時は遡り、ルディアからハイドカードを受けとった直後の事、ルディアから受け取ったハイドカードの一種であるバーニングドラゴンのカードをまじまじと見つめるドレイクの姿があり。
「やあドレイク、調子はどうだい?」
「……ボス」
背後から声をかけるルディアに少し驚きながらも、すぐに冷静になって軽く一礼して畏まる。
「いいよいいよ楽にして。それより、そのカード……ハイドカードに見合うデッキは完成したかい?」
「……いえ、まだ」
「頑張ってよ、君には期待してるんだからね」
「期待?」
ドレイクの横を通り過ぎながらそう言葉を掛けるルディア、意味深に聞こえるその言葉を聞き返すドレイクだが、ルディアは口元を緩ませながら。
「精々そのカードを使いこなしてもっと強くなってくれよ。そうだね……少なくとも、ヴァン君よりも僕に喰らい付けるぐらいにはさ」
「!!」
笑いながら、そして全てを見透かした様な発言。それは自分とヴァンが手を組んでいることを知っていると見て充分だろう。
「……何時から」
「初めからさ」
「!」
「君の目、何もかもにイラついて全てを潰したいと思う気持ち、僕には痛い程理解できる。救いもなく力が無ければ虐げられるだけ、欺瞞と偽善に満ちたこの世界、潰したいと思うのは至極当然だと思うよ」
「俺は……!」
「何も言わなくていいさ。僕と君は似ている、少なくとも僕はそう思っている」
「……」
そっとドレイクの肩に手を置きながら問いかけるルディアに対し、ドレイクは何も言い返せなかった。
「ヴァン君も僕達に近いものはあったんだけどね。この世界で唯一の正義は己の力、ヴァン君は少なくともそれを理解していた筈なのに……結局最後は力ではなく、他人を選んだ」
「……」
「まっ、ともかく僕は君の成長を待ってるよ。その怒り、その感情全て、組織の為に活かしてね」
最期に明るい声で告げると、ルディアは奥の部屋へと消えて行きその場にドレイクは一人残されるが。
「……ッ!!」
静かにドレイクは拳を壁に叩きつけ、その拳には薄らと血が滲み。
「(何が期待だ、何が組織の為だ……ッ!!)」
自分の目的を知っておきながらそう言ったルディアの発言、ドレイクには分かっていた。それが自分を見下した上での発言である事を。
「(結局は今の俺じゃお前の足下に及ばねぇって事かよ)」
そうでなければ自分を泳がせる訳がない。あえてルディアは口にしなかったが、彼自身はドレイクがあくまでも自分の障害と認識していない事、ルディアの最後の言葉でそう確信していた。
「(今に見てろ……俺は必ずお前を超える!)」
憤怒に満ちた様に歯噛みしながらその目に憎悪を滾らせ、そしてバーニングドラゴンの他、自分のキースピリット達であるスーパーディラノス、ダイノブライザーのカードを見ながら。
「(俺の力の証明、お前等はその為の手段であり道具だ!)」
キースピリット達への情など無い。そんな物を持った所で強くなれる訳はないと強く自分に言い聞かせる。
「(ルディアは必ず潰す。その為に俺に必要な物は……!)」
彼が狙うものは決まっている。それは天上烈我の持つ七罪竜、バジュラブレイズただ一つ。
「(お気楽野郎が、俺はテメェみたいにバトルを楽しむとか必要ない。楽しいバトルなんて、俺にとって一銭の価値すらねぇ。あるのはただ力、誰にも負けない強さ、それが俺の求める全てだッ!!!)」
烈我に対してであろう言葉を低く吐き捨てながら、自身の決意を固めていくドレイクだが、ふと脳裏を過る影。
「ッ!!」
突然に浮かぶ不可解な思考に頭痛がするように頭を抑える。
「……何で、こんな時にまで!」
頭を抑え、過ぎる思考を描き消すように言葉を吐き捨てる。
『何もかも……全てを犠牲に出来るって本当に言い切れるか?』
以前ヴァンから言われた言葉、その言葉を思い返すように彼は歯噛みしながら。
「ったりまえだ! 俺が欲しいのは力だけだ。それに理由なんてねぇ……ヴァン、俺はお前とは違う。力の為なら何だって引き換えにしてやるよ!!」
吹っ切るように怒りに満ちた声で、己の決意を固めるドレイク。
***
「ドレイク……!!」
「…………」
そして今現在、舞台は罪狩猟団の組織の最深部へつながるその一歩前の広間にて烈我達の前に立ち塞がるドレイク。
「まさか、こんな所まで呑気に来やがるとはな」
「!」
「言わなくても分かるだろうが、立場上言わせてもらうぜ? ここから先に進みたきゃ、俺を勝って見みろ! それだけだ!!」
烈我達が何かを言う前に、ここから退く気はないと示すドレイクだが、彼の前に真っ先に前へと飛び出るのは。
「待って、ドレイクッ!!」
「ミコ!?」
「もう止めるのじゃ! これ以上、妾達が戦う必要はないんじゃ!!」
「お前、何言って……それに何でテメェが此奴等と?」
「それは今どうでもいい、烈我や光黄達から話を聞いた。ボスは……嫌、あの男は七罪竜を使ってこの世界丸ごと破滅させる気じゃ!! 勿論、妾達も切り捨てられる」
「!!」
ミコから語られる言葉、勿論ドレイクもその事は初耳であり驚く様に大きく目を見開くが、それでも。
「…………だからどうしたよ?」
「ドレイク!?」
「確かにボスならやりかねないだろうな」
何となくルディアの目的についてドレイクにも察しがついていたのか、それ程大きく反応を示す事は無いが。
「けどな、ボスが何しようが俺にはどうでもいい。世界を潰そうって言うのなら、勝手にすればいい」
「「なっ!?」」
まるで無関心な態度を見せるミコも烈我もその言葉に動揺を隠せなかった。
「お前分かってんのかよ! 世界を滅ぼそうとしてんだぞ!!」
「あぁ、万が一計画が達成されたら、お前自身もどうなるか」
烈我に続いて光黄もまた警告するように言い放つが、ドレイクは鼻で笑うように一蹴。
「くだらねえ。この世界じゃ力ある奴が全ての権利を持つ。そしてこの世界で今最も力があるのはボスだ。だったら世界を潰すのもボスの自由、だろ?」
「ドレイク……お主本気で……!?」
「ふざけんな!!」
「「!!」」
ドレイクの言葉に怒りを示すように叫ぶ烈我。
「何が自由だ、力があれば何をしてもいいのかよ!! 力があるからって、何もかも認めちまうのかよ!!」
「認めるも何もそれがこの世界のルールだ」
「そんなルールあってたまるか!!」
「あぁ? テメェに何が……!」
「分かんねえさ。それでも、俺はこの世界で色んなヤツらにあった」
「!」
「少なくともお前と一緒に参加したあの大会で会った連中はただ純粋にバトルを楽しんでるように思えた。確かにお前の言う通り力で思い通りにする奴もいるかもしれない、でもそうじゃない奴だって確かにいんだ!」
「何が言いたい」
「バトスピは力だけじゃない。皆が楽しく笑い合える為の物だって思いたいから……だから、バトスピを利用して世界を滅ぼすなんて、絶対に間違ってる!」
「綺麗事だな」
「ッ!!」
「本当にそう思っておるのか?」
「!」
質問を投げかけるミコに対して、イラつく様に「あぁ?」と言葉を返すが、彼女は退く事無く自分の言葉を続けて行く。
「力だけが全てなんて、本心でそう思ってる訳じゃない筈じゃ」
「はぁ? テメェ何を」
「妾は知ってる。ずっとお主の傍にいたんじゃ、本当はお主が優しいって事、妾は誰よりも知ってる」
「やめろ、適当な事……!!」
「適当な物か! もし本当にお主が力だけに拘る様な冷酷な奴なら、あの時、妾達を見捨ていた筈じゃ」
彼女の脳裏に浮かぶのは、ドレイクに助けられた確かな記憶。
「お主は自分を犠牲にしてまで妾達を助けてくれた。そんなお主が、力だけを求める様な者だと絶対に思えないのじゃ」
「いい加減な事言ってんじゃねぇッ!!」
「!!」
そんな彼女の想いを遮る様に、声を荒げるドレイク。
「俺が自分を犠牲にして助けただと? テメェを助けたつもりなんざ過去に一度もねぇ。俺はテメェが言うような、偽善者なんかじゃねぇんだ」
「だったら」
「!」
ドレイクの言葉に異議を唱えて口を挟む光黄。
「何であの時、俺の事も助けてくれたんだ?」
「ッ!」
以前タッグバトルの大会の時、ディストに捕えられた彼女を助けたのは間違いなく彼だった。
「……下らん。組織としてのケジメだ、助けた訳じゃない!」
「いつまでそんな事言う気だよ」
今度は烈我がドレイクに問いかける様に言葉を投げる。
「何だと?」
「ミコの言う通り俺だってお前が本当はいい奴だって思ってる。お前とタッグで一緒に戦ってあの時お前は俺を信じてくれた。たったそれだけの事だけど俺はすっごく楽しかった。確証がある訳じゃないけど、お前も俺と同じ気持ちだったんだろ?」
「ッ!!」
「だから自分の気持ちに嘘つくなよ! 本当のお前の気持ちを──」
「黙れええええええぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」
聞くに堪え切れなくなったように、怒りに声を張り上げて烈我の言葉を遮断する。
「俺が欲しいのは力だけ! それに変わりはねぇッ!! 楽しい気持ちなんていらねぇ。俺は今日まで、力だけを求めて生きて来たんだ!!」
「ドレイク!!」
「うるせぇ、テメェも……ミコも……どいつもこいつもムカッ腹が立ちやがる!! いい加減うんざりなんだよッ!!!」
息を切らしながら己の全てを曝け出す様に怒りをぶつけるドレイク、その目により強い憎悪を込めて烈我を睨み。
「どの道これで最期だ。テメェは今日、ここでぶっ潰す!!」
「ッ! ドレイク、俺は前にお前とのバトルならいつでも受けて立つって言った。けど、俺は……こんな形でお前と戦いたくなんかない!」
「だったらどうだってんだ? 今更尻尾を巻いて逃げる気か?」
「!」
「この期に及んでもう退く選択肢はねぇんだよ。俺も、お前も……!!」
「…………」
「言った筈だ。先へ進むのは勝った者だけ。俺が勝てば、テメェの持つ……バジュラブレイズは俺が貰う!」
デッキを構えて強く言い放つドレイクの言葉、彼の言う通りこのバトルは避ける事ができない。
『ここまで熱烈にご使命とあっちゃやるしかねぇな。つー訳で、まだまだ行けるよな? 烈我ァ?』
「……当然、行けるに決まってんだろ」
返答に対してバジュラは口角を上げるとカードの状態となってデッキへと納まる。
「烈我、お前……!」
「分かってる。けど、こいつだけは、俺がやらなきゃ行けないんだ」
「……必ず勝てよ」
まだ無茶を重ねる烈我に不安な気持ちが過るが、それでも心配する気持ちを堪えて彼女なりのエールを送り、それに対して「あぁ!」と笑顔で返事を返す中、もう一人、ミコもまた烈我の傍へ歩み寄り。
「烈我、妾からもお願いする」
「!」
「勝って欲しい。勝って、ドレイクの目を覚まさせて欲しいのじゃ」
想いを託すように告げるミコ、彼女の言葉に烈我は強く頷いて見せる。
「とっとと終わらせるぞ。テメェに負けた借り、今日ここで返してやるよ」
「いいぜ、全力で来いよ! 俺も負けるつもりはねぇからな!!」
「ほざけ! 貴様だけは……俺がこの手でぶっ潰すッ!」
その手にキューブ状のデバイスを握り締めると、互いの足元へと投げ込み、バトルフィールドへ誘うべく光が二人を包んで行く。
「「ゲートオープン! 界放ッ!!」」
宣言と共に、二人の姿はバトルフィールドへと転送されていき、バトルの幕を上げていく。
「ドレイク……!」
デバイスが映し出すモニターからバトルフィールドの状況が映り込み、モニターからドレイクの姿を前にミコは目を瞑りながら静かに手を合わせて想いを込めるように祈るが、そんな彼女の肩を叩く光黄。
「!」
「大丈夫、烈我なら……きっと、変えてくれる。俺はそう信じてる」
「お主……!」
「お前も烈我を信じてくれたんだろ、大丈夫。こういう時の彼奴は、その想いを裏切るなんて事は絶対にないからな」
「…………」
光黄の言葉にミコもまた強く決意するようにバトルを見届ける事を決意すると、目を見開いてバトルの様子を見守る。
***
────第1ターン、ドレイクside。
[Reserve]4個。
[Hand]5枚。
「俺のターン、恐竜同盟本拠地配置! これでエンドだ」
まずは場を整えるようにネクサスの配置のみでターンを終えるドレイクだが。
────第2ターン、烈我side。
[Reserve]5個。
[Hand]5枚。
「行くぜ、創界神アポローンを配置し、神託の効果!!」
出現するアポローン、その効果により「レイニードル」、「煌星竜コメットヴルム」、「煌星の第一使徒テティス」による3枚のカードがトラッシュへと送られる。
「神託対象2枚でコア2個をアポローンに追加! さらにアクセルッ!」
「何!?」
「煌星竜スピキュール! アクセルの効果で、恐竜同盟本拠地を破壊ッ!!」
後方に配置された恐竜同盟本拠地に燃え広がる様に炎が焼き尽くし、焼き尽くされたネクサスは焼失され破壊される。
「Lv.1の恐竜同盟本拠地なら破壊しても場に残せない! 対策はバッチリだぜ!!」
以前はタッグバトルとして一緒に戦った二人、バトルを通じてドレイクの戦い方は十分把握できている。だが、それはドレイクにとっても同じ。
「その程度で優勢気取りか?」
「!」
「たかがネクサス一枚破壊した程度で舞い上がんじゃねえぞ」
ネクサスが破壊された程度では意にも介していないように次の自分のターンを迎えていくドレイク。
────第3ターン、ドレイクside。
[Reserve]5個。
[Hand]5枚。
「メインステップ、創界神アヌビス、創界神スサノオの2枚を配置だ!!」
「創界神を一気に!?」
ドレイクの場に出現するアヌビスとスサノオの幻影。そしてアポローンと同様神託の効果を発揮させ、アヌビスの神託で落ちたのは「冥界の処刑人カルノ」、「恐竜同盟迅雷のエレクトロサウルス」、「ブレイヴドロー」の3枚。
一方でスサノオの神託によって破棄されたのは、「護国ノ威光」、「スサノオの轟天神殿」、「ソウルドロー」の3枚。
「神託対象はアヌビス2枚だけ。だが護国ノ威光はスサノオの神託でトラッシュに送られる時、代わりに手札に加えさらにスサノオにコアを追加」
「!」
「テメェ程度に負ける気はねぇんだよ。二度となッ!」
「ッ!!」
「バーストセット、ターン終了だ」
────第4ターン、烈我side。
[Reserve]6個。
[Hand]4枚、(手元)煌星竜スピキュールドラゴン。
[Field]創界神アポローンLv.1
「メインステップ! 煌星の第一使徒テティスと、手元の煌星竜スピキュールドラゴンをそれぞれ召喚! 神託対象の召喚でアポローンにコア2個追加!」
フィールドに現れる二体のドラゴン、それぞれ勇ましい鳴き声を上げて吠え立てる。
「スピキュールドラゴンの召喚時効果、トラッシュのコメットヴルムを手札に加えて、アタックステップ。テティス、行け! アタック時効果で1枚ドロー!」
「来い! ライフの一つ、くれてやるッ!」
テティスは翼を羽ばたかせながらドレイクへ突っ込むと、展開されるバリアに尻尾を叩きつけ、衝撃と共にライフが弾け飛ぶ。
「ッ!!」
「良し! まずは一つ!!」
「だからその程度でいい気になってんじゃねぇッ! ライフ減少でバースト発動! 大凶龍ギガノマガツカミ!」
「!」
「バースト効果でBP17000以下の相手スピリットを破壊! スピキュールドラゴン、失せろッ!!」
炎の大刀がスピキュールドラゴンへと振り下ろされ、巨大なその剣に避ける事さえ叶わず、剣に斬られ爆散四散するスピキュールドラゴン。本来破壊された事で、自身の持つ破壊時効果が発動される筈なのだが。
「俺の手を知ってるなら分かってるよな? 此奴の効果で破壊されたスピリットはその効果を失う。当然破壊時効果も無効だ」
「ッ!! ターンエンド」
スピキュールドラゴンの効果は不発に終わり、歯噛みしながらもターンを終える烈我。ドレイクもまたタッグバトルを通して、烈我の手は充分理解していた。
────第5ターン、ドレイクside。
[Reserve]6個。
[Hand]4枚。
[Field]ギガノマガツカミLv.1(1)BP7000、創界神アヌビスLv.2、創界神スサノオLv.1。
「マジック、護国ノ威光! 効果でデッキから3枚ドローし、その後3枚破棄。もしくは地竜か海首を持つカードを破棄。破棄するの骸竜ゾンサウル!」
増えた手札を一瞥しながら、さらに次のカードへと手を掛ける。
「マジック! 護国ノ威光!」
「2枚目!?」
「もう一度3枚ドロー、効果で今度は恐竜同盟鎧角のドレッドロサウルスを破棄! そしてバーストセット」
手札を充分蓄え準備を整えると、今度はギガノマガツカミへコアを追加して行く。
「ギガノマガツカミは常時効果でBP+10000、これでBP23000! アタックステップ! ギガノマガツカミ、殺れッ!!」
豪快な雄叫びを上げると、地響きのような足音を鳴らして進撃するギガノマガツカミ。
「フラッシュ、アヌビスの【神技】発揮ッ! 効果でテティスを破壊だ!」
「!」
効果発動の宣言と同時にアヌビスによる抜刀、その衝撃から放たれる真空波がテティスを両断し破壊されてしまう。
「ぐッ! ライフで受ける!!」
ギガノマガツカミはそのまま二刀の大剣を交互に振り下ろしてバリアを斬り裂くと、ライフを破壊し返す。
「うわあああああッ!」
「ターンエンド」
ライフを砕かれ大きく仰け反りながらも、すぐに体制を戻す。
「まだまだ! ここから反撃だぜ!」
────第6ターン、烈我side。
[Reserve]8個。
[Hand]5枚。
[Field]創界神アポローンLv.1
「俺のターン、バーストセット。そしてライトブレイドラ、煌星竜コメットヴルムを召喚! まだ行くぜ、このターン星竜を持つスピリットを召喚した事で、手札にあるヘリオスフィアドラゴンのコストを4に!」
「!」
「最大軽減でヘリオスフィアドラゴンを召喚だ!!」
無人のフィールドから一気に三体のスピリットを展開していき場を整え直す烈我、代償として手札は残り1枚にまで枯渇するが。
「さらにマジック、フォースブライトドロー!」
「!!」
「手札が4枚になるようドロー! 今の俺の手札は0、だから最大4枚ドローだぜ!!」
準備を十全な程に整え終えると、勢いよくアタックステップを宣言。
「アタックステップ開始時の効果! トラッシュのコア全てヘリオスフィアドラゴンに置き、Lv.2にアップし、コメットヴルムでアタック! アタック時効果でデッキから3枚オープン!」
コメットヴルムの効果によりオープンされる「アドベントドロー」、「魔界皇龍ダークヴル厶レガリア」、「魔界幻龍ジークフリードネクロ」の3枚。
「ジークフリードネクロを手札に加え、そして行くぜ!!」
「来るか!」
「紫電と紅蓮を纏いし魔界の龍! 闘志に震える魂をもう一度呼び起こせッ! 魔界幻龍ジークフリードネクロ! ヘリオスフィアドラゴンに煌臨ッ!」
ヘリオスフィアドラゴンの赤い体に迸る電撃、やがてその身を鮮やかな紫へと変化させるとヘリオスフィアドラゴンはジークフリードネクロへと進化を果たす。
「煌臨時効果で俺のトラッシュからコスト0、1、3、6、9のスピリットをそれぞれ召喚できる! トラッシュから魔界皇龍ジークヴルムレガリアと煌星の第一使徒テティスの2体を召喚だッ!」
ジークフリードネクロが持つ杖を翳すと、鮮やかにフィールドを照らし光を受け、フィールドへと舞い戻るレガリアとテティス。
「!!」
「これで俺のスピリットは合計5体! これで決まりだァッ!!」
一斉に吠える5体ものスピリット、さらにはコメットヴルムの攻撃はまだ継続しておりライフを削るべく一気にドレイクへと突っ込んでいく。
「ライフで受ける」
展開されたバリアにコメットヴルムは全速力を維持したままバリアへとぶつかると、そのまま全霊の突進はバリアを砕きドレイクのライフを破壊するが。
「ッ! ライフ減少時でバースト! 鉄騎魔龍ヴァドー!!」
バーストが開かれ発動すると共に灼熱の炎を纏いながらフィールドへと現れるヴァドー。
「バースト効果、相手のBP10000以下の相手を三体焼き尽くす!」
「!?」
「テティス、レガリア、コメットヴルム、三体纏めて消えろ!」
ヴァドーは咆哮を上げ、鋼のような羽を羽ばたかせると己の炎を風に飛ばし、風は強烈な熱風となってレガリア達を襲い、熱風に吹き飛ばされ三体のスピリット達は爆発四散し、破壊されてしまう。
「まだだ! 俺のライフが3以下の時、手札にあるコスト6以下のスピリット2体を召喚できる!」
「何!?」
「まずはお前からだ、暴双龍ディラノス(Rv)!!」
ヴァドーは何かを呼び出すように腕を振り上げると、フィールドに吹き上げる突如吹き上げる火柱。大地を突き破りながら姿を表すその正体は双頭の首を持つ暴双龍ディラノス。そして「さらに」と続け様にもう1枚カードを構え。
「神に宿る紅蓮から生み出されし龍の化神ッ! 恐竜武神ムラクモレックス、来やがれッ!!」
ディラノスの時よりも遥かに巨大な火柱を噴き上げ、炎の中に輝く眼光。そして次の瞬間、内側から火柱を剣による一閃で掻き消すと、豪快な咆哮を上げながら現れるは、スサノオの半神から生み出されしムラクモレックス。
「!!」
「地竜の召喚によりアヌビスと、スサノオに神託。さあ、もう終わりか?」
「くッ!!」
このターン一気に押し切るつもりだったにも関わらず気付けば場に残るはコメットヴルムとジークフリードネクロの2体のみ。対して相手の場には5体ものスピリットがフィールドを埋め尽くし、それぞれが強大な力を持つスピリット達を前に完全に圧倒されていた。
「……ターン、エンド」
────第7ターン、ドレイクside。
[Reserve]5個。
[Hand]4枚。
[Field]暴双龍ディラノス(Rv)Lv.1(1)BP8000、恐竜武神ムラクモレックスLv.1(1)BP11000、鉄騎龍ヴァドーLv.1(1)BP7000、大凶龍ギガノマガツカミLv.1(1)BP12000、創界神アヌビスLv.1、創界神スサノオLv.1
「鉄騎龍ヴァドーをLv.3、ギガノマガツカミをLv.2にそれぞれレベルアップ!」
「!!」
「暴双龍ディラノスの効果、俺の地竜を持つスピリット全てをBP+5000、さらにギガノマガツカミはLv.2、Lv.3の効果で常にBP+10000!」
「つまりBP28000かよ!!?」
ジークフリードネクロを遥かに凌駕する程の力。ギガノマガツカミだけでなく、ヴァドーにディラノス、ムラクモレックスの三体もまた到底侮れる数値ではない。
「アタックステップ、まずはムラクモレックス! お前からだ!!」
「!」
「アタック時効果、【天界放】発揮! スサノオのコア2個をムラクモレックスにへ!!」
コア2個を託すように自身の化神であるムラクモレックスへコアを捧げると、コアが追加された事でムラクモレックスは自身のLvを上昇させて行く。
「【天界放】発揮後、自身のBPより低い相手スピリットを破壊する。今のムラクモレックスはLv.2、ディラノスの効果と合わせてBP15000!」
「ッ!!」
「BP12000のジークフリードネクロは破壊だッ!!」
剣を叩きつけるようにその場で振り下ろすと、衝撃が炎となってそのままジークフリードネクロへと襲い掛かり、炎に焼かれ力尽き、ジークフリードネクロは大爆発を起こし破壊されてしまう。
「ネクロッ!!」
「まだだ、俺の場に青のシンボル……即ちスサノオが場にあれば追撃。テメェのアポローンのコア2個をボイドへ送り、ムラクモレックスは回復!」
ネクロの破壊に留まらずさらに荒ぶるように雄叫びを上げると、その咆哮がアポローンの力を削ぐ様に2つのコアをボイドへと消失させてしまう。
「さらにムラクモレックスのLv.2効果、このスピリットが相手スピリットを破壊した時、テメェのライフのコアをリザーブに送る!」
ムラクモレックスはなお止まらない、口を大きく開いて巨大な火球を作り上げると、そのまま眼光を輝かせて烈我に向けて一気に撃ち出し、咄嗟に展開されるバリアが火球を受け止めるが、直撃の瞬間に巻き起こる大爆発と衝撃がライフを破壊する。
「ぐあああッ!!」
「まだだ、まだくたばるなよ! 俺が止めを刺すまではッ!!」
まだムラクモレックスの攻撃は終わってはいない、爆炎に映る影の中、ゆっくりとこちらに向かって前進するムラクモレックス。
「ライフで受ける!!」
まだブロッカーは健在だが防いだ所でBP勝負に負ければムラクモレックスの効果で結局ライフは削られる。今はただライフで受ける以外の選択肢はなく、再び烈我のライフが破壊される。
「うぐッ!!」
「これで終わりだ。とっとと俺の前から、消え失せろッ!! ヴァドー!!!」
「!!」
荒々しい声で呼び掛け、ヴァドーはそれを攻撃の命令と受け取ると鋼の翼を雄々しく広げて烈我へと向かって行く。
「ヴァドーのアタック時効果、このターン! 俺のコスト5以上のスピリット全てに赤のシンボルを加算させるッ!」
ヴァドーはその場で大きく吠えると、咆哮に共鳴するかの様にムラクモレックスたちも一斉に吠え始め。
「俺のスピリット全てがヴァドーの効果対象、そしてテメェの残りライフは2つ! 終わりだァッ!!!」
止めを刺すべくその翼を刃の如く振り翳すヴァドー、絶体絶命の窮地にミコ達も思わず祈る手に力を籠めるが。
「終わってたまるかッ!! フラッシュタイミングッ!」
「何ッ!?」
「マジック、シャドウエリクサー! 効果で俺のリザーブのコアをライフに追加!!」
紫の光が烈我のライフを灯して回復させると、残りライフは3つ。その後のヴァドーの攻撃がバリアを引き裂くが、それでもまだ光りを失う事無く輝き残る一つのライフ。
「テメェ……ッ!!」
「まだまだ喰らい付いてやるさ! さらに俺のライフ減少時でバースト発動、エクステンクションウォール!!」
「!」
「このバースト発動時に破壊された分のライフを回復、さらにコストを支払ってフラッシュ効果! 相手のアタックステップを強制終了だぜ!!」
「ッ!!」
これで烈我の残りライフは3、その差はドレイクとイーブン。このターン決められない事にドレイクは軽く舌打つが、それでもアタックステップを終了された以上、これ以上何もできない。
「ッ! 悪足掻きのつもりか……くだらねぇ真似を!」
「悪足掻きかどうか今に分かるぜ!」
「なら証明して見せろ、ここから巻き返せるものならなァッ!」
ターンシークエンスを終了しながらも、威圧するかのような態度見せるドレイク。実際このターンはあくまでも一時凌ぎ。まだドレイクのスピリット達の脅威が去った訳ではない、勿論烈我もそんな事等言われなくとも分かっている。
────第8ターン、烈我side
[Reserve]11個。
[Hand]4枚。
[Field]ライトブレイドラLv.1(1)BP1000、創界神アポローンLv.1
「メインステップ! グランドローを使う!! デッキから2枚ドローし、その後アポローンのコア2個をボイドに送りさらに1枚!」
これで手札の合計は6枚、戦況は圧倒的不利の状況だがそれでも引いたカードに彼はその目を輝かせていく。
「(何か来るか)
「お前に任せるぜ! 爆星龍ガンマレイバーストドラゴン、Lv.3で召喚ッ!!」
後方より聞こえし気高き龍の雄叫び、そして次の瞬間、颯爽とフィールドから烈我の頭上を飛び越えながら現れるガンマレイバーストドラゴン。
「召喚時効果発揮! 俺の場の星竜を持つスピリット1体につき、相手のBP12000以下のスピリットを一体破壊! ライトブレイドラの【
二刀の剣を一気に振り下ろすと炎の斬撃刃がディラノスとヴァドーへと直撃し大爆発を起こす2体だが、味方が破壊されてもなお怯まないように吠えるギガノマガツカミとムラクモレックス。
「ディラノスを破壊した所でムラクモレックスのBPは10000、ギガノマガツカミはBP23000、その程度じゃ届かねえよ!」
「届かねえかどうか、やって見なきゃ分かんねえぜ!!」
「何?」
得意気に笑って見せたかと思うと表情を切り替えるように目を鋭くさせながら「アタックステップ!」と声高らかに宣言。
「行けッ! 爆星龍ガンマレイバーストドラゴンでアタック!」
「何だと!?」
BPは圧倒的にギガノマガツカミに及ばないにも関わらず、それをまるで気にも止めずにガンマレイバーストを突っ込ませる烈我、当然ギガノマガツカミはいつでも迎え撃つ気満々なように剣を構え始める。
「ヤケにでもなったか! ギガノマガツカミ!!」
ブロック指示を出そうとその名を呼ぶが、強大なギガノマガツカミを前にしても烈我もガンマレイバーストも決して退く事は無い。
「させねえ!! フラッシュタイミングで【煌臨】!」
「ッ!」
「豪快無頼の破壊皇ッ! 破壊の矛で全部ぶち砕けッ!! 破壊龍皇ジークフリードルドラをガンマレイバーストドラゴンに煌臨ッ!」
「なッ!!?」
ガンマレイバーストドラゴンはより大きく、その身は黒く染め上がり黄金の鎧を纏いながらジークフリードルドラへと生まれ変わっていく。
"グオオオオオオオォォォォォォ────ッ!!"
強大となった姿を知らしめるかの如く猛る咆哮をフィールドに轟かせるルドラ、咆哮による衝撃にギガノマガツカミとムラクモレックスは吹き飛ばされそうになりながらもルドラを迎え撃つべく構え直すが。
「ジークフリードルドラの煌臨時効果!!」
「!」
「相手スピリット5体のコア3個をリザーブに!」
「ッ! ムラクモレックスとギガノマガツカミのコアは丁度3個、このタイミングを狙ってやがったのか!!」
ドレイクの言葉を肯定するように口角を上げると、そのままルドラの姿を見つめて叫ぶ。
「派手にぶちかませッ!! ルドラッ!!」
その激励に応えるかのように今一度ルドラは吠えて見せると、手に持つ槍を両手に持ち替え、そしてそれを勢いよく地面へと振り下ろし、巨大な紫電の落雷がギガノマガツカミとムラクモレックスの2体へと降り注ぐ。
「ッ!!!」
直撃を受け、2体のスピリットは力尽きて爆散して場から消滅。爆煙が巻き上がるがその直後、爆煙を斬り払いながらジークフリードルドラはドレイクへと向かっていく。
「ライフだッ!」
展開されたバリアにジークフリードルドラは槍を突き刺し火花を散らしながらライフに亀裂が走り、そしてルドラは吠えながら一気に槍を押し込むとバリアを完全に破壊し、ライフを破壊。
「がぁッ!!」
真っ向からその衝撃を受けるが、ルドラによる一撃は想定以上だったのか思わず後方に弾き飛ばされ、背後の壁に叩き付けられる。
「ぐぅ…ッ!! がァッ……!!」
「!……ドレイク!!」
その光景に思わず烈我も身を案じるように呼び掛け、モニターではミコも同じように心配そうに不安な表情を浮かべるが。
「……これで、終わりか?」
「!?」
壁に叩きつけられながらも気丈に振る舞うように決して強気な態度を崩さなかった。
「お前……まだやる気なのかよ!」
「当然だ。勝つか負けるか、潰すか潰されるかのバトル、これぐらいで終わってたまるか!!」
「何でそこまで……そんな無理してまで、そこまでして力を求める意味って何なんだよ!」
「知れた事、それが俺の生きる全てだからだッ!!」
「!」
「この世界で弱者に生きる価値はねえ。俺も、ミコも……力が無ければゴミ同然に捨てられる駒で終わる!!」
「駒……ふざんけんなよ、そんな言い方ってあるかよ!! ミコの事だけじゃない、お前自身だって、それに何とも思わないのかよ!!」
「あァ? ハッ……本当にテメェはつくづく甘ェ」
必死で訴えかけるな烈我だが、彼の叫びに対してドレイクは軽く鼻で一蹴。
「関係ねぇんだよ、勝てばいいんだ!」
「!」
「勝ち続ける、勝てば、俺達は生き残れる!!」
「…………」
口角を上げて語るドレイクだが、その言葉に対して烈我は。
「…………ハハ」
「!……何が可笑しい?」
「……今、「達」って言ったよな?」
「!!」
冷酷にも思えるドレイクだが、彼が思わず口走った言葉を烈我は見逃さなかった。
「お前が力を求める理由って、ミコを助ける為なんだろ?」
「何!?」
「お前が戦う理由は誰かを守る為だ。お前だって本当はミコの事を大切だと思ってるんだろ!!」
「違う、俺は……!」
「お前は自分の為だけに戦う奴なんかじゃねぇ。お前は……!!」
「ッ!! テメェは、いつまでそんな事を……!!!」
ミコが信じるように烈我もまたドレイクを信じたいと思う気持ちを募らせるが、ドレイクにとってはその言葉が逆鱗に触れたように、拳を強く握りしめながら、烈我に対してこれ以上ない程の強い怒りを向け。
「もういい、心底腹が立ちやがる!! テメェとこれ以上の問答はうんざりだッ!!」
「!」
「どこまでも人の神経を逆撫でしやがる……仮に戯言だろうと、二度と俺の前に立てない様、その戯言を抜かす口ごとテメェを消し飛ばすッ!!」
極限にまで憎悪を込めたその目は正に修羅、あまりの迫力に場の空気が一気に変わり始め、重苦しい空気に思わず烈我も一瞬たじろぐ程。
「……俺はこれでターンエンド」
まだライトブレイドラで追撃は可能だが、それでもまだドレイクのライフは1つ残る。無闇に攻撃すべきではないとターンを終え、ドレイクへとターンが移って行く。
────第9ターン、ドレイクside。
「俺のターン」
静かに自分のターンを迎えるドレイク。ターンシークエンスを進めて行きデッキからカードを引き、メインステップへと移る。今彼の場にスピリットはなく場にはたった2枚の創界神だけ。前のターンで展開した強力なスピリット達を一気に薙ぎ払われ形勢は烈我へと傾いている筈だが。
「(この空気、何かが来る……途轍もない何が)」
ドレイクから感じる並々ならぬプレッシャー。とても余裕に浸る間等ないと直感で感じ取っていた。それは彼と対面する烈我だけでなく、モニター越しにバトルを見守る光黄とミコにも感じ取れる程だった。
[Reserve]13個。
[Hand]5枚。
[Field]創界神スサノオLv.1、創界神アヌビスLv.1
何かが来る、ライトブレイドラは脅えるように体を震わせ、対照的にルドラは警戒を強める様に唸る中、ドレイクは待ちに待っていたように己の切り札であるその一枚をフィールドへと呼び出す。
「俺の怒り、憎悪……その全てを喰らえッ! 己が身を焦がす程の獄炎を滾らせろッ!! 獄炎龍バーニングドラゴン、Lv.3で召喚ッ!!!」
「!!!」
最後にして、最凶のハイドカード。フィールドへと呼び出したその瞬間、怒号のように鳴り響く轟音、否、まるで火山が噴火したかのような地響きと衝撃と共に大地から吹き上げる灼熱の火柱。その炎はディラノス達の出現の時の比ではない。灼熱の業火は大地を溶かし、フィールド全域を赤いマグマで染め上げ、咄嗟にジークフリードルドラは翼を広げて空へと退避し、ライトブレイドラもルドラへしがみ付いて難を逃れるが。
「今拝ませてやるよ、これが今俺の持つ最凶の力! バーニングドラゴンだ!!」
その名を呼ぶと同時に沼の様にドロドロと広がる赤いマグマの中からフィールド全域を揺るがす程の咆哮が響き始めたかと思うと飛び出す巨大な黒龍の姿、その姿こそ、最凶を誇るハイドカード────バーニングドラゴン。
”ゴガアアアアアアアァァァァァァ────ッ!!!”
全てを吹き飛ばす程の咆哮はまさにドレイクの怒りそのもの。ルドラ達と比べ、バーニングドラゴンから感じるその重圧は完全に群を抜いてた。
「(ハイドカード、やっぱりドレイクも持っていたのか)」
実際に正面から対面し、恐ろしいと感じられずにはいられない。それでも退く事だけはできない。
「バーニングドラゴン……此奴に勝てなきゃ、先はねぇって事か」
「無駄だ。此奴は俺の力、そして俺の全てだ。だからこそ、その全てを使ってテメェを……絶殺だァッ!!」
ドレイクの怒りに呼応するようにさらに雄叫びを上げるバーニングドラゴン、ジークフリードルドラもまた対抗するように咆哮を上げながら睨み合う。
「嫌、勝つのは俺だ! お前には負けたくねぇ……嫌、負けられねぇッ!! 先へ進む為にも、俺を信じてくれたミコや光黄、そして何よりお前の為にも!!」
ドレイクの向ける怒りに消して物怖じ無い様に叫ぶ烈我。意地と意地の勝負、どちらが最後に勝負を制するのか、今まさに限界を超えて互いにぶつかり合う。
ブラストでございます!!お待たせしました、第31話ようやく更新!
今回の対戦カードはドレイクvs烈我。
第1話でも戦った二人、バトル内容はあの時も遥かに壮絶
……と思いたい(汗)
今回初登場のムラクモレックスや今回ようやくバジュラ以外に煌臨したジークフリードルドラ等、バトル内容も結構充実して賭けたかなと思っております。
そして終盤、ついに現れる最後のハイドカード、獄炎龍バーニングドラゴン!!
そのスペックの紹介を……
次回に持ち込します!ご容赦をm( ;∀;)m←
ドレイクと烈我戦、決着です!
前回のヴァン戦と同じく文字数調整の為、前半後半に分けさせていただいております。次回もなるべく早めに更新いたしますので、お待ちいただければ幸いです!