするか」

「そうだな」

 

ル―デルドルフは葉巻を灰皿に捨てて、かけてあったマントを着るとゼートゥーアと共に国防総監部に向かうのであった。

―――――

「此方、ノイデンブルクコントロールよりピコー3へ。離陸を許可する」

 

警戒レベルが準戦時体制の4に上がったことで帝国軍は騒がしくなり始めた。

そしてSa.30A戦略偵察機5機が帝国空軍ノイブルク・アン・デア・ドナウ航空基地より、国防総監部から発令された偵察任務を行うために発進した。

同時刻、帝国各地にある空軍基地や海軍航空基地よりTa.29A/L戦術偵察機やAup.27B

/M対潜哨戒機が同様に緊急発進し、何かしらの攻撃に備えるためK.28A/L戦闘機が空対空ミサイルなどを搭載した状態で緊急発進し、空中待機を開始した。

また魔導師部隊も即時発進待機命令が出されていた。

――――――

「こちらビーグル01。異常なしだ」

 

帝国空軍軍第1航空艦隊のSa.30A戦略偵察機の通信士は無線機でそう伝えた。暫くすると女性オペレーターの声で応答がくる。

 

『此方、ノイデンブルクコントロール。了解。引き続き哨戒任務を続行せよ』

「ビーグル01。了解した」

 

通信士はそういうと無線を切ると機長は後ろにいる偵察員の一人映像撮影担当に声をかけた。

 

「おいクルル!何か見つけたか?」

「いえ・・・・・・ん?何かしら・・・・・」

「どうした?」

 

偵察員は戦略偵察機の下部についている高性能航空偵察用カメラを何かがあった方向にフォーカスした。

 

「ッ!!陸地です!方位1-8-9、距離30マイルに陸地を発見!!」

「何?そっちに向かうぞ!」

 

偵察員の報告を聞いて機長と副操縦士は機体を陸地が見えた方に向けた。その間に機長は通信士に指示をだす。

 

「ハイドリヒ!ノイデンブルクに報告しろ!現在地より方位1-8-9に陸地発見とな!」

「了解!」

 

通信士は無線機を手に取り、プレストークボタンを押してノイデンブルクの指令所につなげた。

 

「至急至急!ビーグル01よりノイデンブルクコントロールへ!」

『此方、ノイデンブルクコントロール。ビーグル01どうしましたか?』

 

数秒して先ほどとは違う男性のオペレーターが応答した。

 

「本機の位置より方位1-8-9、距離30マイルに陸地を発見した。これより本機は当該陸地の調査活動に入る。許可を願いたい」

『りょ、了解した。調査活動を許可する。貴機の近くにいる戦闘機ならびに偵察機などをそちらに至急急行させる』

「了解」

 

通信士は機長に陸地の調査の許可が出たことと近隣を飛行中の友軍機もやってくることを告げた。その時、無線機から哨戒中の全機への命令が聞こえてきた。

 

『此方、ノイデンブルクコントロールより南方方面哨戒飛行中の全友軍機へ。ビーグル01が陸地を発見した。陸地の位置はビーグル01から方位1-8-9、距離30マイル。近隣の航空機は至急、急行せよ。また、これを持って無線通話規制を実施する。陸地調査任務関連事項ならびに異常報告以外の無線通話は一切禁止とする。以上』

『こちらマンリッヒャー04。ビーグル01の位置を教えていただきたい』

 

他の機からの通信なども聞こえてくる。偵察機はその間も徐々に陸地に近づいてゆく。この偵察機は任務の特性上、無線機や電波傍受機以外は電子機器はほとんどなくレーダーも自身の位置などを教えてしまうため搭載はしているが電源が切ってある。そのため、機長や偵察員は目を皿のようにして辺りを見渡した。鳥の群れなどに突っ込んでバードストライクを起こさないようにだ。

だが副操縦士は鳥の群れとは違うものを発見した。

 

「機長!前方に何かが!」

「何だ?」

 

副操縦士が指差した方を見ると、そこには何やらドラゴンのようなものがいた。

 

「な・・・・ド、ドラゴンだと!?」

 

ドラゴンは一旦戦略偵察機の上を通過した後、後ろに張り付こうと降下してきたが速度が遅いらしくみるみる離されていった。

 

「機長・・・・先ほどのドラゴンなのですが、後部カメラで確認したところ人が乗っていました」

「人・・・・?ということはあれは迎撃機の類いか?」

 

機長は偵察員からの報告を聞いてそう推理した。すると副操縦士が苦虫を噛んだかのような顔をしてこう言った。

 

「だとすると増援の迎撃機があがってくるかもしれませんよ?」

「・・・見つかった以上仕方がない。レーダーを使用しよう」

 

機長の指示ですぐさまレーダーの電源を入れた。

 

「!?機長!前方から迎撃機と思われる飛行物体が多数接近。速度は時速230kmほどです!!」

「やっぱりか!!」

 

迎撃機の反応があったことで機長は悪態をついた。副操縦士は慌てた様子で聞いてきた。

 

「ど、どうしますか?」

「領空侵犯をしているのは我々だ。決して攻撃するな!!いいな!」

「でも、どうするんですか!」

 

機長の攻撃するなという指示に副操縦士は納得いかなそうだった。すると機長は呆れた顔になった。

 

「お前は速度230kmほどのドラゴンがミサイルでもぶっ放してくると思うのか?攻撃を回避して速度で引き離す」

 

このSA.30A/L戦略偵察機A型*4はアフターバーナーを装備しており最高時速はマッハ1.2とそこそこ速いのだ。帝国以外の戦闘機が上ってこられない高高度を超音速で飛行し偵察任務をこなすための機体*5なのだ。時速230kmほどのドラゴンをかわせないはずがない。

そうこうしているうちに前方に黒い点が見えてきた。どうやらドラゴンのようだ。

 

「きたぞ!!出力を上げろ!アフターバーナー点火!!」

 

胴体横の翼下にくっついている4発のRFW社製TFM-GF/M.R1200型Nターボファンエンジンの排気に燃料が噴射され一気に速度があがる。キィイイイという甲高いエンジン音が機内に響き渡る。

 

「機長!ドラゴンが口に火をためてます!!」

 

副操縦士は、前方のドラゴンが口の中に炎をためているのをみて慌てたようにそう言った。

 

「機体を上げろ!!上がれるとこまで上がるぞ!!」

 

機長は操縦桿を思いっきり引っ張って機体を上昇させる。すると高度5000mほどまで上がったところでカメラでドラゴンの様子をうかがっていた偵察員が報告をする。

 

「ドラゴン、上がってきません!高度4000付近で上昇を停止しています」

「高度4000が上昇限界高度なのか?」

「乗っている人間が生身だからじゃないですか?これ以上、上がれば高山病になりますし・・・・」

 

通信士の言葉に機長は納得した。確かに生身の人間を乗せた状態で高度4000mを飛行しているだけでも大変なのに、高度5000mや7000mまで上がれば乗っている人間が死んでしまう。

その時、偵察員が再び声を上げた。

 

「機長!前方に町らしきものが・・・・・」

「そうか・・・・町の上空をフライパスする。写真を撮ってくれ」

「了解です」

 

機長は副操縦士と息を合わせて機体を絶妙にコントロールしつつ、エアブレーキやフラップを使って速度を落としながら町の上空をフライパスした。偵察員はフライパスと同時にカメラの撮影ボタンを押す。それによって機体下部に設置されている高性能航空機用軍用カメラのシャッターが切られて何枚もの写真が撮影される。

機長は機体を旋回させ再び町の上空を飛んで写真を撮る。この動作を3回ほど繰り返すと機長は偵察員の方を向いた。

 

「もういいだろう。後は他の機がやってくれる。基地に戻るぞ!」

 

戦略偵察機は基地に帰ってゆく。

この後、この戦略偵察機や他の機が撮影した写真は国防総監部に送られ、文明を築いた国家の存在を帝国や一緒に転移してきたルーシー、合州国、協商連合に知らせることとなり、彼らはこの国家との国交を結ぶべく使節団の派遣を決めるのだった。

*1
世界大戦ののち、ヴェルナー等が中心となった帝国軍の制服組の最高司令部。日本で言う統合幕僚総監部であり3軍の調整などが主な仕事。トップはもちろん提唱者のヴェルナー。本人は空軍に残りたかったらしいが

*2
日本で言う陸上自衛隊幕僚総監部。参謀総長はそのトップを意味する。

*3
ヴェルナーとヒトラーの提案で、独立を希望する植民地を独立させた。それを旧植民地と呼んでいる。無論、独立を希望しない植民地もあった

*4
SAは戦略偵察機のドイツ語を略したもの。Lは空軍機を意味しており、43は正式採用された1943年を意味している

*5
U-2と任務などは一緒




【兵器解説】
Sa.30A戦略偵察機
搭乗員:5名
最高速度:マッハ1.2
武装:空対空ミサイル2発
全長/全幅:21m/35m
エンジン:RFW社製TFM-G/M.R1200型Nターボファンエンジン×4
RFW社が帝国空軍向けに開発した戦略偵察機。他国の戦闘機が到達不可能な高高度を超音速で飛行し軍事施設や核兵器関連施設の偵察などを行う。エンジンは同社が開発した軍用大型機用のアフターバーナー搭載型ターボファンエンジンが搭載されている。ちなみにココまでの大型機で超音速飛行が可能なのは今のところ同機と戦略爆撃機ぐらいしかない。

Ta.29A戦術偵察機
搭乗員:2名
最高速度:マッハ2
武装:空対空ミサイル4発
全長/全幅:16m/21m
エンジン:RFW社製TFM-K/M.R600型Nターボファンエンジン×2
RFW社が帝国海軍、空軍向けに開発した戦術偵察機。艦載機型のMと地上機型のLがあるが近年では帝国海軍は戦術偵察機をあまり必要としなくなったためにほとんどが地上機型である。主な任務は敵部隊の動向把握や戦果確認である。

Aup.27B/M対潜哨戒機
搭乗員:11名
最高時速:813km
武装:空対艦ミサイル6発
   爆雷30発
全長/全幅:25m/37m
エンジン:ユンカース社製TPM-G/M.Ju1130型ターボプロップエンジン×4
RFW社が帝国海軍向けに開発した4発大型対潜哨戒機。ユンカース社製のターボプロップエンジンを4発搭載しており見た目はP-3Cそっくりである。磁気探知機なども搭載されている。
現行機であるB型はA型より空対艦ミサイルの運用能力を付与したタイプである。

K.28A戦闘機
搭乗員:1名
最高時速:マッハ2.5
武装:Fk.37 20mm航空ガトリング砲×1
   空対空ミサイル9発
   空対艦ミサイル2発
全長/全幅:15m/24m
エンジン:RFW社製TFM-K/M.R600型Nターボファンエンジン×2
RFW社が帝国海軍、空軍向けに開発した制空単座戦闘機。良好な運動性と加速性、速度を兼ね備えており世界で最も高い高度を飛行できる戦闘機である。見た目はF-15にガナード翼を付けたような見た目で艦載機型のMと陸上機型のLがある。
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