告白されたら高校生活が変わりました!   作:オオル

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お久しぶりです!今回はぶっ飛んだ話!さあ誰に襲われるのかな!?

それではどうぞ!

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誤字脱字は後日訂正します


女子に襲われそうになったことはありますか?

 羽丘の最上階へと続く階段をゆっくり、ゆっくと1歩ずつ確実に踏み間違えないように上がっていく

 

「…………ふぅ」

 

 小さく息を吐き出してから視聴覚室(・・・・)のドアへと手を伸ばしバン!と大きな音を立てながら開けた。

 

「よし!みんないるな!」

「れーくんから呼び出すなんて初めてだよね〜」

「一体何の話でしょうか」

「………………手短に」

 

 モカ、燐子さん、そして…朝日奈凛の3人が既に視聴覚室にいた。

 

 いたと言うより放課後視聴覚室に来るように俺が頼んだんだ。

 

「お前らに大切な話があるからよーく聞けよ」

 

 そこで俺は今までのことを話した。

 

 朝日奈凛と視聴覚室を巡る勝負をして無事に負けてしまったことを

 

 そして!そこから朝日奈凛に何度も、それは何度も土下座をして何とか視聴覚室を守り抜き尚且つ彼女をサークルに招き入れることに成功した話をした。

 

「まあなんやかんやで視聴覚室は守られた!さあ!俺達のサークル活動を始めようぜ!」

「だから凛ちゃんがいるのか〜納得」

「凛ちゃん……名前が被ってるですって!?」

「よろしく」

 

 い、いやー本当によかった。あの後めちゃくちゃ土下座して頼みまくって何とか朝日奈凛をサークルに招き入れてることに成功して凌いだ。

 

 あの時の俺はプライドなんて言葉なんてなくただ泣きながらすがっていただけだったのは内緒だ。

 

「それでだ!朝日奈さんに夢があってだなその夢のために俺達は」

「ちょっと!?何勝手に言ってるの!?」

「な、なんだよサークルに参加するにあたって俺達がアドバイスするって言っただろ?」

「だ、だから急すぎるわよ!」

『…………………………』

「はっ!」

 

 この時凛は思った。

 

「(や、やってしまった…!)」

 

 と、レイには自分の本当の顔がバレてるが同じクラスのモカには知られていなかった。

 

 にもかかわらず今回このような態度をとってしまったものだからもう引けなくなっていた。

 

「まあいいさ、とりあえず俺の話を聞いてくれ!」

「あ!今日ここに呼んだ理由ですね!」

「え!?私の話終わり…?あーはいはい、所詮オリキャラのモブは黙ってろってことね、死にます」

「おー凛ちゃんが視聴覚室の隅っこに行っちゃった」

 

 朝日奈さんを無視して話をするのは心が痛くなるからちゃんと席に連れていき俺は話の本題に入る。

 

「で!だ!テストを乗り越えた俺達にコミフェスまでの道に邪魔するものなんてない!」

「これから遅いがラストスパートかけてやってくぞ!」

 

 月は6月、もうコミフェスまで後2ヶ月もない。

 

 絵集を販売するなら印刷しないといけないから結構時間がーま、まあその点は俺が何とかする!

 

「まあ邪魔するものならまだ沢山あるけどねー」

「……地獄の宿泊研修、ぼっち天敵の学校行事が残ってるわよ?」

「そう言えば羽丘は2年で宿泊研修に行くんでしたね!」

 

 わ、忘れてた!そう言えば宿泊研修なんてあったな…くっ!この大切な時期に2泊3日だっけか?抜け出さないといけないとなるときついぞ

 

「と、とりあえず俺の話を聞けぇー!」

「それで話って何?」

「ああ、話すぞ」

 

 今の俺達は義妹の四姉妹、春乃、夏美、秋音、冬香、それぞれ名前についている季節とは逆の背景と共にその季節にあった服装をした彼女達を描く

 

 これが今俺達がしていることだ。

 

「そこでだ!これにあるものを付け加える!」

「あるもの〜?」

「そう!SSだ!」

 

 SSとはショートストーリーの略、つまりこの絵と一緒にSSを付け加えたやつを作る!

 

「簡単に言うとSSイラストメイキングブック的なやつを作ってわけだ!」

『おー!!』

 

 まあブックと言っても今から頑張っても1人1枚しか絵は書けないけどな!

 

 ほ、ほら!そこは初参加だし?多めに目でやってくれよ!

 

「でも1つ問題がある」

「凛ちゃんどーしたのー?」

「……絵は白金さんが書くとしてSSは誰が書くの?」

『あっ』

 

 確かにそう思うよな、燐子さんは絵を書くのでていいっぱい。モカは…も、モデル役でていいっぱい。朝日奈さんは…自分のことでていいっぱい。

 

 となるの残る人物は?

 

「俺しかいないよなー!!」

「俺が書く!何安心しろ!昔小説家に憧れて色々書いてたりした!」

 

 なんだろう…自分で言ってて恥ずかしくなってきたぞ!?小説書いてたとかいやそれ恥ずかしいだろ!

 

 だってよく言うじゃんか!売れる前の小説家が自分の作品を誰かに読まれたら恥ずかしすぎるってやつ!あれ?知らないの?

 

「なんか私嬉しいです」

「ッ!へ?」

「いやごめんなさい…でもほら、レイ君っていつもどこか退屈そうにしながら私達を眺めてる時間が多かったから、その…」

「……燐子さん」

 

 燐子さんは何となく俺の気持ちってやつを知ってたのか。

 

 モカが時々やらかしたりしたら俺は止めに入ってたりしていた。でも何もないときは頬ずえついて燐子さんとモカを眺めているだけだったんだ。

 

「れーくんから積極的にやろうって言ったの初めてだしね、モカちゃんはれーくんの意見に賛成だよ〜?」

「…………モカ」

 

 お前が露出狂の変態じゃなかったら惚れてたかもしれないけど俺にはアサシンがいるからそれはないよねー

 

「……なに、あんたあんだけサークルに誘ってたのに何もしてなかったの?」

「う、うるさいな!?今日から本格的に始まるんだよ!」

 

 確かに俺は必要とされてない人物だったが!ショートストーリーを書くのにあたって重要人物へとランクアップしたんだ!

 

「レイ君ならきっとやれます!私も頑張って絵を描きますから!」

「ッ!ああ!」

 

 これからだ!これから俺の本当のサークル活動は始まる!

 

 そして!アサシンが来て!いやもういるかもだけど、そのアサシンかもしれない人物と頑張って、そしていつか結ばれて…

 

 えへ、えへへ、エッチなこともできるのかな!?

 

 この男はすました顔をしながらこんなことを考えていたのである。

 

「いよっーし!早速作戦会議へと洒落こもうぜ!」

「あ、私今からRoseliaの練習あります」

「モカちゃんもバイトー」

「え?あ、えっとー私も用事が…?」

「なっ!」

 

 えーまじですか?このタイミングで?

 

「お、おいおい今からやろうって時にこれかよ!?」

「だって元々今日は活動予定日ではありませんでしたし?」

「すぐに話が終わるって聞いたからきたんだよ?」

「……上に同じ」

 

 おい待て上に同じってなんだよ、そこは右に同じだろ、その誰かのためにわかりやすく言うのやめなさい!

 

 でも確かに俺はすぐに終わるから集まってくれ、なんてことを言って今日みんなをここに呼び出したんだった。

 

「本当ごめんなさい!明日は絶対一緒に活動しましょうね!」

 

 燐子さんは急げ急げと言わんばかりにリュックを手に取り視聴覚室を後にした。

 

「じゃああたしもー凛ちゃん途中まで一緒に帰ろ?」

「えぇ?私と?こんなみそぼらしい私なんかと歩いていたら青葉さんがハブられますよ?はは」

「んー例えハブられても絶対いなくならない友達がいるから大丈夫〜」

「??????」

 

 朝日奈さんはわからないよう頭を傾げていたが俺にはわかる。

 

 あの仲良し幼馴染集団のことだ、彼女を嫌うなんてことは死んでもないだろ

 

 ま、まあ露出狂のことはないとみての話だ。

 

 話したら、んーどうだろう?

 

「さあさあーレッツゴー」

「ッ!ちょ、ちょっと待って!」

 

 朝日奈さんはリュックを取ったあとついでにかは知らないが俺の方にやってきて

 

「……約束、忘れてないでしょうね」

「ッ!あ、あぁ」

「そっ、ならまた」

 

 そう答えた後朝日奈さんはモカの所に行き内心ワクワクしてそうな顔で一緒に視聴覚室を出て行った。

 

 多分だけど誰かと一緒に帰るのが初めてで嬉しいんだろう。

 

「さーてと、俺も帰って早速書き始めるか!」

 

 一人で書くならここより家の方が捗るだろ

 

 と思った俺は視聴覚室を後にし荷物を取りに教室へと向かった。

 

 階段を降りて2階の我がクラス2年A組の前につき気づく

 

「トイレトイレ」

 

 我慢しているとなんか寒気が走ったようにぶるって来ないか?男子のみんななら何となくわかってくれるだろ

 

「って何を言ってるのやら」

 

 トイレにて用を足ししっかりと絞り出す。後からおっかけ残尿的なやつが来てみろ、パンツの中があらまー酷いことに

 

 手を洗い特別誰かと会うわけでもないのに前髪を納得するまでいじり整ったところでトイレから出る。

 

「あ、そう言えば買い出し行かないといけないんだった」

 

 これは話を書く前にひと仕事やらないと行けませんな

 

 そんなことを考えながら教室のドアへと手をかけた瞬間

 

「……はぁぁーいいに匂い、ヤミツキになりそう♪」

「ッ!?」

 

 な、なんだ?誰かまだ教室に残っているのか?

 

 余談だが俺のクラスで部活に所属していない生徒は俺、モカ、蘭、つぐみ、そして遊、優亜、由明日の7人、つぐみに関しては生徒会だから部活に入れないってのが正しい

 

 モカはバイトで帰った。蘭は?……知らんな、だったら三馬鹿?いやいやあの声は女子の声だった。

 

「(だとすると本当に誰なんだ?)」

 

 ここで喋ったことのない生徒と放課後教室で一時的ではあるが一緒にいるってシュチュエーションはチキンの俺にとってきついところだ。

 

「(できれば知り合いであってくれ…!)」

 

 祈るようにドアからぬるりと顔を出し教室を除く

 

「ッ!」

「ふ、ふふ…はぁぁぁー!レイ君の体操服、はぁいい匂い」

 

 え、ぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!?あ、あれって!?

 

「(ひ、ひまり…!だよな!?)」

 

 放課後、夕焼けが差し込む教室にて男子生徒の体操服の匂いを嗅いで興奮している女子生徒、もとい上原ひまりこと俺の幼馴染の姿があった。

 

 な、なんで?なんでひまりが俺の体操服の匂いを嗅いでいるんだ!?

 

 しかもいい匂いってなんだよ!確か今日は6時間目が体育だった。

 

 サッカーをしてたもんだから沢山汗かいたし…その汗の匂いがいい匂いだとひまりは言っているのか!?

 

 い、いやいやないない!そんなわけないだろ!?女子ってのは汗臭い人嫌いだろ!

 

「……あぁ、好き、好き好き、レイ君…………大好き」

「ッ!!!!!?????」

 

 す、好き?大好き?

 

 この時俺の頭の中ではあの考えがふと湧いてきた。

 

 あれ?ひまりがアサシンなんじゃね?

 

 と、いや考えろ、好きって大好きって言ってんだぞ?……もうアサシン確定だろ!?

 

 ひまりがアサシン…?さすがにこの状況から他の人がアサシンではないか、なんて考えは俺の頭の中には浮かばない。

 

「(いや不安が少しでもあるのなら確かめればいい!)」

 

 とは言ってもだ、この状況で

 

「よっ!ひまり!ところで俺の体操服ってどんな匂いがするの?」

 

 なんて言いながら入れるわけないよね!

 

 どうやって入ろっか…と数分ひまりをずっと見ながら考える。

 

「ずっと嗅いでても飽きない匂い…はぁぁぁぁ!なんでこんなにいい匂いなの!」クンカクンカ

 

 だ、ダメだ。ひまりのやつアニメとかでよくあるような目がハートになってる状態だ。

 

「ッ!そうだ、誰もいないし着てみるのも…」

「ッ!?」

 

 ひまりはブレザーのボタンを外し次にカッターシャツのボタンに手を伸ばした。

 

 1つずつ丁寧とは言えない手つきで外している様子のひまりは、ひまりの大きい胸が見えてあーあーあーぁぁぁああ!

 

 見てられなくなった俺は逃げるようにその場を後にしたが

 

「いやダメだろー!!??」

「ッ!えぇ!?れ、レイ君!?」

「……あ」

 

 流石にそれは超えては行けないものだろと思った俺は後先考えずに教室のドアを開けひまりに話しかけていた。

 

「もーうなんだレイ君か、驚いて損したよ」

「…………………………」

「……待って…!レイ君!?」

 

 こいつは本当にドがつくほどの馬鹿だな

 

「……おい、俺の体操服で何してたんだよ」

「ッ!?」

 

 え、えーい!ここはあのドSモード的なやつで乗り切るしかない!ここで聞き出してひまりがアサシンならアサシンとしてこれから上手く付き合っていけばいいだろ!?

 

「…………………………」ガチャ

 

 ひまりのやつが逃げれないようにドアに鍵をかけ俺はゆっくりひまりに近づいていく

 

 このはだけた姿のひまりに近づく俺の顔は平常心を装っているかもしれない。だが心臓はもうバクバクだ、なんせあのおっぱいが目の前にあるんだぞ?

 

 興奮しない男子なんていないよな!?

 

「ほら言えよ自分の口で、俺の体操服使って何してたんだよ」

「…………匂いを嗅いでたの」

「……そっかそっか、だってお前」

 

 そう!ここだ!ここで!

 

「好きだもんな?」

「ッ!……き、聞いてた?」

「ああ聞いてたよ、好き好き、大好きーってな!」ドン

 

 ひまりを壁際に押し寄せ秘技壁ドンをする!

 

 身長差ってやつで俺は上からひまりを見落とす、上から見た谷間に見とれて少し顔の表情が崩れたが何とか立ち直れた。

 

「俺はお前の秘密は前から知ってたんだぞ?」

「…………………………」

 

 な、なんだ黙り込んで…まさか素直に受け入れたってところか?

 

 え?何、ひまりがやっぱりアサシンなの!?

 

「なら好都合!」

「ッ!へっ!?」

 

 普通なら俺がひまりを押し倒すどころかだがその逆、ひまりから俺が押し倒されたんだ。

 

「ちょ!ひ、ひまりさん!?」

「えっへへ!レイ君を独り占めだ♪」

 

 ひまりのやつは大きな胸を俺の前にチラつかせながら両手で俺の手を押さえつけ抵抗できないようにしていた。

 

「でもレイ君がまさか私の秘密を知ってただなんてね」

「ッ!ああ!こんなことしてないでどうどうと話をしやがれ!」

 

 お前がアサシンだって!俺が好きだから押し倒されたんだって!なあ!そうだよな!そうだと言ってくれ!

 

「そう!私レイ君の匂いが大好きなの!」

「……………………へ?」

 

 ゾクゾクしたような顔でそう言うひまりはペロリと舌なめずりをしていた。

 

「ひ、ひまりさん?す、好きだってのは?」

「だからレイ君の匂いが好きなんだって」

「……ほら今こうしてレイ君の匂いが」

 

 首元に顔を近づけクンクンと音が聞こえるぐらいの勢いで匂いを嗅いでいた。

 

「ッ!?」

 

 それだけでとどまらず首元に自分の唇を近づけたと思えばキスをしてきた。

 

 それはもう随分と長くだ、多分だけど俗に言うキスマークってやつができるほどの長さ

 

 ひまりの鼻息がさっきよりもだんだん酷くなっていってる…ような気がする!?

 

「ちょ!ひ、ひまりお前いい加減に!」

「もう黙ってて!」

「うが!」

 

 お、おっぱいが!ひまりのおっぱいが顔に!顔に押し当てられて最高かよ!

 

 って違う!早く抜け出さないと最高かよ!?

 

 つ、次は耳を、耳を甘く噛んできやがった!え?なに!何がしたいんだよこいつ!?

 

「ひま、ひまりーも、もういいだろ?ごめんって俺が悪かった!悪かったから離してくれ!」

 

 俺が何したって言うんだよ!なんで謝ってんだよ俺は!?

 

「まだ、まだだよまだまだ!これからが本番でしょ?」

「ッ!ひ、ひまりさん?い、一体何を?」

「だって放課後で教室で2人っきりなんて……もうヤるしかないよね!?」

 

 えぇぇぇぇえええ!?匂いが好きなだけなのになんでエッチなことするの!?

 

 いや確かに年ごろの男子はエッチなことがしたいのかもしれん、でも女子は?女子もそうなんですか!?

 

 お、俺はさすがに初めてはアサシンがいいと思うんですよ!?

 

「だってエッチなことしたら沢山汗かくじゃん!そ、その匂いを…!」

「ッ!今気づいた!」

 

 俺の部屋に来たがってた理由!そして大きな物音を立ててた!

 

「お前俺の部屋で何をしてた!」

「……レイ君のパンツの匂いを嗅いでた」

「……!」

 

 じょ、冗談じゃない!モカと比にならないレベルでこいつの方が異常だぞ!?まだモカが可愛く見える!

 

 いや……もしかしたらモカも内心こんなことしたい欲があるのかもしれんが

 

「鍵まで閉めるなんてレイ君もノリノリじゃん」

 

 まさか自分で自分の首を絞めることになるとは…!

 

 ひまりは完全にブレザーを脱ぎ捨てカッターシャツ1枚になる、が胸元のボタンは外れていて俺に跨り上から見下ろす顔は乙女の暴走顔、とでも言おうか、ヤる気に満ちた顔だった。

 

「ッ!ま、まて!ひまり!俺は初めてなんだぜ?こ、こんなことって!」

「大丈夫、私も初めてだから!」

「だ、だったら尚更大切にしないと、な!」

「レイ君にならあげてもいい!」

「ご、ゴムないよ!?妊娠したら高校生活終わりだぞ!?」

「その時はレイ君と結婚!」

 

 頭がくらっと来て一瞬意識が飛びそうになった。

 

 だめだ、このバカはもう考えることを放棄している。考えずに、バレたなら好都合と考え俺に遠慮する気なんてこれっぽちもなく襲う気だ!

 

「いいからするの…!早くズボン脱いで!」

「待って!俺の息子は恥ずかしがり屋なんです!いつも皮かぶってるんです!」

「大丈夫、元気になったら立派な亀の頭出してるはずだから!」

 

 女子がそんなことを言ってはいけませんよ!?亀の頭なんて俺は知らない!持ってないと言わせてくれー!!

 

 あと皮かぶっているのは嘘なので信じないで!

 

「そうだ!そうだよ!息子の自己紹介がまだ!」

「ぼ、僕はちん…ぼ、僕初めてだから緊張するよははっ!」

 

 某ネズミのようなハスキーボイスでこれまた苦し紛れの自己紹介をするもひまりは聞く耳を立てずズボンを脱がそうとベルトに手をかける。

 

「それに俺初めてだから上手くできないって!だから許して!」

「大丈夫、優しく包み込んであげるから!」

 

 もうダメだ!それはアウトですよひまり!

 

「ッ!そうだ!ズボンならチャックが!」

 

 ひまりがズボンのチャックに手を伸ばし素早く開け社会の窓が全開となり俺の息子の最終防壁パンツへと手が向けられる。

 

 こ、こんな訳分からんできごとで童貞を失っては困る!

 

 なにか!なにかないか!なにかこの手を逃れる方法は!

 

 うおおおおぉ!考えろ俺の脳細胞!学年3位は伊達じゃないぞ!

 

「!こ、これだ…!」

 

 女子一人なんてガンダムが、いや俺一人で押し倒してみせる!

 

「どっせっいやぁぁぁぁー!!」

 

 火事場の馬鹿力、と言う頭脳関係ないパワープレイで逆に押し倒した。

 

 その際にさりげなくひまりのおっぱいを触ってしまったがモカのと比べ物にならないほど柔らかくそれはもう言葉では言い表せれないほど気持ちいいものだった。

 

 が!それとこれは別だ!とにかく今は俺の童貞の危機!早くここから逃げ出さないと!

 

「ちょっと!レイ君!なに逃げようとして」

「ッ!これでもくらえ!」

「はっ!レイ君の体操服!」

 

 体操服を広げひまりの頭からズボりと無理やり着させた。手がふさがっている今がチャンスと見極めた俺は急いでリュックを回収しドアを開け教室を後にした。

 

「じょ、冗談じゃないぜ全く!」

 

 逃げるように下駄箱に行き自分の靴を回収して履こうとした時

 

「待ってよレイ君ー!」

「ひっ!?」

 

 他の人達から見れば可愛いひまりが笑顔で手を振りながら、そして大きな胸を揺らしながら俺の元に走ってきてるように思えるだろう。

 

 しかしあの出来事があったあとの俺は普通の人達とは違う意味にとらえてしまう!

 

「(に、逃げなきゃ喰われる…!)」

 

 あんな顔をしながら頭の中では俺とエッチなことしてその匂いを堪能したいと思ってるに違いない!

 

 大体匂いを嗅ぎたいならエッチなんてしなくてもいいだろ!?

 

 なんだよ!お前ビッチじゃん!くそビッチじゃんか!?幼馴染がビッチなんて恥ずかしくて誰にも言えませんよ!?

 

「い、いぃやぁぁぁー!来るぬうあぁぁぁ!」

「ちょっと!えへ!待ってよー!」

 

 俺はビッチと追いかけごっこをしながら家に帰り、帰宅と同時に鍵を閉めて部屋に逃げ込んだ。

 

 

 

 

 

「レイー私そろそろ腹減ったんですけどー死にそうなんですけどー」

「……?ちょっとレイ?」

 

 澪奈がレイの部屋のドアを開け中に入ると

 

「…………こ、怖い、女子(ひまり)怖い…!」

「ぬはっ!」

 

 布団をかぶりベットの隅で体操座りをしているレイを目撃した澪奈は弟の影響か訳の分からない言葉を発していたのであった。




次回も話の続きです!さあレイの運命はいかに!

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ではでは!また次回の話でお会いしましょう!

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