落下して壊れた魔界の町ミルヒックと落下して残ったサザンビーク
住んでる人が合わさってミルヒビーク。
{悪魔王バズズ}
ご先祖様。
「では、向こうに着いたら門番にこれを渡すように。サザンビーク王家であることの証明書のようなものだ。」
「ふむ…なるほど。見た目はただの栞ですね。」
「くれぐれも失礼の無いように。全員が自分より上の立場と思え。仮に何かやらかしたとしても子供として許してくれるとは思うが…一生そのことを笑われることになるぞ。」
「…それは嫌ですね。わかりました。」
「よし、それでは向かってくれ。あまりここに長居してはばれるやもしれん。」
「そうじゃん。本棚戻せるようにしましょうよ。」
「無理だな。かつてのサザンビークコミューンで使われていた装置で無傷だったものだ。とても貴重なのでもう残ってはいない。」
「それでは、行ってきます。」
「うむ、ご先祖様達によろしく伝えてくれ。」
「よ、よ、よいしょー!」
(あぁ、視界が歪む。歪むどころかねじれる感じがする。体が再構成とかじゃないのはいいけど無理やり空間を通っているような気がする。できればあまり体験したくないタイプの気持ち悪さ。あ、収まって来た。)
「うぇ~、ここはどう見ても石造りの小部屋。」
「エリゴス様。そこの扉を開けた先が入り口です。覚悟してお入りください。」
「へぇ~い。」
ガチャ
「む、そこの子供。ここはサザンビークコミューン墜落地。我々に出すものはあるか。」
「はい、この栞っぽいのを。」
「……よし、たしかに本物のようだ。ようこそサザンビークコミューン墜落地へ、通称で言えばミルヒビークという場所です。あなたは王族ですね?」
「はい、サザンビーク王クラビウスの長男。第一王子エリゴスと言います。」
「その歳で来たということは何かあったのですね。済むまでここで休むといい。ついてきなさい。」
「はい。」
「長、失礼します。旅の扉から来客でございます。」
「うむ、通せ。」
「はっ。さぁ、この先へどうぞ。」
「はい。失礼します。」
「よくぞ来た。ワレこそはお前の先祖である悪魔王バズズである。」
「………ははぁー。」
(もろに人間の女性だ。あれか。ジャハンナ人ってやつか。ペモットと同じタイプか。)
「良い心がけだ。にしてもお前…やけにワレの血が濃いようだな。体に不都合はないか?」
「いえ、無いですね。魔法の発動が早い程度です。」
「ふむ…そのくらいでは済まないほど血が濃く見えるが。まぁよい。いずれ育てば明らかになるであろう。それで、此度は何故その年齢で参った?」
「端的に申し上げると弟を担いだクーデターが起こりかけまして。その首謀者が協力者を吐いたため避難してきました。」
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エリゴス
王子
1863ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP709/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆