シンデレラ百剣・斬 アイドルと巫剣   作:ダグライダー

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 おはすみなさい。ダグライダーで御座います。
総選挙兼ボイスオーディションも佳境に近づくこの頃、懸命に声の無いアイドルに投票しております。
 それはそれとして………ヒャッホゥゥゥゥウ!!石を貯めて必死に回した甲斐がありました![恋]大三原が出ました!五徳が信から礼に変わってます、タイプも薙払から突撃になりました。後こう、上手く言葉に出来ないけど、可愛い!蛍丸現象再びです!



お嬢様と言う生き物を侮ってはいけない

 某月某日、???───

 『以上、今週のコトカチャレンジでした~』

 数多の拍手が鳴り響く。とはいっても音の出所はテレビのスピーカーからだ。

 要するに、夜の歓談としてテレビ番組を視聴しているのだ。

 「まあ!なんて素敵で愉快な見世物でしょう。これが主どのの仰っていた"ばらえてぃー"と言うものなのですね」

 興奮の混じった感嘆の声を上げるのは1人の少女、21世紀の現代には似つかわしく無い着物姿の格好である、とはいっても一般的な物とは大いに異なるのだが…。

 まず、背中の露出が高い。もう殆ど裸と言っても過言では無い、辛うじてベルトの様な装飾がそれが衣服であると主張しているのだろう。

 着物と言い張るには無理があるやもしれないが、腕は単着物の様なモノに申し訳程度に裾?を通しているので体面としては着物の筈だ。たとえ下半身の繊維の密度がチャイナドレスよろしく、前と後ろにしかなくベルトで固定されているのだとしても、彼女にとってはこれが普段着なのだ。

 そんな露出が高過ぎる服を着た割に、気品を感じさせる礼儀正しい正座の姿勢でテレビの前に座っているのだから何ともおかしな絵面である。更に言えば、彼女のすぐ側に三度笠の様な被り物がある事がよりシュールさを加速させている。

 正にありとあらゆる意味で浮世離れした少女だ。

 「ふぅ~、とても楽しませて戴きました。これが今の日ノ本なのですね!西洋文化が此処まで根強くとは、やはり素晴らしいですわ」

 律儀にテレビにお辞儀をして、先程まで視聴していた番組の感想を述べる。

 そして彼女の言葉にした『今の』と言う意味からも判る通り、少女は人間ではない。

 巫剣と呼ばれる、人の姿形をした刀剣である。

巫剣、一流の刀工がある条件で鍛えたモノを特定下に於いて刀剣が巫魂と呼ばれる魂を宿し少女の姿で顕現した存在である。基本的には身体能力が高く不老であるがそれ以外は普通の人間と変わらない。またある条件を満たした人間と『鞘入』という契約の義を結ぶことで真の力を発揮することが出来る。

 そんな彼女の銘を古今伝授の太刀と言う。

見た目こそおっとりとした可愛らしい少女だがその実力は時の将軍に仕えただけあり確かなものである。

 その分、世情に疎い機来もあるのだが…そんな彼女も銘治の時代には近代化の波に触れ西洋の文化に興味津々であった。

 そして嘗てあったとされる大きな戦い以降、巫剣達はそのまま人間社会に溶け込んだりした者と眠りに就いた者が居たのだが、彼女の発言を鑑みるに後者であろう事は想像に難くない。

 その為、目覚めてすぐ、この現代日本の状況に好奇心を発揮、今日に至る訳だ。

 さて、そんな彼女のは先述の通りの育ち、所謂お嬢様である。

 そして西洋文化に対する感心は、言うなれば新しい事に対する興味と言う事になる。詰まる所、このお嬢様はテレビに写るアイドル達を見てか己の主の職場に常々好奇心を刺激されたのだ。

 「決めました!主どののお勤め先を訪ねましょう!!」

 「……?」

因みにさっきから、小夜左文字が後ろの客間で復讐帳を記していたのであるが古今の行動に首を傾げて、ああ、また妙な事に感心を持ったんだなと納得して彼女の名を復讐帳に書き記した。

 

 

 

 

 

 西園寺琴歌はお嬢様である。

それも超が付くと言っても過言では無い生粋のお嬢様だ。

 淡いさくら色の髪に、やや太めの眉、心根を顕すようなタレ目、気品ある仕草、しなやかな…それでいて出るところは出て引っ込む所は引っ込んだ恵まれた身体つき、正に理想的なお嬢様スタイルを誇る。

 都心の只中に途方も無く広大な敷地面積を誇る屋敷を持つ西園寺家の長女である。

 それが何をどうしたらそうなるのか……何の因果かアイドルをしている。それも結構ノリノリでしている。

 西園寺と言えば界隈では知らぬ者はいないくらい有名な家柄なのだが、そんな事も鼻にかけずアイドルを謳歌している。

 十中八九原因はプロデューサーである。

この男、如何にして彼女を篭絡したかは知らぬが、一目見てピンっと来たらしく、感情の赴くままにスカウトした。

 そも一介のプロデューサーが何故西園寺家の令嬢に接触出来たのかと言えば、この男も実家がそれなりに有名な家柄であるからだ。仔細は省くが、今の現代日本で数十人の巫剣を従える程の巫剣使いなど稀有以外の何者でもない。

 戦国の世や、銘治の時代、或いは神化において起きたとされる大事を除けば、平成から令和昨今に至るまで禍憑の発生率は大幅に下がったものの、未だ地方地域等では出現の暇が無い。

 そういった事情もあり彼の実家は嘗ての御華見衆で最も力を持った巫剣使いと、巫剣に深く縁のある天目家の一族の血を引いている者達なのである。

 話が大分逸れたが、要するに古くから日本を裏で守って来た家と旧来の華族から現在の名家となった西園寺にはそれなりの繋がりがあるという事である。

 

 

 という訳で、プロデューサーのまさかの来歴と共に西園寺家のパーティーにお招ばれされた際、スカウトに至り、あれよあれよと琴歌の両親を彼女と共に説得、その際何やら将来がどうこう言っていたが、P的には琴歌をスカウト出来た事が重要なので聞き流していた。

 実はこの様な状況は櫻井家他、346プロのお嬢様アイドル全般に言えるのだがやはりこの男は事の重大さをこの時点では理解していなかった。

 さて、西園寺琴歌の話に戻ろう。

 Pの尽力により、ゴールデン枠の番組内の1コーナを務める程のアイドルとなった西園寺琴歌。

 人気の理由は多々あるが、一番の理由はどや顔である。先に述べた通り、彼女はセレブである事を鼻にかけない……まぁ、やや天然染みた所はあるが、琴歌はその好奇心の赴くままに行動を起こした結果、第三者から見て微笑ましかったりするのだ。

 そんな彼女は今、とても上機嫌であった。

 「まぁ!ここがP様のご実家なのですね。お父様より度々お話を聞かされておりましたけれど、とても素敵なお家ですわ!此方はプロデューサー様の幼い頃の写真ですのね!可愛らしいですわ♪」

 「わかりますか!この頃の主どのはそれはもう愛らしく、とても恥ずかしがり屋さんでしたの」

 そう、何故か現れた古今伝授の太刀とどういう訳か意気投合し、何故だか彼女が持ち込んでいたアルバムを事務所のオフィスで鑑賞しているのだ……本当に何故だ!?補足しておくと現在の古今の服装は現代に沿ったカジュアルなセーターである。

 「プロデューサー様にもこの様な時代が有ったのですね。とても素敵ですわ」

 因みにだが、この西園寺さん家の琴歌お嬢様はスカウトされる前から割りと何故だかプロデューサーに対して好感度が高い、例えるなら、某蒼いのの「ふーん、あんたが私の以下略」よりも某目のハイライトが怪しい元読モの「うふふ、まゆの運命の人」等よりも好感度が高かった。理由?そんなもの私が知るか!!

 ついでに言えば渦中のプロデューサーは先程から顔から火が着きそうになっているのか両手で顔を押さえ縮こまってるのである。おい、成人男性

 

 「ふぅ、ありがとうございます古今様、とても有意義な時間でした」

 「いいえ、それは此方の方で御座いますわ琴歌様。わたくしも此ほどの高揚は久方ぶりでしたもの」

 「それは良かったですわ、またお会い出来ますか?」

 「ええ、きっと。でも先ずはしんかんせんに慣れなくてはいけませんわね」 

 「実は私も新幹線とは最近までご縁がありませんでしたの」

 割とぽやんぽやんした会話が繰り広げられているが、古今が口にした通り彼女は新幹線には慣れていないので、Pの実家がある静岡から事務所の東京までは徒歩である。……徒歩である。

 これも巫剣だからこそなせる業か。因みに掛かった時間は2日と四時間だそうだ。

 そして琴歌もこれまた最上級のお嬢様育ちなので新幹線には縁が無かった、まぁ、アイドル活動に辺り、プロデューサーや他のアイドルと共に数回乗車した経験はあるが……。

 「はぁ、いっそのことめいじ館が此処にもあればとても素敵ですのに」

 古今が溜め息と共にとんでもないことを言い出した。

実を言うと、一応、東京には嘗て銘治時代のめいじ館の建物が今でも残ってはいる。しかし、老朽化が激しく近々改装される為、現在巫剣達はプロデューサーの実家か、他の地方のめいじ館支店や霊脈を管理する祠の監視等をしているため、東京には居ない。

 何より琴歌はアイドルである為、古今の都合が取れても会えない可能性の方が多い、その為溢した言葉であったのだが、琴歌が某古典部部長の如く、瞳を輝かせて高らかに叫ぶ。

 「それですわ!!」

 「どうされましたの?」

 「名案を思い付いたのですわ、古今様!」

そう言うと隅で縮こまってるプロデューサーに近づく琴歌、何やらこそこそ耳打ちをしたかと思えば、ニコニコ笑顔で戻って来る。

 「うふふ♪古今様、きっと近い内に古今様とも、古今様のお友達の方々とも沢山お話が出来るようになりますわ♪」

 「はて?」

琴歌の、まるで悪戯を思い付いたかのような笑みに古今伝授の太刀は只首を傾げて不思議そうにしているのであった。

 

 

 

 後日、何をどうやったのかは解らないが、346プロのカフェテリアがあるフロアが大幅に改築、新たに店舗が出店した。その名はめいじ館。

 後に数多のアイドルと巫剣達が出会う場所となる店の名である。お嬢様ってすげー

 


 

 登場人物紹介

 

 西園寺琴歌

 キュートお嬢様アイドルの一人、恐らくシンデレラガールズに登場するお嬢様の中では一番の富豪…と言うか苗字からして華族とか貴族が血筋にいますよね?

 どや顔ふんすがかわいい。CV無し 早く声付かないかな…こらそこけい◯んのむ◯ちゃんじゃないって言ってるでしょ!

 語るべくもなくお嬢様。何せ娘に普通にブラックカードを持たせ、某球団のスポンサーもしているし、他にも数々の企業のスポンサーをこなすのだから、西園寺家は恐ろしい。礼さんもお嬢様なぞなぞに呆然とする訳だ。

 お嬢様アイドルほぼ全員に言える事だが、世間知らずな所がある。また以外とアグレッシブなのかあるカードの特訓前は好奇心に従った結果、正気に戻った後、腰を抜かして涙目になってしゃがんで震えてたりする。目茶苦茶可愛い

 それとほぼ全ての特訓後に言える事だが、基本どや顔である。極稀に、どや顔してない時もある。

 ついでにプロデューサーとの外堀を埋めていく。結婚したい

 

 

 古今伝授の太刀

 巫剣、五徳は智、技属性水、標準タイプ。CV朝日奈丸佳

 時の将軍に仕え、何一つ不自由無く暮らしていたお嬢様だが、将軍家が没落した後は市井をさすらう苦労の生活をしていた。その為、高貴さや優美さと共に確かな強さも併せ持つ。その後、天下人に重用されるまでに返り咲く。

 また、将軍に仕えていた頃、作法や和歌、そして武芸等も厳しく仕込まれたらしく、剣術の腕前は確かなものであり、歌人としても高い教養を持っている。

 好奇心も旺盛で西洋文化に対し並々ならぬ興味を持ち西洋文化が主流となり始めた銘治では目を輝かせ、謳歌している。一々可愛い

 因みに、立ち絵は背中がガッツリ見える見返り画である。正面を向いた立ち絵は現代衣装のグラフィック以外、今のところ無し。

 もっと衣装のバリエーションスキン出ろ!!

 

 




 という訳で、今回の話は実はプロダクションにめいじ館が出店した由来の話でございました。
 
 後、現在、毎日無料十連で新たに太郎太刀、波切を手に入れました。やったよー!
 では改めておはようございますおやすみなさい
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