アイエスどうでしょう   作:フレイア

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輪を描こう

 

 

ラ「うーむ暑いなぁ…雨降ってきたし」

 

寝袋に包まったラウラがボヤく。

 

鈴「アンタもっと下がれないわけ?」

 

ラ「何がだ?」

 

鈴「ちっちゃいんだからさぁ」

 

ラ「なんだと!?もうギリギリだろう足がぁ!」

 

鈴「シャルロッ…」

 

シ「何?」

 

ラ「シャルロットもう少し向こうには…」

 

シ「行けないよ荷物があるんだからさぁ」

 

鈴「荷物荷物うるさいのよ」

 

ラ「荷物なんか外出せばいいだろう」

 

シ「雨降ってるでしょー?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

鈴「荷物たってどうせそれ防水のリュックでしょ?最近の防水加工舐めるんじゃないわよ」

 

ラ「これ寝返り打てないぞ!」

 

テントの中では左からセシリア、鈴、ラウラ、シャルロットの計4人で寝ているのだが、元々2人用のテント+4人分の荷物があるためぎゅうぎゅう詰めになっていた。

 

鈴「寝返りなんか打ったらアンタ大変よ、寝返り打つ時はセシリアから順番よ」

 

ラ「はははははは…」

 

シ「僕とセシリアなんてのははじでさぁ…」

 

ラ「まだ端の方がいいぞこれ」

 

鈴「いいよずっといいよ何言ってんのよ。まだアンタの隣なんかテントだからいいわよ、私の隣なんかチビよ?

 

ラ・シ「あははははははは!!」

 

鈴「最悪よもう」

 

ラウラとシャルロットは思わず爆笑してしまう。

 

鈴「まぁシャルロットの隣もチビだけどさ。セシリアなんかはいいわよ隣があたしだもん。ファンのみんなは羨ましがるわよ?あたしだって隣はいいわよセシリアだもん、なんか良い匂いするもん。隣は何よチビだもん

 

ラ「あーっはっはっはっはっはっは」

 

この時、シャルロットは鈴だってチビじゃんと思ったのは内緒である。

 

ラ「んーーーふふふふふふ…」カチッ

 

ラウラが口元を抑え笑みを浮かべる。と、突然テント内で『ペシッ』という音が響いた。

 

鈴「叩いたわねアンタ!」

 

ラ「何がだぁ!?」

 

鈴「ついにアンタ…この…狭いテント内でアンタついに……暴力を!

 

 

しかしラウラはあくまで己の行為の正当性をアピールする。

 

ラ「蚊がいたのだ。仕方なかろう」

 

鈴「蚊なんていないでしょ」

 

鈴のほっぺを叩いた張本人であるラウラは相変わらず「ふふふふ」と笑いを堪えている。

 

鈴「あーーもうセシリア聞いてよ遂に叩いたわよ。冗談じゃないっての……」

 

ラ「こうなるともう絶対寝れないな私。というより凰、貴様は絶対に寝させないぞ

 

鈴「はははははははは!」

 

それから2時間後の午前0時。日付が変わっても相変わらず3人はボヤき続けていた。

 

鈴「なんだってこんな雨降ってる中でビバークよ。もっといい島あるでしょ?」

 

ラ「あるがそうなると広くなるだろ?」

 

鈴「『輪を書く』なんて……」

 

ラ「『輪を書く』というのが大事なのだ」

 

鈴「なんでよ?歩ければいいんでしょ?輪を書く必要あるの?」

 

ラ「セシリアに言ってくれ」

 

一同の注目はセシリアへ向けられるが、消灯してからこっち、3人がボヤき続ける中1度たりとも目覚めず、今もピクリとも動いていない。

 

鈴「……死んでるんじゃないの?」

 

ラ・シ「はははははははは!」

 

ラウラとシャルロットが笑う中、セシリアの寝袋がもぞもぞと動く。

 

セ「んぅ…なんですの?」

 

鈴「起きてるセシリア?」

 

ラ「死んでくれたら死んでくれたでいいぞ」

 

鈴「なんだってアンタそんなこと言うのよ」

 

ラ「広くなるだろう」

 

ラウラのあんまりな発言にテントの中に笑いが響く。

 

鈴「絶対死んじゃダメよ。死んだら外出されて終わりよ」

 

シ「もう早く寝なよ明日早いんだから」

 

ラ「だから寝れないと言っているだろう!!

 

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