普段、大本営対応が多い彼女にとって提督から言い渡された「うちでいま試験してる兵装、ファイルに纏めて」という指示は気楽にできるモノだった。
慣れた手付きでパソコンを入力する姿は完全にOLだが、机から下は海軍指定の臙脂ジャージであった。
ある程度、まとめた所で内容を再確認する・・・
第4兵装試験鎮守府 現段階での試験中兵装一覧
駆逐艦
・吹雪、白雪、初雪、深雪
・12cm砲(第7次改装品)
駆逐艦主砲(12cm砲)での対空強化を行うため、発射機構改善と迎角、射程の拡大を行ったもの。使用感良好とのこと。
・白露、時雨、村雨、夕立、五月雨、涼風
・対弾誘導磁場発生装置
ドイツとの共同開発で完成した防御兵装。磁場を発生させ弾を誘導、直撃を避ける。使用時に電探等電子機器への障害発生を確認したが防御力は高く戦艦主砲も対応。駆逐艦サイズ以上の艦娘への転用へ期待。
・陽炎、不知火、黒潮、秋雲
・夜間迷彩ならびに白波対策形状艦首
ベンタブラックを用いて夜間での目視をほぼ無効化するマント状の兵装。波さえ立たなければ目視はほぼ不可能だが熱を集めてしまうので熱源探知に反応してしまう。
波への対策は艦首形状を変え白波を最小限とし対応。
・島風
・島風型向け機関(高負荷時出力優先仕様)
内燃機関の燃料マッピング変更や高圧縮化を行い、より高負荷時の最大出力を求めた仕様。低負荷時は従来型に大きく劣るが最大出力に向けてドカンとパワーが盛り上がるため扱い辛いとのこと。ただし島風の艦形を変えずに約2ノットの速力上昇を確認。
※綾波型の試験兵装は現地改修品が殆どのため省く
軽巡洋艦
・天龍
・新規格実体剣
天龍純正の実体剣の耐久性向上を目的に断面の変更等を行ったもの。現在、これから生産を行う天龍から随時こちらの仕様へと変更。
・大淀
・試しに前髪切ったんです!気付いてください!感想ください!
重巡洋艦
・那智
・高感度広範囲対空電探
従来型と比較しより高感度広範囲を索敵可能とした電探。
使用時に過剰な情報量が脳に送られるため頭痛を伴う。(そのため頭痛慣れしている那智にて試験)
期待通りの性能を発揮したが他艦娘へ応用可能かは要検討。
戦艦
・金剛
・手持ち火器携行ハンガーユニット 通称「鉄狼」
金剛型艤装の砲塔2つと交換することで運用可能なハンガーユニット。戦艦向けの手持ち火器(下記参照)を片側4つずつ携行可能。かなり重いとのこと。通称となる鉄狼は金剛が付けた愛称をそのまま使用。
(現在の装備火器)
対空6連機関砲×2
31cm長砲身ライフル砲×2
2連誘導弾発射装置×2
近距離向け拡散榴弾砲×2
・比叡
・広範囲拡散型榴弾(41cm砲用)
主に足止めを行うための戦艦主砲向け弾頭。着弾と共に超高温を発生させ敵機関へのダメージを狙う。直接の攻撃力は低く寒冷地ではほぼ無力となる。これを試験するため金剛型で比叡のみ41cm砲へ変更。
・榛名
・金剛型向け軽量装甲ならびに更新型機関
金剛型改二付属のシールドへ防御を依存しそれ以外を徹底的に軽量化することで機関出力を上げずに機動力を上げる装甲一式。それだけでも機動力は上がったが榛名は満足できず、次期生産型の機関(フリクション低減品)を使用しさらに機動力を向上。
・霧島
・戦艦向け関節補助艤装
艦娘の格闘能力を上げるために機関から直接出力を得て運用されるパワードスーツのような艤装。
パワーだけでなく運動能力も上がるため格闘戦は強くなるが装備の都合で主砲を外すため射撃能力が大きく弱体化する。
・扶桑、山城
・対要塞用突撃装備一式
全身を覆う大量の装甲と重くなった本体を強引に高速移動させるロケットブースターの装備一式。
移動しない目標物に対して非常に有効だが同時に装備できる主砲は1つのみなので火力が大きく落ちてしまう。
空母
・赤城
・対近接用大型プライヤー
空母の近接での撃沈率の高さから考案された近接防御兵装。
赤城の口と連動しておりその形状はさながら駆逐艦イ級。
赤城の食欲に連動してしまう欠点を持つ。
・翔鶴、瑞鶴
・稼働力強化型エレベーター
格納庫から甲板まで艦載機を素早く移動させるためのエレベーター。従来型比較で約17%ほど早く甲板へ艦載機を移動できる。
ただし各部品の寿命が短く定期的なメンテナンスが必要。
・飛鷹、隼鷹
・大型艦載機用カタパルト
飛行甲板の短い、もしくは速力の低い空母向けの兵装。
大型空母でのみ運用できたサイズの艦載機を発艦させれるほどの推力をあたえる。甲板の磨耗が激しい。
以上
なお上記試験に関して出撃毎に装備の変更等ある艦娘は省く
「ふぅ・・・こんなものですね!」
確認を終えた大淀はファイルを端末に保存し提督への提出へそなえる。
(多分、まだ仮眠してますよね・・・)
前髪を弄りながらその時を待つ彼女。
(似合ってますよね・・・コレ)
まさかここから2時間も前髪を弄ることになるとは思いもしなかった。