サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{スライム}
大抵喋るかピキーと鳴くかのどっちか。
たぶん個体差。

{魔物に対する風潮}
人間以外は魔物か動物かという世界。
魔物に殺される人は多いわけで、
それなりに恨みで魔物狩りをする人も居る。
ゴールドは落とさない。死骸を売りさばくことになる。

{連れてきた方法}
ベルガラック近辺まで行って捕獲、そのまま馬車に檻を乗せてサザンビークまで。

{スライムとの勝負}
基本回避、攻撃も手加減したパンチ。
完全に舐め切っている。


10

「こちらが殿下の所有する火の庭園です。

何故火なのかはご存じですか?」

「いや、存じ上げないがそこら中に赤い細工品があるな。

どうせそれだろう。」

 

「はい、城門の中にあるのは

本城、

赤エリア、

緑エリア、

青エリア、

黄エリアがございます。

 

それぞれ象徴となる魔法があり

城がホイミ系、

赤がメラ系、

緑がバギ系、

青がヒャド系、

黄がギラ系でございます。」

 

「イオ系は仲間外れか?」

「いえ、イオ系は城門を含む城壁でございます。

爆破されないようにという願掛けでもあるんじゃないでしょうか。

そういう詳しい歴史は存じ上げないもので。」

 

「火の庭園、風の庭園、ときて次は何の庭園なんだ?」

「青は水の庭園、黄は砂の庭園ですね。

砂の庭園はガラス細工が飾られております。」

「なるほど、熱の象徴にはピッタリか。

で、例のスライムはどこなんだ?」

「あちらの檻の中でございます。」

「あぁ、うん。見えた。

やっぱ背が低いと遮るものが多くて困るな。」

 

「あぁ、マリアン様。

こちらがご要望のスライムでございます。

放しても?」

「ええ、かまいません。

殿下、どうぞお近づきください。」

「え、マリアン様」「いいのです。」

 

「なんか不安が残るが…まぁいい。

その中なんだな?」

「……ぷるぷる」

「おお、本物のスライムだ。

よしよし、こっちへこい。」

「……いじめない?」

「おお、いじめないとも。

お前は言葉が話せるんだな。

賢い子だ。さぁ、友達になろう。」

「……ぼくかえれる?」

 

「ふむ。マリアン、どうやらこのスライムは帰りたいようだが帰せるものなのか?」

「いいえ、わざわざ持ってくるだけでも十数日かかるのです。

帰すにはさらに手間がかかります。

さらに言えばいくら賢くともそれは魔物です。

殿下がいつか倒すべきものです。

それでも殿下は帰したいと言いますか?」

 

「あー、スライム君。君を帰すわけにはいかなくなった。捕まったものは仕方がないので諦めてほしい。」

「う、う、う、ぴぎー!!」

「のわ、体当たり強いなぁ。まるで大人のパンチだ。いいだろう、俺に勝てたならば帰してやろう。こい!」

 

 

 

「殿下、それ以上は死んでしまいます。」

「おお、そうか。【ホイミ】。【ホイミ】。

どうだスライムよ。もっともっと強くなってみたくはないか?

俺のペットになればいずれ帰れるかもしれないぞ?」

 

「ぴぎー…わかったよ。でも、いたいのは、いやだよ。」

 

「うむ、じゃあ愛玩ペットにする。

マリアン、飼育係を雇ってくれ。

いずれは他の魔物も捕獲してきてもらうことになるからな。」

「かしこまりました。それで殿下、彫刻はうまくいきそうですか?」

「ああ、実際に拳を交えたことで躍動感のあるイメージが湧いてきたぞ。

おいスライム。お前の名前は今日からスラぼうだ。いいな?」

 

「うん、スラぼう。あなたにしたがいます。」

 

「いい心がけだな。脱走なんか考えるんじゃないぞ?

この庭から出たらお前は害ある魔物として処分されてしまうからな。

たまにスキンシップに来るから何か用があったらその時に言え。

わかったか?」

「うん。」

 

「それでは檻に戻しますね。

殿下、そろそろ昼食の時間でございますのでお部屋へお戻りください。」

「おお、そうだな。ところでスラぼうには何を喰わせるのだ?」

「主に残飯でございますね。

それでも平民街の食事よりはいいものかと。」

「なるほどなぁ。案外食事環境が変わったことで強くなったりしてな。はっはっは。」

 





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP376/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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