シンデレラ百剣・斬 アイドルと巫剣   作:ダグライダー

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 こんばんは、ダグライダーです。何時もの如くふと思い付いたのでシンデレラ百剣を投稿です。
 相変わらずコメディは難しいですが日常モノでもあるのでまぁ良いかな……と。
 しかし結局、給仕服司令が出なかった…………。
 こうなれば煌坂の為に石を貯めます。
はい、タイトルはちょっと狙いました、露骨でした…はい。

 それはそれとして、中の人同じネタが出来る私の手持ちが残り3、4人位しか居ないんでそろそろ石切と数珠丸と日本一と紅葉狩り来て欲しい。


ランウェイで踊ったりfeat鬼切安綱

 ランウェイ──それはモデルにとっての晴れ舞台。

有名なブランドやデザイナーの作り上げた服を着飾り、一本道を歩く。

 文字通りの花道、華麗なる世界の象徴。

 

 

 さて、所変わって東京は美しき城、またの名を346プロ、その巨大な事務所の数ある部屋の一室、様々な衣装が立ち並ぶ衣装部屋に一人の派手な服装の少女…少女?「美少女だゾ☆」自称美少女の女性、佐藤心(26)の姿が「おいコラ!」姿があった。

 「う~ん、やっぱはぁと的にはひと味足りないかなって思うわけよ」

 もしかしてこっちに話し掛けてます?いやいやまさかそんな馬鹿な……登場人物ではない地の文に話し掛けるなんてサイキックや、霊感少女や、大いなる宇宙の意思的幼女や、失せ物探しが得意な現人神じゃあるまいし……。独り言ですよね!?

 「しゃーない、自分で作るか!」

どうやら独り言だったようだ…ホッとした。

 さりとて、彼女、佐藤心が何に悩み何を作ろうとしているのか説明しよう。

 事の発端はこのプロダクションのアイドルの大半をほぼ一人で(無論、他にもプロデューサーは居るのだが)、面倒みている最早人外とおぼしき存在と化したプロデューサーが持って来た仕事である。

 内容は簡単に言ってしまえば、ショーモデルのゲストと軽いライブ、まさかのランウェイでライブである。其所は流石天下の老舗大手と言うべきか……。

 つまり、あれやこれやの過程をすっ飛ばして結果を言うならば、アイドルシュガーハァトは近々とあるショーのランウェイに立つのだ。

 別に諸々の説明が面倒だったとかでは無い、断じて無い!

 「そうと決まれば…プロデューサーにはぁとのお願い聞いて貰うんだから♪」

 痛い、相変わらず痛い。ぶっちゃけ26歳でアレは痛々しいキャラクターだが、そこは個性の暴力たる346プロ今更である。それにちゃんとしてれば間違いなく美女なのだ、ちゃんとしてれば……佐藤、静かに。

 と、そんな理由でプロデューサーの居るオフィスに突撃する佐と「はぁとって呼べ☆」佐藤心であった「おいっ☆」。

 「プロデューサー!頼み事があるんだケド☆」

扉を勢いよく開け放つと同時に言い放つ佐藤、プロデューサーははて何事かと視線を向ける。

 「ねぇ、プロデューサー…今回のお仕事の事なんだけどぉ………はぁとが一から衣装を作っても良いかな?良いって言えよ☆」

 勿論このプロデューサー、アイドルのお願いは大抵聞いて叶えてのける。叶えてのけるのだが、ナント今回は取引を持ち出した。

 「は?はぁと以外の衣装も作れ?…マジか……マジかぁ」

 まさかの逆提案に驚き消沈する佐藤心、プロデューサー曰くアイドルとは別にマチカドスカウト枠の素人モデルが参加するらしく、その素人モデルが何でもプロデューサーの知人であるため伝手を伝ってといった具合である。

 「いやいやいや!待って、ちょっと待って!!おかしいでしょ、はぁとだけなら未だしも見ず知らずの娘の衣装作る余裕なんてないから!」

 この訴えに対しプロデューサーもそれもそうかと思い、訂正する。

 「え?一からじゃなくていいから、適当に作れ?いや流石にそれはその娘に悪いし、何よりはぁと的には無いわー」

 プロデューサーの発言に対し流石に思うところあり苦言を呈する、それを聞いたプロデューサーはならばとモデルの娘をこの事務所に連れて来ようと言い出した。

 「マジでか?!明日!?いくらなんでもちょっと早くない?ちょ、よろしくって……おぉぉいぃぃ!?」

 言うだけ言ってオフィスを去るプロデューサー、後に残されたのはアイドルがして良い顔していない佐藤であった。

 

 

 

 

 

 

 

 1日経って──

 「今日かぁ~」

事務所にて佐藤心はプロデューサーと彼の連れて来るモデルを待っていた。

 待っていたとは言うが内心かなりアンニュイである。

それはもうプロデューサーが顔を出したら物理的にシュガーハァトアタックを決めかねないくらいに。きっと決まれば爆殺されるだろう……それを言うならシアー・ハート・アタックだろうって…メェソムケンナァ

 おふざけはこれくらいに、オフィスの扉が開く音がする。

 「お、来たか…もぉう!プロデューサーってば待たせ過ぎだゾ☆って…一人多くね?」

 佐藤の言葉通り、プロデューサーの後ろから現れた人物は二人。

 「こんちゃ~す。へぇ~、此処がたいちょーくんが働いてるとこなワケね」

 一人目は長い絹糸の様な金髪に赤目のスタイルの良い少女…と言うよりは美女であろう娘。

 「ふへぇ~、ここがアイドル事務所なんだね隊長サマ!」

 もう一人は同じような金髪だが短く肩の辺りで切り揃えられ後ろの一部が長くまた髪の内側が緑色になっている変わった髪型にグラマラスな少女であった。

 プロデューサーの連れてきた少女はどちらも奇抜と言うか個性的な格好をしている。あまりに個性的な為佐藤も流石にあんぐりと口を開け放ち驚き固まる。

 「あ!もしかしなくてもウチの衣装用意してくれるのってあんた?」

 「おぉう?いきなりずかずか来るタイプだな☆おい」

長髪の金髪が佐藤に向けてフレンドリーに訊ねて来る、これには佐藤も引き気味になる。

 「っと、名乗って無かったね、ウチは鬼切安綱。んで、こっちが」

 「稲葉郷だよ!よろしく」

鬼切と名乗った長髪と稲葉郷と名乗った短髪が会釈する。発言から察するにモデルとなるのは鬼切の方であろう。

 自己紹介を終えた二人を改めてまじまじと見つめる佐藤。長身に金髪長髪に加え赤目という珍しい容姿は成る程、モデルにスカウトされても可笑しくはない、稲葉郷はまず目に着くのは明るい緑色のカーディガン染みた制服姿、次に特徴的過ぎる髪色か…何せ金糸と見せかけ裏側は碧色だ、一体どういう理屈なのか…。

 「て言うか、この娘も十分スカウトされそうだけど…」

等と佐藤が評すように稲葉郷も十分目を引く美少女である。

 「えー、わたしは別にいいよ。だって食べ物我慢しなくちゃいけないんでしょ?」

 「あー、そういうタイプかぁ」

稲葉郷の発言から察する佐藤、この時彼女が思い浮かべたのは同僚の三村かな子であった…他意はない……ハズである。

 「ちょー、ちょーちょー!ウチの事は無視なワケ?」

 「(う~ん、このちょっとキャラ被りしそうでしない絶妙なギャル感☆手強いゾ)」

 一方、鬼切は今時のギャル染みた所が有りつつも何か違うと感じた佐藤、因みにその勘は大いに正しいが、今回は何の関係も無い。

 「あ、ゴメ~ン♪はぁとってばついビックリしちゃって☆」

 「ふーん、まぁ良いけど…で?作れんの?」

佐藤のリアクションに対して軽く流す鬼切、衣装の件を振りそのまま仕事の話を進める。そして時間は経ちおおよその話は纏まりかけた時、鬼切がイタズラを思い付いた様な笑みを浮かべ発言した。

 「ねえ、たいちょーくん、お姉さんちょこっとお願いがあるんだけど聞いてくれる?」

 そう言ってプロデューサーに迫る鬼切、その仕草は少女っぽくも艶やかだ。何せプロデューサーが目茶苦茶ドギマギしてる。こんなプロデューサーは事務所の年長アイドルの一部に迫られた時以外に見たことが無い佐藤(自分がやっても何も無かった)、ちょっと悔しげである。

 そしてそんな鬼切の口から出た発言はその場の全員を驚かせた。

 「ウチもステージ、踊りたいだけど?良いかな?」

プロデューサーの腕に自身の腕を絡ませ胸を押し当て上目遣い、その際僅かに頬を紅潮させ囁く様に科白を掛ける。正に小悪魔の所業、恐るべし鬼切安綱!!

 「(この女…デキる?!鬼切、恐ろしい娘!)」

一連の流れを見た佐藤は思わずガラスの仮面ばりの顔芸を晒す。その間稲葉郷は持参したおにぎりを食べていた。

 さて肝心の鬼切の提案だが、流石に無理だと却下された。まぁそうだろう。幾ら資金と知名度があると言っても何事にも限度はある、この場合の限度とは会社としての信頼、そしてプロデューサーの個人の信用、更にプロデューサーの実家の名誉等も含まれる。

 「そっか、じゃあ…しゃーないか。ウチとしてはライブとか興味有ったんだけど…キミを本気で困らせるのは本意じゃないからね~」

 「何~?お話終わったの~?」

稲葉郷の呑気な発言が場の空気を緩める。

 「コホン…とにかくこの娘がランウェイで着る衣装をこの娘向けに手直しすれば良いんだな☆はぁとの衣装も含めてまとめて面倒みてやる!任せろ♪」

 気を取り直し話を本等の方向に戻す佐藤。何だかんだやる気十分であった。

 

 「お代わり~!」

 

 であった…。

 

 「……って、コレがオチかいっ!!」

 

 つづく?……かもしれないし、つづかないかもしれない?

 

 


 

 登場人物紹介

 佐藤心

 パッション属性のアイドル、26歳、またの名をしゅが~はぁと(カタカナでも可)。CV花守ゆみり

 スリーサイズは、ぼっ、きゅっ、ぼんっ。である。

黙ってれば美人なパッションの一人、主にネタ方向で話題になる。

 交友があるアイドルは、同郷同年の沢田麻里菜、尊敬すべきパイセン安部菜々(ByMyBABYは関係ない)、飲み仲間三船美優、片桐早苗、高垣楓等。裁縫スキルが意外とある。

 

 

 鬼切安綱

 巫剣、五徳は礼、技属性は光、薙払タイプ。CV花守ゆみり

 自由気ままで快活一言めには、ウザいキモい、という具合にギャルぽっさ全開、何事も飄々とこなすタイプ。

 実際は、進んで先陣を切る戦闘の天才という『赤鬼』の名に恥じぬ女傑。隊長相手にはからかったり、姉ぶったりと弄んでいるが割りと好感は高い。

 製作者が同じ繋がりで童子切安綱とは気安い仲、他にも童子切同様嘗て仕えた家の仲間に石切、波切がいる。

 タイプが似ているのか、骨喰藤四郎とはよく一緒に仕事をサボっている。また説教が嫌いで新しいモノ好きである。

 




 因みに今回一緒に出た稲葉郷ですが彼女のエピソードで鬼切が出た為の友情出演です。中の人的にはメイド(鬼切)と主人(稲葉郷)ですね。某ヤングジャンプラブコメネタ。
 ばごぅは他にも某スチームパンクスパイモノネタが出来るのです。それはそれとして可愛い。祭り衣装の時流れる歌も好き。
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