オリジナル要素。
私がこの小説を書き始めた原因の1つ。
2つ書きたいものがあったのでどうせなら同時進行でやろうと思った。
「それで、モスさんは趣味で作ったこの男神像と中心とした彫刻を売りたいけどルートが無いのが悩みなんですか?」
「ああ、木材はいくらでもあるんだ。1種類の木だけを植林したら森の魔物が怒るからな。樽に使わない木材なら捨てるほどあるんだ。それをこのように彫れば土産物になる。」
「なるほど。ところでもうちょっとこの村らしさみたいな物はないんですか?」
「…あることにはあるんだが、ただの巨大な黒い物体だからな。そのまま彫刻にしたところで木の塊だ。」
「ほう、巨大な黒い物体…気になります。」
「そうか、それならこの村の西側に断崖絶壁ってくらい垂直な崖があるんだが。その前に鎮座している。歩いていくなら10分程度で着くはずだ。魔物には気を付けろよ。」
「はい、ありがとうございました。」
「おおー、これかぁ。確かに巨大で黒い謎の物体。黒曜石っぽいけど…」
「おや、こんなところによそ者が来るとは珍しい。誰かから教えてもらったのかい?」
「はい、彫刻家のモスさんからこの村の名物と言われて見に来ました。」
「彫刻家…?あぁ、あの木工馬鹿か。私は魔族のインフラ。こう見えても君の100倍は生きているのさ。」
「へぇ、どうみても普通の人にしか見えないですね。」
「ははは、前に人の町で過ごしたときは見た目が人間そっくりだから歳を取らないことで不気味がられてしまったよ。君はこの結晶が何か知っているかね?」
「いやぁ、全く。」
「ここにはね、シンリュウが封じられているのだよ。」
「へぇ、神竜ですか。なんで封じられているんですか?」
「昔悪さをしていたシンリュウに対して、竜神族という別の世界の者達と今の魔族が力を合わせて戦ったのさ。その結果シンリュウを弱らせることが出来た竜神族の長が倒しきれなかったシンリュウを押さえつけ、魔族の長がこの封印を施したのさ。」
「へー。その魔族の長があなただったり?」
「違うね。その魔族の長はここからもっと西に住んでいるのさ。」
「そっかぁ。いつか見てみたいなぁ。神竜。」
「ふふふ。見れたらいいね。でも悪い竜だよ?怖くはないのかい?」
「今のところはそういうの無いですね。神鳥がいるくらいだしどうせなら各地の強大な生物を見てみたいです。」
「神鳥…あぁ、暗黒神と戦ったっていうやつか。」
「そうそう。ところでお兄さんの種族はなんですか?」
「なんだと思う?」
「そうだなぁ。そこの封印された神竜の化身だったりして?」
「…はっはっは。面白い冗談だな。それだったらとっくに封印が解けてるじゃないか。不正解だから内緒にしてやろう。」
「あら、残念。じゃあそろそろ村に戻りますね。日が傾いてきたし。」
「またいつでもおいで。土産話でも期待しているよ。」
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エリゴス
王子
1863ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP631/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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