以前、簡単裏話に書いたほたると石田切込正宗の話を作ってみました。
かなり難しかったです。不幸とか不運って難しいなぁ、私はあまりそういう事を引き摺らない様に心がけているので、そういう意味ではオープンスタンスな掲示板なんかでもディスカッションしないんですよね、アンチテーゼとかも作品として表す以外は悪魔でクローズドスタンスの場でしかしないので
皆さんは運を信じますか?
時に予想だにもしない事象に遭遇した状況で、人間はそれが良い事、喜ばしい事、利益がある事であれば幸運。
悪い事、悲しい事、不利益な事であれば不運。その様に呼びますよね。
或いは、幸福と不幸でしょうか?
人間誰しも不運な出来事は勘弁願いたいと思うでしょう。
でもね、居るんですよ……常日頃、不運に苛まれ不幸と共に生きるヒト達が…、今回はそんなヒト達のお話。
白菊ほたるは不幸である。
言葉にしてしまえばそれだけだが、彼女の人生はそう言わしめるだけの経歴なのだ。
例えば、道を歩けば黒猫に横切られ、鴉が飛び交い、溝に足を突っ込んでしまうのは良い方で、歩いていれば財布を落としては中身をばら蒔き果ては用水路にまで落としてしまう。降水確率10%以下の日に外出すれば大雨に見舞われる。他にも植木鉢が空から降ってくるとかエトセトラ、エトセトラ。
その中でも彼女にとっての最大の不幸とはやはり所属したアイドル事務所の相次ぐ倒産であろう。
勿論、彼女に全ての責任がある訳ではない、ただ、そう…本当にただ、間が悪かっただけなのだ。
最初はそれなりの規模を誇る事務所であった、しかし裏では候補生に風俗染みた事をさせる所謂悪徳プロダクション。幸いにもほたるがそれを本格的に知る前に、国家権力によって取り締まれたのだが、そんな事を知る由も無い彼女は多少なりともショックを受けた。
次に所属したのは小規模なプロダクション、しかし結果は出ず取れる仕事も大したことは無い為、経営が傾き倒産、そんな財政状況の際に候補生として所属していた彼女はやはりショックを受けた。
そこからは何度も所属しては何某かの理由で潰れては移籍を繰返し、最早アイドルなど諦めてしまおうかと思った時に出逢ったのである。そう…出会ったのではなく出逢ったのだ。彼女の本当の運命…その扉を開く魔法使いに──
石田切込正宗は不幸を自負する巫剣である。
何かにつけては、巡り合わせが悪いのか良からぬ事が起きる。無論、彼女以外にも不幸だ不運だという巫剣は居るのだが、ただ不幸と言うのならやはり石田切込正宗となるだろう。
例えば、不運に見舞われる事が多い桑名江はその後に必ず幸運な事があるという。と言うか彼女の不運は根本的に破廉恥アクシデントが多いのだが……。
例えば、不幸体質と嘯く雷切丸はやたら後ろ向きな性格だが、千鳥時代はそれはもう凄い巫剣であったし、雷切丸と名を改めて以降も本人的にはどうあれ雷さえ絡まなければ、後ろ向き過ぎる事に目を瞑れば基本的に普通である。
北谷菜切は逸話から来た迫害の来歴こそ不幸ではあるが、本人は主が居れば問題無いというスタンスであるし、小夜左文字も性格が暗いが不運は復讐云々で特に気にした様子はない。
まぁ粟田口国吉と言う巫剣は幸不幸関係無くネガティヴに物事を捉えすぎて些か疑心暗鬼が過剰過ぎるが、まぁ概ね石田切込と比べれば不幸とは言い難い。
とは言え、石田切込正宗が不幸に嘆くのは間近で関わった人間の破滅を目撃し続けたからに他ならない。
では、不幸に苛まれ未だ迷い続ける者と、不運に見舞われても尚前を向く事が出来た救われた者が邂逅するとどうなるのだろうか?
結論、大抵被害はプロデューサーに行く。
シリアスにつらつらと建前を並べてはみたが、結局の所、最終的に対処するのはほたるのプロデューサーでもあり石田切込正宗の主でもある彼の生命力と悪運に懸かっているのだ!
「あ……プロデューサーさん、大…丈夫ですか?」
遠慮がちに弱々しく訊ねるほたるに対し、頭頂部より出血しながらも笑顔でサムズアップするプロデューサー。
因みに石田切込は青ざめた顔であたふたしている。
「ま、またしても拙者のせいで主がぁ……」
端的に今起こった事を著すならば──
壱、事務所に出勤したプロデューサーとそれに付き添いめいじ館346店に
弐、昼休憩の頃、レッスン終わりにGIRLS BE NEXT STEPのメンバーがカフェテリアに来る。
参…否、惨、ほたると石田切込がかち合う。
肆もとい死、店内のガラスが割れ、その全てが窓側にいたプロデューサーの下に降り注ぐ。ガラスノシャワーダァ
そして先程の場面に戻る。
「な、何事だ!?」
「凄い音がしたわ!」
「ん。硝子の割れる音…した」
店の奥から騒ぎを聞き付け数人の巫剣が出てくる、そして店の方では…。
「キャー?!ぷ、プロデューサーさぁぁぁあん!」
「血…血が沢山………」バタッ!
「千鶴ちゃんが倒れた!!?」
ほたる以外の3人が卒倒、岡崎泰葉が悲鳴を挙げ、松尾千鶴が気絶し、関裕美が倒れた千鶴を支えながら目を回す。
「む!いかん、先ずはお客様を何とかせねば、城和泉、乱、あてはお客様を担当する。二人は主と石田切込の方と他のお客様の対応を頼む」
「ええ、任せて!」
「ん、わかった」
奥から出てきたウェイトレスの3人、西蓮、城和泉正宗、乱藤四郎が即座に対応を始める。
「お客様、大変申し訳ありません。よろしければお連れ様の方の意識がお戻りになるまで、奥の方にどうぞ」
西蓮が千鶴を抱え、泰葉と裕美を連れ店の奥へと消える。
「大変失礼致しました!直ぐに片付けますね。……主、こっちに来て!いっしーも」
「…片付ける」
城和泉が営業スマイルで店内の他の客(まぁ、346のスタッフ等の関係者なのだが)に対応、プロデューサーと石田切込を下がらせ、乱藤四郎が割れた硝子の破片や血痕の処理等を始める。
こうして昼時の突発的スプラッタは幕を卸した。
後に小梅がその場に居合わせなかった事を大変残念がっていたが、それは別の話。
「はい、これで大丈夫ですよ!」
さて、ところで、店の奥へと消えたプロデューサーとGIRLS BE NEXT STEP、西蓮、石田切込正宗は……。
まず、大量出血したプロデューサーの頭部を止血するため医療技術と知識のある疱瘡正宗と牛王吉光が呼ばれ、アイドル側も元ナースもとい看護婦である柳清良が駆け付け気を失い倒れた千鶴を介抱していた。
また石田切込と西蓮が抜けた穴を、任務から帰った典廐割と陸奥守吉行が埋め。また、何処からか聞き付けたのか、敦賀正宗が自分に巻き付けている包帯を提供する為に現れる等の珍事があった(彼女の包帯を取ると裸同然になるので丁重にお断りした)。
「いやしかし、隊長くんも難儀だね石田切込正宗ののみならず、その、白菊ほたるくんだったかな?彼女まで不幸を呼ぶとはね。まぁ、私もあまり人の事は言えないけど」
手当てを終えた牛王がそう溢す。彼女も霊的な白狐を斬った過去があるので不幸云々には思うところがあるようだ。
「ふむ、このままでは不味いだろうか……うーん、科学的ではないだろうが、此処は1つ義元左文字に来てもらい、彼女の幸運に肖るとしよう」
西蓮が腕を組ながら一計を案じると泰葉がならばとこちらもアイドル界のラッキーリーサルウェポンを呼ぶことを提案する。
「それなら、こちらからも茄子さんを呼んでみます!」
そしてほたると石田切込はと言えば──
「済まない!!拙者が不幸なばかりに主をあんな目に…!」
「いえ…!そのわたしも悪いんです」
「何を言う!?あれはどう考えても拙者のせいだ」
「違います、わたしが不幸体質だからPさんが……」
といった具合に永遠とお互いに非があるとして譲らず謝り合戦をしていた。
まぁ、そもそも、二人を巡り合わせようと考えたのはそのプロデューサーなのだが。
誤解の無いように言わせて貰えば、彼は不幸体質故に自身を自虐的に諦観する石田切込に前向きになって貰う為にほたるをめいじ館に呼び寄せたのであって、不幸を掛け合わせてどんな現象が起こるのか等という考えは一切無かったのだが、彼女達の体質は彼が思う以上に強力であった為、こんな結果になったのだ。寧ろ彼女達自身に被害が無かった事をプロデューサーは誇りに思うべきである。いや、恐らく誇っている。
結局の所、西蓮から呼ばれた義元左文字とほたるの事を話すとどうやって此処まで来たのか地方ロケを即座に終わらせ帰還した鷹富士茄子が暫く石田切込とほたるの側に付き添い不幸パワーを幸福パワーで相殺したのであった。
「わたちの幸運に存分に肖るがよい!」
「だから何故、全て大吉なんだ……」
義元が持つくじ引きの六角箱から大吉をばら蒔き、彼女が今一苦手な石田切込は苦言を漏らす。
「は~い、茄子さんですよ~」
「あの、茄子さん…苦しいです」
茄子に抱かれてちょっと苦しそうなほたる。どう苦しいのかは諸君らの想像にお任せする。
これを機に、ちょくちょく会うようになったほたると石田切込、勿論彼女達だけでは危ないので茄子義元も同伴である。
とは言え、常に幸運コンビが一緒に居られる訳も無いので、そういう時はプロデューサーが共に居合わせ、被害を一手に引き受けるのであった。
その甲斐あってか以前よりは石田切込も悲観さが抑えられ、多少前向きになったのであった。
登場人物紹介
白菊ほたる
キュート属性に属する薄幸な13歳のアイドル。CV天野聡美
文字通りの薄幸の美少女。常に不幸不運に見舞われ、過去に所属した事務所を全て潰してしまっている。
普通の人にとっては大分運の悪い事も彼女からしてみればマシな部類。
またイメージとしてか鈴蘭の花をモチーフにした衣装もあり、実際特訓前のカードに鈴蘭を持っている。
公演シリーズにて闇墜ちした騎士を演じた事もある。本人曰く、光の時よりも演じやすかったとの事。
仲の良いアイドルには正反対の性質である鷹富士茄子や占い好きの藤居朋、G B N Sの面々等
因みに初登場の劇場では棟方に後ろから揉まれている。
石田切込正宗
巫剣、五徳は仁、技属性風、標準タイプ。CV北野更
松平家に伝わる三種の宝刀の1つ、口数少なく他者を突き放すような言い方をする。
また過去に一度も自分から主を選ぶことをしなかった。
自分と関わると相手が不幸になると思い込んでおり、実際、何人も目の前で破滅しているのでそれが彼女に余計に拍車をかけた。
名前が長い為、いっしーと呼んではどうかと隊長に提案するが不幸にしたくないため突き放する等近付けたいのか遠ざけたいのかよく分からない態度を取っては後で一人落ち込んでたりする。因みに獅子貞宗とのローディング一コマでは獅子がしっしーと主に呼ばれた事に対し自分はダメだったのにとショックを受けている。
また、三度目のエイプリルフールイベントにてめいじ館天守閣のシナリオで性格が反転?し同じく反転した義元共々おかしな事になっている。
水着のエピソードでは隊長とのラッキースケベ(不幸)が起きる。
簡単紹介
岡崎泰葉 パイセン、ぱっつん、元子役、元ジュニアモデル、闇が深い過去がある。可愛い
松尾千鶴 おでこが光る、書道少女、心の声が口に出る、最近佐藤に影響された、お洒落に目覚めた。可愛い
関裕美 目つきが鋭い、デコが広い、アクセサリー作りが趣味。可愛い
鷹富士茄子 幸運の女神、かなりお茶目、隙あらば腹躍りをする。可愛美しい
柳清良 元ナース、対棟方の三大リーサルウェポン、ナース拳、怖美しい
西蓮 巫剣、眼鏡才女、一人称あて、島津の関係者、中の人はミリオン声優。欲しい
城和泉正宗 初期巫剣三人の一人、ツンデレ(と言う名の甘口)、エイプリルフールの常連、ペッタン子。可愛い
乱藤四郎 藤四郎姉妹、無表情無口系ロリ、黙々と仕事をこなす。可愛い
牛王吉光 藤四郎姉妹の吉光、詳しくは松永涼と牛王吉光にて、薬師系医者。油断ならない
疱瘡正宗 ミニスカナース、西洋医療に興味津々、スタイルが良い。声は薗部(三者三葉)
義元左文字 幸運の巫剣、一人称わたち、天華百剣の人気巫剣の一人、アイドル衣装がある。可愛い欲しい
これを書き始めた時に回したガチャで新たに愛染国俊が出ました。
新しい礼属性は有難いんですが、本音を言えばもっとお山が大きな…ゲフンゲフン、狐ヶ崎とか欲しかったです。
さて、何か選挙期間の影響か、他にもシンデレラ百剣のネタが浮かぶんですよね。ではまた