ヒマワリWIZ娘のぼうけんにっき   作:151

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WIZ娘のいる日常

「安いよ~」

「お買い得だよ~」

 露店のにぎやかな呼び声はやむことがない。

「よ、そこの格好いい兄さん、これを買わなきゃ時代に乗り遅れるよ」

「んー、お嬢さん、かわいいからおまけしちゃおう」

 港町アルベルタの週に一度の蚤の市。掘り出し物も結構あるのでちょくちょく見に来ているのだが、今日はめぼしい物はないな。

 

「ほら、これなんか他じゃこの値段じゃ買えないよ」

「んー、どうしようかなー」

 聞き覚えのある声がする。

「自分で使わなくても、これならプレゼントにも最適さ」

「んー、でもちょっと高いかなー」

 

 声のする方を向いてみる。

 

「よーし、それなら……この値段でどうだ!」

「おおー」

 

 声のする方へ行くと……いた。WIZ娘が露店の前にしゃがんで何やら見ている。

 

「さぁ!プロンテラでもこの値段は絶対にない。蚤の市限定のこの値段!」

 売る方も必死だ。

「やっぱり、無駄遣いできないからやめようかな……」

 そう言ってWIZ娘は立ち上がり、去ろうとするのだが……ヒマワリだけ露店の方を向いてる……

「んー、でもお買い得だよね……」

「そりゃあもう」

 近づいてみる……一体何を売ってるんだ?

 

 ブ ラ ス ト ク リ ッ プ

 

「買うな!悩むな!」  ,,_,

           _ , ‐ ':,.: ゙ヽ,

          , '゙ 、:、 .:、 :,.: ',        \\  ,

        , ';'' ..: ,:  ..: ,:  ,' \    / \   _,.イ  __

        ;'  、:、.、:、 ,: :,.:,'      /   .\ ─┼─   .| 

       ;'゙ :,.: :: ..: ,:  ,,' \  \ /      \ノ  __| オォ ン

       ;' 、:、. .: :,.: ::,゙゙      \   \

       ;' 、:、. .: :,.: ::,'゙゙ \    \ `゙''‐、  \   | ./ ./

       ;'.:、、:、. .::: ,.'゙      \     `゙''‐、 \ | / /

        ! :,.: :::,.: :: ,゙            ──-‐‐‐  。 ←WIZ娘

       i.. :,.: :: ,゙                  / / | \ 

       ゙.. ', :,.: ',.                / ./  |  \

        '!,', :,.: ',              /  /   |∴・  \

         '' ,:,.: :',゙,   へ⌒;ヘ         ./  ∵ |:・∴・  \

           ''l, \\(^;,;;;..,.,.#;;.)      ./  ∴・|∵' ・∵

            !  \と.     i 

           ノ__,/ 、____,ノ

 

 

 

「痛ーい、いきなり何するのぉ」

 涙目で訴えてくるが却下だ。

 

 それと

「BS!お前もWIZ娘にサクラやらせてるんじゃねぇ!」

「はっはっは!」

 

「ギルドエンブレムでバレバレだ!」

 

「しまった!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)」

「気づかなかったね(´・ω・`)」

 気づけよ。

 

 

「くそー、不良在庫が増える一方だ」

「転売なんかに手を出すからだ」

「馬鹿、仕入れた物に上乗せして売るのは商売の基本だろ」

「相場が読めないんだから無茶だって言ってるんだ」

「く……」

 

 言い返せないらしい。

 

 顔を真っ赤にしているBSはおいといて、WIZ娘はどこへ行った?辺りを見回すと……いた。別の露店の前に座って何やら話している。

 

「な、珍しいだろう?」

「うん」

「こんなの他じゃ売ってない」

「うん、今まで見たことないね」

「俺だけの独自ルートで入手したレア物さ。今なら安くしておくぜ」

「うーん、どうしようかなぁ」

「今後これが入荷する可能性はほぼゼロと断言してもいい。買うなら今!」

「うーん」

 

 今度は何だ?

 

 ぷち強い名無しのファイヤロッド

 

 と書いた木の箱。

 

「ちょっと見せてくれ」

 と返事も聞かずに箱を開ける。

 カラン、という音ともに落ちる店売りのロッド。

 

「さて、店じまいだ」

 そそくさと去っていく商人。

 

「WIZ娘、頼むからもう少し考えて……」

「えー、買った訳じゃないからいいじゃない」

「確かにそうだが、買いそうで心配なんだよ」

「大丈夫だよぉ」

 頬をふくらませて抗議してくる。まぁ、変な物は買わないんだろうが……

 

 

 

「おまたせ~」

 集合場所で待っているとようやくアサが来た。

 

「よし、行くか」

「おう」

 船着き場へ向かう。

 

「いざ、亀島へ!」

 

 タートルアイランド。通称亀島。

 亀の形をしていることと、亀のモンスターが多いことで知られ、最下層まで降りていくといろいろな意味で厳しい場所でもある。

 だが、最下層手前なら敵の強さもそこそこで、なおかつWIZ娘の「SGなんて1ですっ」でも十分行ける。

 

 ……ハズだったのだが。

 

「スマン、船酔いした」

「私も」

「なんか、フラフラするのぉ」

「(@∀@)~」

  人(とヒマワリ)揃って船酔いでダウン。

 

 BSだけは元気そうだ。

「お前ら……」

「お前と違って繊細なんだよ」

 

「着く前からこれじゃ……先が思いやられるな……」

 

 

「ロードオブヴァーミリオン!!」

「うぉりゃあ!」

「ヘブンズドライブ!!(・∀・)」

「えいっ」

「メテオストーム!!」

「ほらよっ」

 

 

 島について船酔いの収まった俺たちは最下層一歩手前まで来ていた。

 最下層まで降りてもいいが、これ以上は危険ではないか?と言うBSの意見に従った。

 

 しかしまぁ……大魔法(SG除く)連打のみで何とかなるってのもすごいモンだな。

 

「WIZ娘、SP平気か?」「平気~(・∀・)」

 まぁ、時々ヒマワリが魔法撃ってるように見えたが気にしないことにしよう。

 

 

 

「お疲れ~」

「お疲れさまでした~」

 BSのカートがあふれそうになったので帰還。と言ってもあいつのカートはガラクタが詰まっているからたいした量ではないのだが。

 

「WIZ娘ちゃん、この前話したあれ、やろう」

「うん、いいよ」

 アサが何やらWIZ娘を連れてどこかへ出掛けていった。

 

 さて、俺は……ちょっと散歩でもするか。

 

 

 プロンテラの外へ出てみる。

 最近だいぶ寒くなってきたなぁ……プロンテラで雪が降ることはまずないが、かなり寒い。

 

 こういう日は何か暖かい物を口にしたくなるな……と思って木々の間を抜けていくと……

 

「メテオストーム!!」

 Σ(・ω・)

 

 今の声はWIZ娘?!

 おかしい、こんなところでMS撃つ必要なんてないはず。魔法の練習でもしていたのか?

 

 声の聞こえた方を見る。

 

「メテオストーム!!」

 

 まただ。誰かが枝でも使ったのか?

 アサが一緒だったはずだが、ヤバイ状況なのか?

 

 とにかく急いで行ってみよう。

 

 近づいていくと木々の隙間からWIZ娘の背中が見えてきた。周りに人もいるようだ……状況が全然わからん。

 

「メテオストーム!!」

 

 まだた。一体何が起きているんだ!?

 

 

 

「は~い、毎度~」

「WIZ娘、次を」

「はーい」

 

「メテオストーム!!」

 

「ん、いい感じ~」

「おっと、順番は守ってくれよ」

 

( ゚д゚)

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゚д゚)

 

(つд⊂)ゴシゴシ

  _, ._

(;゚ Д゚) …?!

 

「な……何やってるの?」

「おう、プリ男、ちょっと手伝ってくれ」「自分たちの分作ってただけなのに、商売になっちゃって、人手が足りないの」

「プリ男くん、お願~い」

 

 1.アサがBSのカートに満載された芋を地面におき、離れる。

 2.そこへWIZ娘がMSを落とす。一瞬にして焼かれる芋。

 3.焼き上がった芋をBSが売る。

 4.1へ戻る

 

「ヤバイ、芋がもうすぐなくなる」

「プリ男、買ってきて。お金は後で渡すから」

「お、おう」

 

 よくわからんが、芋を買いに行く。

 途中、芋を買った連中を追い越していく。

 

「うまいな」

「瞬間直火焼きだからな」

 

 WIZ娘、魔法の使い方、間違ってるぞ。

 




解説
焼き芋
アイテムとしてはありますが……
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