告白されたら高校生活が変わりました!   作:オオル

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なんと!バーの色がオレンジになってました!このまま赤バーを目指したいです!

それではどうぞ!

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試験勉強したことありますか?

 次の日、いつも通り1人で登校していた。

 

 なんと言うか珍しくやる気に満ちていると自覚してしまう。

 

「〜♪」

 

 鼻歌を歌ってたようだ。ちなみにだが今歌ってたのはデアラ1期の曲で曲名は…ってこれ以上話さなくてもいいか

 

 余談だがデアラ関係の曲は神曲ばかりだ、諸君もちゃんと聞きたまえ!オーケストラバージョンなんてもう最高だぞ!?

 

 いや、だから落ち着けよ俺は!?

 

 燐子さんのせいで最近俺までオタク化が進行してきているな…まあ元は厨二病でオタクだったから化はしてないか

 

 と自分にいいかせるように心の中でいいながら教室に向かう。

 

「………………はぁ」

 

 相変わらずモカのやつは俺の机に座りひまり達と話をしていた。

 

 モカのやつは普段から下着を履かない露出狂の変態野郎なのだ。

 

 そしてノーパンのまま生尻を俺の机に押し当てその上で眠る俺を見て興奮するという残念なやつでもある。

 

「うーす柊優」

「おーすレイ」

 

 柊優といつもの挨拶をして席替えによって離れた柊優の席でいつもの様にだべる。

 

「テストめんどくせぇーなくなればいいのに」

「ん?まあ、そうだよな…てかお前そんなこと言いながらいつも10位以内じゃんか!」

「……俺がいいんじゃない、他の人達が俺より下なんだよ」

「お前まじで嫌われろ」

 

 こいつは前も言ったがスポーツができて勉強もできるアニメとかにいるような完璧人間なんだ。

 

 冗談抜きで嫌われて欲しいレベルの人間なんだが…そうはいかない、女子からはやはり人気なのだ。

 

 それと人気と言えば

 

「みろ朝日奈凛さんだ」

「人形のように美しい…!」

「ま、まじねーわ」

 

 朝日奈凛、柊優が女子に人気であるように、朝日奈さんは男子に人気がある。

 

 ま、まあ朝日奈さんは瀬田さんみたく女子にも人気はあるが…俺は知らないふりをしとこう。

 

 そんなことより俺はこの朝日奈凛さんとテストの順位で勝負をすることになってるんだ。

 

 昨日は適当な返事をしたから…

 

「おはよう、朝日奈さん」

『ッ!?』

 

 周りの人達は俺が朝日奈さんに話しかけたことに驚いたのか、話している口を止め一斉にこちらに視線を向けてきた。

 

 ま、まあ話しかけた俺も俺だ、人目につかないところで話せばいいものを今この時間に話しかけてしまった。

 

 えーい!話しかけたのなら話すしかない!

 

「昨日のこと…覚えてる?」

「ええ、忘れもしないわ、私の体(心)に一生消えない傷を負ったわ」

 

 や、やめてー!その言い方!

 

「おいおい神崎君何やっちゃったんだよ」

「中性的な顔しながら三大欲求の1つが強すぎたか」

「まじねーわ」

 

 あの三馬鹿がまた余計なことを言うじゃないか!

 

 多分だが朝日奈さんは昨日のことを誰かに話してる。と、決めつけているんだと思う。だからあんなことを言ってるんだ。

 

 ならば、すぐにとる行動は!

 

「昨日のことは誰にも言ってないから気にしないでくれ」

「……そう、それは助かる」

「うん、だから」

「でもあなたが私の大事な物(視聴覚室)を奪ったことには変わりない」

『ッ!?』

 

 だからその紛らわしい言い方をするな!

 

 女子から私の大事な物、なんて言葉を口にしてみろ!?別の何かだと思ってしまうだろ!てかそれって物じゃなくて視聴覚室って場所だろ!

 

「んんっ!と、とりあえず昨日の話の続きだ」

「……昨日の続きも何ももう終わってるわ、結果は陽性反応で私はあなたの」

「だから話がずれてる!お前俺をこの学校から消し去ろうとしてないか!?」

「危険な存在は排除すべき」

「口に出しちゃってるよ!?」

 

 く、くそ…!やはりここで話しかけるべきじゃなかったか!だがここまで来たならもう最後までやりきるしかない!

 

 てか普段はあなたこんな感じだったんですね、確かにそんな話し方だと人形さんだと思われて仕方がないか

 

「とりあえず俺はあんたとの勝負を受ける」

「昨日受けると私は聞いた」

「いや、改めて宣言しないとやる気が出ないというか…」

「?」

 

 あの時は適当に流してた。でも今は違う、朝日奈さんに勝って、俺はあのサークルで俺がしたいことをするんだ。

 

 そう、だからあえてこうしてみんなの前で宣言してもう逃げられないようにする。

 

 とは言っても勝負内容を少しだけ変更したい!

 

「勝負内容なんだけど少し変更させてもらう」

「どうぞ」

「そうかい」

 

「なら……俺はあんたにテストで、五教科合計点数で勝つ!」

『ッ!』

「テストで勝負だ、逃げんじゃねーぞ?」

「それはこちらのセリフ、あなたこそ大金を用意して待っておくこと」

「だからいつまでその話するんだよ!?」

 

 クラスのやつにもこの勝負のことを知られた。だから俺はもう逃げることも隠れることも出来ない!

 

 もう俺には勝つ道しか残されてないのだ。

 

「賭けの内容は覚えてるよな?」

「……負けた方は勝った方のいうことを絶対に聞く」

「すんごいの要求するから待っとけよ!」

「ッ!」

 

 これは朝日奈さんを精神的に追い込むために言っただけだ、特に深い意味なんてない。

 

「(すんごいの!?すんごいのって何!わ、私本当に大事な物奪われるの!?)」

 

 なんて涼しい顔しながら思ってるんだろうな

 

「レーイ、なんだよお前、朝日奈に手でも出したのか?」

「なっ!と、巴お前!」

「馬鹿、お前のこと助けてやろうとしてんだ」ボソ

 

 なるほど…ここで否定できるタイミングをわざわざ作ってくれたのか!巴!お前と幼馴染でよかったと心の底から思うぜ!

 

「な、なわけないだろ!ただたんにとある権利をかけた本気の勝負をしているだけだっての!?」

 

 これで…どうだ!

 

「え?そうなんですか朝日奈様」

「何かされたらのなら本当のこと言っていいんですよ?」

「まじなーやつ?」

「………………………………」

 

 返事をしない朝日奈さん、三馬鹿とは話したくないのだろうか

 

「は!な、なるほど!」

「そうゆうことですね!」

「まじねーわ!」

「…………そうゆうこと」

 

 えー!?お前らテレパシーでもあんの!?何も話してないのにお互い理解しちゃったよ!

 

「神崎が言ってることは正しいそうだ!」

「だいたい考えろ!神崎君には夜桜君がいるだろ?」

「まじねーわ(笑)」

「お前らまじでそろそろ怒るよ?」

 

 何故腐女子が喜びそうなことを言う!てかそこの女子!キラキラした眼差しで俺と柊優を交互に見るな!

 

「確かに、レイには夜桜がいるし女に手を出す必要はない」

「なんで蘭が言うんだよ!?」

「ッ!べ、別にアンタを助けるために言ったわけじゃないからね!」

「ツンデレ風に言っても言っとる意味がわからんわ!」

 

 俺には柊優がいるから女に手を出す必要はない?意味がわからん!

 

「はぁ、なんでこんな目にあってるのかな」

 

 みんなの誤解は解けたがその後が酷かった。いつも影で言われてるかもしれんがこうもみんなの前で言われると正直辛くなる。泣きそう

 

「大丈夫ー?おっぱい揉む〜?」

「……ん、ああ、揉む揉むってアホか!?」

「素直になりなよー」

「ひょー!お、お前!?」

 

 近くにいたモカのやつも訳分からんことを言いだし、ノリツッコミをしたところでモカは俺の手を取り自ら胸に押し当てた。

 

「?どうしたのレイ君?」

「ななな、なんでもない!」

「あ、ひーちゃんもやる〜?れーくんがお」

「ちょっと黙ろうなモカ!」

 

 ひまりのやつ俺の声に気づき話しかけた時には既に俺はモカの胸から手を引いていた。

 

 こんな所見られたらひまりのことだ、大声出して叫び出したに違いない。

 

「それよりレイ君凛ちゃんに勝てるの?」

「安心しろ、お前よりかは頭がいい」

「私関係なくない!?」

 

 確かに関係ない、だけどいじるくらいちょっとは許せ

 

「おーい、HR始めるぞ」

 

 丁度よく担任が教室に来たことで騒ぎは静まり多分今日もいつもと変わらない1日が始まったのであった。

 

◆ ◆ ◆

 

 時は夕暮れ、テスト期間もあって部活をしてる生徒は一人もいない、グランドを見ても誰も使ってなく普段見てたか光景が嘘なんじゃないかと思ってしまう。

 

 そんなことを考えながら玄関とは真逆の図書室に向かい空いてる机を見つけて腰を下ろした。

 

「………………………………」

 

 その後は一言も話すことなく黙々と勉強を行う。

 

 家でやると漫画とかラノベとかゲームとかで集中が途中で切れてしまい片方に熱中してしまうからな

 

 まあそんな時はリビングで勉強するが図書室が使えるならそこで勉強すればいいだろ

 

「………………あ」

 

 どれぐらい勉強しただろうか、時計を見てみるともう6時前、そろそろこの図書室も閉まる頃か

 

 早く出ないと先生に怒られるしもう出るとするか

 

「おーい、そろそろ図書室閉めるから残ってるやついたら出ていけよー」

「……げっ」

 

 寄りにも撚って施錠する先生が担任かよ、これは早く出ないと怒られるやつじゃないか

 

 俺は開いてたノートを急いで閉じ、消しカスなどをポケットティッシュに包み込み家に持ち帰って捨てようとした。

 

 ここで捨てたら少し時間かかるし?ゴミ箱にちゃんと捨てるならどこに捨てても変わらないだろ?

 

「ん?なんだ神崎、お前だけか」

「ば、バレちゃった」

「なにがバレちゃっただ、別にこんな遅くまで残ってて怒るなんてことはしないさ」

「むしろこんな時間まで残って勉強してるんだ、褒めてやるぞ」

「褒めるなら頭を撫でてください」

「お前は小学生か」ボフ

 

 担任が持っていた学級日誌にて軽く頭を叩かれた、叩かれたと言うより置かれたと言えば正しいのか?

 

「角じゃなかっただけ安心しろ」

「いや角だったらもう凶器だろ!?」

「はは、そうかもな」

 

 なに、今適当に流されたんですけど!

 

「!お前英語の勉強してたのか、いやー関心関心」

「まあ苦手科目なんて」

 

 だいたい日本人なんだから英語の勉強なんてする意味ないだろ、将来海外で働きたい人とか、外人と関わる系の仕事なら必要になると思うが…

 

 そんな仕事につこうと思っていない俺にとってあまり意欲的に勉強しようと思う教科ではない。

 

 ただ今回は今回だからさすがに勉強しないといけないと思ってだな…うん、やっぱり難しい

 

「私でよければ少し教えてやろう、なに担任直々に叩き込んでやるんだ、嬉しいだろ?」

「ええ、い、いいんすか?」

「……まあ、家に帰ってもやることないしな、独身教師なめんなよ」フッ

「…………あーすみませんでした」

 

 こうして急に英語の担当兼担任の教師から放課後特別指導を受けるのであった。

 

 ここまでしてもらったのなら…英語だけでもすんごい点数取らないと怒られそうだよな

 

 そう思ったレイは放課後、美人教師と2人っきりの図書室という夢のようなシチュエーションにも関わらず馬鹿正直に勉強に集中するのであった。

 

◆ ◆ ◆

 

 テストまで今日を入れて後2日間しか俺に勉強をする時間は残されていない。

 

「…………………………」

 

 部屋にて勉強をしていた。が、部屋の様子はいつもと違う。

 

 本棚に並べられていたラノベなどはダンボールに移しガムテープにて封印をした。

 

 その封印の最中に小一時間ほど読書に専念してたって話は内緒だ。口が裂けても拷問されても絶対に話してはいけないことなんだ。

 

 そんな極限状態まで追い込んで勉強してるわけなんだ。

 

\ピンポーン/

 

 誰がうちに来たようだ、宅急便かなにかだろうか

 

「姉貴ー鳴ったぞ」

「ごめん!あたし今いいところだから!……ああ!死んだぁぁあー!!!」

「……ゲームかよ」

 

 自分の部屋に置いていたゲームだがこれも集中を切らすと思い姉貴の部屋に置いていたんだ。

 

 恐らく俺のゲームを借りてなにかしてたんだろう、そういえばあの人ゲームに関しては絶望的に下手くそだったな

 

 姉貴がゲームに専念していたため勉強中!の俺がわざわざ出向くことになってしまった。

 

「はーい」

「こんにちはレイ君!」

 

 扉を開けるとなんとひまりの姿が、ひまりが俺の家に遊びに来た?なんでだ?

 

「……すみません、新聞はいらないです」

「ちょ!ちょっとストップ!ドアを閉めないで!?」

「巨乳教にも入らないので」

「宗教の勧誘じゃないよ!?」

「……うちテレビないんで」

「N○Kの集金でもないよ!?」

「じゃあなんだよ」

「普通に遊びきたって思わないの?」

 

 遊びに来た?いや!この前のこともあるから一度外の様子を見てみるがひまりしかいない、な

 

「お前本当に遊びに来たのか?」

「……う、うん、ダメ?」

「ダメも何もお前来週テストだろ、勉強しろよ」

「だーかーらー!勉強するついでに遊びに来たの!」

 

 んーこいつを家にあがらせていいのだろうか、姉貴に見つかれば姉貴はうるさいしひまりもいい気分にならないだろうし…

 

「いや勉強に集中したいし、てか来るなら連絡しろよ」

「したよ!でも返事なかったもん!」

「……まあ携帯無くしたしな」

「それ大問題じゃない!?」

 

 あー!うるせえ!一言一言がうるえ!静かにしろ!近所に迷惑だろ!?

 

 ほら!そこのおじさんめっちゃ俺の事睨んでるよ!こ、これは次叫ぶと怒られるやつだ…!

 

「と、とりあえず入れよ、近所に迷惑になるからな」

「なんか腑に落ちないけどお邪魔します」

 

 とりあえずリビングに案内して少し話せば気も済んで帰ってくれるだろ

 

「なんで携帯なくしたの?」

「うぅ、え、駅に忘れた」

「駅に忘れた?ぷーくすくす!レイ君アホだねー」

「おい、お前の両乳もぎ取るぞ」

「ッ!だ、ダメだよ!ダメ!」

 

 自分の大きなものを両手で隠すような仕草をするがなかなか様になってた、てか少しエロいような感がある。

 

 あ、あと携帯なんだがあの後駅に戻った頃には携帯なんてものは置いていなかった。

 

 アサシンが拾ってくれたことを信じて俺は当分携帯無しの生活を送っていたのだ。

 

 これを機に携帯離れもできたし?テスト勉強にも集中できた、これもアサシンが計算してたことなのだろうか

 

「携帯買わないの?」

「……まあそのうち見つかるだろ」

 

 データのバックアップはパソコンにあるし見つからなかったとしても問題は無い。

 

「てか本当は何しに来たんだよ!」

「だから遊びと勉強しに来たの!えっと……ほら!勉強道具も持ってきたよ!」

 

 カバンから勉強道具を取り出し笑顔で俺にアピールしてくるがその仕草になんの意味があるんだ?

 

「……じゃあ遊ぶなら勉強の後な、ちょっと待ってろ、勉強道具部屋から持ってくるから」

 

 ソファーから立ち上がり上の部屋に向かおうとしたその時

 

「待って」グッ

「……おいおい、なんだよひまりさん、勉強道具取りに行くだけだろ」

 

 ひまりのやつが俺の服を引っ張り上に行こうとする俺を止め始めた。

 

「レイ君の部屋で勉強しない?ほら!リビングって勉強するところじゃなくてご飯食べるところだよ?」

「…………いやいやお前、俺の部屋に入りたいの?」

「ッ!な、なわけないじゃん!ただ男子の部屋がどんなのかは少し気になるのは嘘じゃない、よ?」

 

 えー何その回答、てかそんなのだったら別に俺じゃなくて他の男子の部屋でよかったじゃんか!

 

「男子の部屋に夢を見てるのならあまり期待しない方がいいぞ」

「それでもいいから見てみたいの!」

 

 な、なんだこいつ!それでも見たいってなんだよ!

 

「……はぁ、行くぞ」

「ッ!うん!」

 

 俺の悪いところってやつなのだろうか、どうもこのひまり(馬鹿)には少し甘いところがある。

 

 いや、ひまりだけじゃなくてあの幼馴染集団全員に俺は甘いのかもしれん、特にモカなんてな

 

「ほらここが俺の部屋だ、何もねーだろ?」

「本当だー、何もないね」

「……まあ今は勉強に集中するため本とかゲームは閉まってるけどな」

 

 こんなことひまりに話しても意味ないけど一応伝えとかないとな!

 

「とりあえずお菓子とか飲み物とか持ってくるよ、なんか飲みたいもんとかあったら言ってくれ、なかったら適当な物出すから」

「オレンジジュースで!」

「おっけー」

 

 オレンジジュースなら氷川さんが来た時に出すのが残ってるはず、ならジュースはこれでいいとしてお菓子残ってたっけ?

 

「……きのこの山とたけのこの里とポテチか」

 

 まあこれだけ持っていけば気が済むだろ、コップにジュースをそそぎ、皿にはお菓子を並べトレイに乗せて部屋へと運ぶ。

 

「おーいひまり、お菓子持ってきた」

 

 と、部屋のドアを足で開けて入ると目の前には目を疑う光景が!

 

「ほれほれーこの胸でどれだけの男のあれを抜いてきたんだー?言ってみー?」

「ひゃ!な、なーちゃん私まだそんなことしてないよ」

「またまた冗談を、胸が大きい人なんてみんなビッチって定番なんだよ…!」

「あ、あぁー!そこはダメです!」

「お、だんだんかたく」

「何してんじゃおんどりゃー!!!」

 

 姉貴が俺の部屋でひまりとレズプレイなるものをしようとしてたもんだから思いっきり蹴り飛ばしてやった。

 

「部屋に女子を連れ込むなんてレイも成長したなーお姉ちゃんは嬉しいよ」

「なんでだよ」

「で?いつから2人は付き合い始めたの?」

「付き合ってねーよ!?」

 

 部屋に連れ込んだから彼女とかなわけないだろ!

 

「え?でもさっきひーちゃん……」モゴ

「な、何言ってるのかななーちゃん!?なーちゃんは何も見てない!いいね!?」

「う……うん」

 

 姉貴のやつはひまりに口を押えられた、のでは無く胸に思いっきり顔を埋められていた。見た感じわかるがあれは絶対柔らかいだろ

 

「それよりもあたし女もいけるのかもしれない」

「知りたくもなかったわそんな情報」

 

 姉貴がレズに目覚めたかもしれないとか一生聞かなくていい話だろ

 

「あ、オレンジジュース貰うね」

「あたしも!あたしの分も用意するとか気が利くねー」

「いやどう考えても俺のだろ!?」

 

 姉貴が部屋に来るなんて考えてねーから俺とひまりとで2つコップ持ってきてたのに!

 

「……はぁ、で?姉貴は何しに来た」

「いやさ隣からすんごい音が聞こえたからさーレイがエロ本でも隠してるのかなって」

「エロ本は姉貴が全部燃やしただろ…」

 

 エロ本と言ってもグラビア雑誌だ。極秘に確保したことがあるが次の日庭で姉貴が焼き芋してたもんだから何燃やしたの?って聞いたら

 

「レイのエロ本!巨乳は滅べー!あっはは!」

 

 なんて言いながら棒で突っついていた、それ以降俺はもうエロ本もグラビア雑誌も買わないと心に決めたんだ。

 

てかその時俺は下の階にいた、なら……ひまりのやつが騒いでたのか?

 

「い、いやーレイ君も年頃だし?そうゆう本見つけて……」

「俺を脅そうとしたんだな?」

「は、はい」

 

 俺を脅してなにが楽しいんだろうか…訳が分からん

 

「てかさひーちゃん本当におっぱい大きくなったよね、何したの?」モミモミ

「何もしてないよ、勝手に大きくなったの」

「うわー何それ、喧嘩売ってんの?買うよ、いくら?100万ぐらい余裕で払えるよ?」

「なーちゃん怖いよ!?」

 

 姉貴の目からハイライトが無くなってる。やっぱり巨乳に対して俺が思ってる以上の何かを持っているようだ。

 

「レイも想像したりしないの?ひーちゃんの裸とかさ」

「……いや幼馴染にそんなの求めねーよ」

「ッ!」

「ガキの頃からいるんだぞ?意識なんてするわけないっての、あと体目的で仲良くするとか失礼だろ」

 

 嘘です!こないだめっちゃエロ夢をモカで見てしまいました!いやあれは前日にあんなことがあったから仕方がないとして!

 

 だってほら!あれから一度も変な夢見てないし!?

 

 それに幼馴染を恋愛対象として見たことなんてこれっぽっちもない、あいつらは幼馴染、そして親友って立場であってそれ以上の関係を俺から築こうとは思わない。

 

 アサシンが幼馴染の誰かだったとなると……それはちゃんと考える。前モカがアサシンだと思った時はちゃんと気持ちに向き合うと決めてたしな

 

「なんかレイがまともなこと言ってるー」

「俺は元からまともだっての」

「……そっか、レイ君は私達をそんな風に思ってたんだ」ボソ

「ん?なんか言ったか?」

「なんでもないです、ほら!早速勉強しようよ!」

「……おう、てことで姉貴は部屋から出てけ」

「わかったよーちゃんとゴム付けなよ?」

「保険体育の実技の勉強をするわけじゃねーよ!?」

 

 叫ぶと姉貴は逃げるように部屋を後にした。その後は何故かひまりも急にやる気を出したしお互い集中して勉強をすることが出来た。

 

 夕方になるとひまりは帰ると言い出し途中まで見送ってやった、そのついでに夕飯の食料を調達し家に戻る。

 

 急いでご飯を作って姉貴に食わせて勉強に戻るが…くそ、もうすぐテストだって言うのにわからない箇所がまだいくつもある。

 

「これはまずいな」

 

 シャーペンをカチカチ音を鳴らしながらそう1人呟いていた。

 

 この期に及んでまだわからない箇所があるなんて勝負の権利すら俺はまだ獲得できてないぞ

 

「レイー何してんの?」

「へあ!?」

「何驚いてんの、あ、試験勉強か!懐かしいー今どこやってんの?」

 

 色々集中しすぎて姉貴が部屋に入ってきたのに気が付かなった。

 

「どう?3年間羽丘で首席を取ってたあたしが直々に勉強教えてあげようか?」

「あったなそんな設定」

 

 姉貴は大学もいいところ行って羽丘では3年間ずっと1位を取り首席で卒業したんだ。

 

 本当……こんなのが姉貴とか普通嫌になっちゃうよな!?でも俺はそこまで嫌ってないけど

 

「……別にいい、自分で何とかする」

「ふーん、あっそ、羽丘の先生って性格クソだから結構引っ掛け問題バンバン出してくるからー気をつけてね」

「………………おう」

 

 姉貴はあっさり引き下がったと思えばそんなことを言いだし部屋を出て行った。

 

「………………………………」

 

 その後数時間ほど勉強してみるが…やっぱりわからない所はわからない。

 

 姉貴がさっき言ってたセリフのせいで一気に不安になってきたぞ…!

 

 俺勝てるのか?てかそもそもテストでいい点数取れるのか?

 

「………………クソ」

 

 部屋から出て行き

 

「……姉貴」

「んー?どったのレイ」

「あー……夜食作ってやるからちょっと勉強に付き合ってくれないか?」

「素直になりなよ」

「うるさい」

 

 夜食を作りリビングにて姉貴に勉強の面倒を見てもらった。わからなかった所を重点的に教えて貰い準備は万端、と言っても過言じゃないほどの仕上がりだ。

 

 日曜は自力で勉強し、月曜日はあっという間にやってきた。

 

「……俺は俺がやるべきことをやる、そうだろ?アサシン」

 

 テストを開始を知らせるチャイムは俺にとって戦いを知らせるゴングのようなもの、そのチャイムが今、鳴り始めた。

 




結果発表はまた次回で…今回じゃなくてすみませんでした!

少しでも面白いと思ったら感想と投票よろしくお願いします!

ではでは!また次回の話でお会いしましょう!

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