モノによって色は違うけど基本青色の渦。
恐らくDQ5魔界組は全員知ってるタイプの技術。
再現できるかどうかは別として。
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「頼みというのはだな、お前にはご先祖様のところへ行ってほしいのだ。」
「たしかかなり西にあるサザンビークコミューン墜落地ですっけ?」
「そうだ。現在の情勢はお前にとってかなり危険だ。第二王子派の筆頭であった元伯爵が尋問を受け協力者を吐いたことはほとんどの家臣が知ることとなった。場合によってはヤケを起こした者による襲撃があるかもしれない。それはどの町、村にいてもだ。」
「それで、ご先祖様のところへ…つまりは王族のトップシークレットまみれの厳戒態勢のところへ避難するわけですね。」
「そうだ。今回は他国にも手が回っていることで国外でも安心できない。唯一安心できるところと言えばそこだけなのだ。本来であれば王族といえど気軽に行くことは出来ない地であるが謀反が起きている現在、緊急避難で許されると思う。もしお叱りを受けるのであれば私が受けよう。」
「わかりました。どうやって行けばいいのですか?」
「うむ、それはな。ポチっと。」
ゴゴゴゴゴゴゴ
「おぉ、本棚が。」
「この隠し扉の先だ。ついてこい。」
「いやぁ、ロマンありますね。」
「これは旅の扉!うわぁ実物を見たのは初めてだ。」
「…エリゴス。何故これが旅の扉だと知っている?」
「え?そりゃもう見るからに旅の扉ですから!」
「そういうことではない。何故、この世界に一対しかない旅の扉について知っているのだ?」
「………あ、そういうこと!あー、なるほど。そっかー…まぁ、その。存在は知ってたとしか。」
「どこで、知ったのかと。聞いているんだ。書庫か?それとも盗賊団か?」
「うーん、信じてはもらえないかもしれませんけど、前世ですね。」
「前世…なるほど、お前は何某かの生まれ変わりだったか。」
「あれ、納得するんですか?」
「市民であれば疑うだろうがサザンビークの王族ともあれば各世界から来た魔族からその世界のかつての情勢を伝え聞くこともある。ご先祖様の居た魔界にもエルヘブンという場所につながる旅の扉があったらしいからな。」
「ところでエリゴス。生まれ変わる前は何であったのだ?魔法の発動の速さを見るに魔法使いか?それとも行動の突拍子もなさから遊び人か?はたまた放浪癖のあるところから吟遊詩人か?」
「その、実は職業も魔法もない世界の、落ちぶれ者として生活していました。精神病を患い、落ち着いても仕事は下請けの下請け。高所作業が常のいつ死んでも誰も悲しまない人脈の人間でした。」
「…そうか。つらいことを思い出させてしまったな。」
「いえ、いいんです。ランプの魔人のおかげでこうして今では……いや思ったよりも過激な毎日ですけど楽しく感じてますし。なによりミームスが分身とはいえ居てくれますし。」
「…うむ、いつか仕事が落ち着いたら。一緒にトロデーンまで行こう。」
「…うーん。はい。」
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エリゴス
王子
1863ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP709/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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