社会情勢…じゃない、小ネタも変化してましたし、作者のWIZも転生しましたので、その辺を記念した…最終話です。
「西門だ!」
「補給部隊、急げ!」
ここ最近、プロンテラでは今までに見たこともないような巨大なモンスターの襲撃が起こっていた。
他国の生物兵器説、どこかの研究施設の失敗作、異世界からの侵入……様々な憶測が飛び交うが、真相はわからない。ただ一ついえるのは、どのモンスターも信じられないほど強く、いつも数百を下らない数の死者を出している。
そう、普段なら傷つき、倒れても「死」ではない。だから、リザレクションが出来るし、カプラサービスによる回収も可能なのだ。だが、奴らがもたらすのは紛れもない「死」だった。
「これを西門へ」
なにやら詰まった袋を渡される。中身を気にする余裕はない。
「わかった」
自身に速度増加とキリエを掛け、夜の闇の中を走り出す。この状況下ではアコライト、特にプリーストは各所を駆け回り、物資の補給と負傷者を連れ戻す事に専念。各自に役割が与えられているのだ。
「これを!」
西門付近に到着し、近くにいた者へ袋を投げ渡す。
「助かる、そいつを」
足下に倒れている男――ロードナイトを引きずりながら後退する。まだ息はある。鎧が重い……なんとか建物の影に回る。
「リザレクション!!」
何とか間に合った。一通りかけられる全ての支援を掛けると彼はフラフラと立ち上がった。息が荒い。
「……行って……くる」
「頼む」
そう言って、再び向かっていく彼を見送りながら、改めてモンスターを見る。少し先にある3階建ての建物越しに見えるほどの巨体と巨大な角と牙。今までに見た事も聞いた事もない姿と大きさ。難易度の高いダンジョンにでるボスクラスのモンスターや、噂に聞く魔王モロクとも違う。
襲撃はこれで7回、いや8回目か。
「プリ男!こっちは準備できたぞ!」
「わかった!すぐに行く!」
戦いの音を背に、王城に設置された補給所へ向けて走り出す。
俺が残っても……ほんの少し回復できるだけ、足手まといよりマシ、という程度にしかならない。出来ることをするだけだ。
過去7回のモンスターの襲撃では、冒険者・軍隊の連合軍は一度も勝利していない。
何しろダメージがほとんど通らないのだ。様々な属性を持つ武器や、神器と呼ばれる武器、あるいは高度な技術を持った術者による魔法攻撃……全てがかすり傷程度にしかならない。
どうやって今までの襲撃を退けてきたのか。
いつも、突然どこからか現れる何者かの、これまた誰も見た事のない攻撃で瞬殺されている、と言うのだ。
それが誰なのか、どこから来るのか、全くわからない。その姿もはっきりと見た者はいない。
男なのか、女なのか、そもそも人間なのか……その「攻撃」は何かの武器なのか、魔法なのか……
今日は……来るのだろうか?いや、来なかった場合、プロンテラは壊滅する。
「……」「!」
何か話し声が聞こえ、思わず立ち止まる。路地裏から……?つい気になって覗き込むと、誰かが話をしているようだ。
暗くてよくわからない。そっと足音を忍ばせて近づいて、物陰から様子をうかがってみる。
「行ってくる」
WIZ娘の声?……背格好も近いような……服装はだいぶ違う。なんていうか、ヒラヒラしたモノがいっぱいついているような……
「うん」
誰かが答え、その「WIZ娘の声」の主は軽くジャンプした……いや、ジャンプなんてモノじゃない!
「う……うきゃうわああああ!」
思わず変な声が出た。ついでに腰が抜けた。
「そ、そそそ……空を……と、飛んだ……?」
思わず空を見上げるが、どこかで起きている火事の煙しか見えなかった。
「やれやれ、見つかっちゃったか」
声がする方を見ると……誰かいる?
「だ、誰だ」
「あれ、ボクの声が聞こえるんだ」
「ど、どこにいるんだよ」
だんだん声が近づいてくるが……誰もいない……?
「プリ男……こんなイレギュラーがあるとはね。普通では考えられないよ」
「へ?あ、あの……これ……いや……おま……」
俺の名前を知っている??
「ボクが見えるってことは素質があるってことだ。イレギュラーではあるけれど、戦力は多いに越した事はない」
俺の目の前に歩いて来て、ヒマワリははこう言った。
((・∀・)) ボクと契約して、魔法少女になってよ
ヽ|〃
「うわああああ」
朝日がまぶしい……夢か。なんだったんだあれは。つか魔法少女?俺は「少女」じゃねえよ!
俺にスカート履かせる気かよ!
それにしても作者は夢オチが好きだな……ったく……ん?作者って?……
「わけがわからないよ」
意味不明につぶやきながら身支度をする。今日も予定は特にないが。
出かけようとするとWIZ娘がちょうど出て行くところだった。とてとてっと掛けていくのを見送る。
あいつの移動は基本、走るって最近気づいたのだが、背の低さのせいもあって早くないんだよな……
街をぶらついていると、見覚えのあるヒマワリがどこかの店の前で揺れている。
「じゃ、これ」
「ありがとう」
見覚えのないアルケミストと話している……代売りでも頼んだんだろうか。
BSに頼んでもいいのだが、今日は狩りに行っているようだ。
雑踏の中、ヒマワリがゆれながら消えていく。
「それにしても、いつもすごい量だな……」
「ん?いつも??」
「え?」
「ああ、すまない、ちょっと聞こえたんで」
アルケミストの話によると、ここ最近よく代売りを頼まれるという。まぁ、「代売します」なんて看板を出してるんだから
それはいいのだが、品物が、サイファー、化けエサ、木の実が大量なんだそうだ。
――WIZ娘の場合、売るようになっただけ、進歩なのだが。
「ワイルドローズを狩ってるみたいなんだけど、WIZがワイルドローズって……」
「あまり聞かないな」
ちょいと追ってみるか。
ポタを出しゲフェンに飛ぶ。大量に狩るならあそこだ。
ゲフェンの北門を抜け、北西方向へ向かう。ワイルドローズを狩るならここ、だろう。
さて、どこにいるのか……マップ表示を確認すると……いた。よし、行ってみよう。
この辺にいるハズ……いた。
WIZ娘はこちらに背を向けていて、ちょうどこれから狩る、というタイミングらしかった。
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(○) <ホワイトインプリズン!!;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;;
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i iノリノ)))) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
! (li ´ヮ`ノ l <アースグレイヴ!! ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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从iく>ェ<〉iリ `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
し'ノ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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…もはやWIZスキルですらねぇ……組み合わせもおかしい……
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 実際の |
| WIZ娘の狩り方は..|
| 最後に紹介! .. |
|________|
∧∧ ||
( ゚д゚).||
/ づΦ
「あ、プリ男くん(・∀・)」
「お前……結構色々すごいな」
「えへへ、褒めすぎだよ」
「褒めてねーし」
それにしても、落ち着いた立ち回り、魔法のタイミング……かなり慣れた感じだ。
「いつ頃から狩ってるんだ?」
「えっとね……14話の頃から色々試してたの」
「わかりづれー」
「エー、作者の人もその頃から狩ってるってヽ(`・д・´)ノ」
余計にわかんねーよ。
まぁ、慣れているだけあって、ひょいひょいと狩っていく。たまにドロップに向かって突進するワイルドローズがいるが、それも即座に対応。最初の頃は色々と失敗していたらしいが、その失敗もきちんと生きているという事か。
そういう学習能力を他の方面に向けられないものかね……
「まぁ、WIZ娘が好きなように狩ればいいか、がんばれよ」
そう言って、立ち去ろうとしたとき……
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,. 、 / /
,.〃´ヾ.、 / /
/ |l ', / /
,、 ,r'´ ||--‐r、 ', ぱらぱぱっぱぱー
l.l. ,..ィ'´ l', '.j '.
'r '´ ',.r '´ !| \
l! ....:.:.:.:.:.:ヽ、 ,l \
ゝ、.,_ ---‐‐‐----ゝ、ノ
突如出現したカプラWがファンファーレを盛大に叫びながら駆けていった。
うん、そう言うモノだから、気にしないでくれ。
「WIZ娘……レベル上がったんだ!おめでとう!」
「わーい、ありがとう♪(´∀`)♪」
「って……お前……レベル99じゃねーか」
「うん!なったよ!」
そうか、ついになったか……
「お?」
「あ♪」
WIZ娘の足下が光り出す……俗に言うオーラ吹いてるって奴だ。
「やったなーWIZ娘」
「うん!これで」
転生出来る……か……
「暗いところでも転ばないよ(´∀`)b♪」
「そりゃ便利だな!」
「WIZ娘、光ったぞ~」
「おお~」
「やったじゃん」
「おめでと~」
「今夜は赤飯だな」
「次は俺が」
「いやいや俺が」
「じゃ俺が」
「どうぞどうぞ」
ギルドの皆が祝福の言葉をかける。WIZ娘はニコニコしながら、ちょっと照れている。
照れくさそうな表情も……いやなんでもない。各自脳内補完してくれ。
できればzipで頼む。いや何のことだかさっぱりわからないが。
「さてと」
立ち上がる。これからどうする?どうすればいい?色々考える。
「プリ男」
「ん?どうしたBS」
「今どこ?」
「ゲフェン北西猫マップ」
「了解、すぐ行く」
何だろう?WIZ娘に、というより俺に用があるみたいだが……
「よ、お待たせ!」
「おう」
「やほ~」
「まずは……WIZ娘、おめでとー!!」
「ありがと~~」
ハイタッチなんかしてやがる……ちょっとうらやましい……なんか俺に突き刺さる視線を感じるが、気のせいだろう。
「ま、これはこれでめでたい事だ」
「そうだな」
「プリ男、お前今何%?」
「んー、11%」
「俺は16%」
こっちも98だが、ここからが結構長い。BSは戦闘BSだからある程度は行けるんだろうが、俺は……
「なぁ、WIZ娘」
「なに?」
「今からGH行こう」
「いいよ♪」
「プリ男、お前もだ」
「ああ、いいよ」
「3人構成で行けば2人ともすぐに99になれるさ」
「そう……だな」
「うんうん♪」
「一緒に転生しようぜ!」
「え?てんせい?」
よくわかってないな、こいつは。後できちんと説明しておくか。
転生……98になってようやく見えてきたが、支援プリの俺にとっては遠い話のように感じていた。
だが、「その気」になれば、すぐなんじゃないか?
WIZ娘がワイルドローズでオーラ吹いちゃってるくらいなんだぞ?
「行くぜ」
「ああ、行こう」
「おー、がんばろー♪」
立ち上がり、GHに向けて歩き出す。いつもよりも力強く。
あの日、俺がプリーストになる事を目指してプロンテラの大聖堂に入ったときのように。
「あ、でも俺が99になったら終了な」
「ちょ、待てよ!」
「あはははは」
BSとWIZ娘が笑いながら駆けていく。その後をあわてて追いかける。
そうだ、こういう時はこうやって締めないとな。
「WIZ娘と俺たちの冒険はこれからだ!」
――完――
解説
ワイルドローズ
猫。誰がどう見ても猫。大きなリボンという見た目重視アイテムをドロップするので人気……だが、足が速い、必要Fleeが高い、ルートタイプ、とマジ系、時にWIZ系は相性が悪いのだが、工夫次第で狩れる。
作者が狩っていたときに、たまたま近くにいたギルメンがその様子を見て、「お前だけ違うゲームやってるよな」「ROって、シューティング系だっけ?」と言われたのは良い思い出です。
WIZ娘がどうやってワイルドローズを狩っていたのか、は検証も兼ねてニコニコにうpしておきました。基本的にはJT→FW→FBで狩っています。大半のWIZがJT持ってると思うので、誰でも狩れるかと。
宣伝になってもアレなので、アドレスは書きません。MY WIZ娘の7年半の集大成を見て頂けると幸いです。
ヒマワリなWIZ娘のSSはこれでおしまい。
だってほら、WIZ娘オーラ吹いちゃったし、転生しちゃったらWIZ娘じゃなくてHiWIZ娘になっちゃいますからね。