サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{エルトリオ}
DQ8主人公の父。
容姿や悲恋以外に強いことしかわかっていない存在。

{ウィニア}
DQ8主人公の母。
エルトリオの死によって衰弱し出産によって死亡。




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「さて、色々話をした結果だが。お前の滞在を認めよう。」

「ありがとうございます。ところでその、ここは巨大な建物の中のようですが外の部分はあるのですか?」

「あるにはあるが、日の光を苦手とする者も居るため警備を立たせている。それがどうかしたのか。」

「いえ、ちょっとだけ思っただけなんです。それにしてもこの建物も昔は飛んでたんですよね。今はもう飛べないのですか?」

 

「ここがミルヒビークとなった日からここの部品はあらゆるものに使われてきていてな。技師も居るには居るが復元は無理だろう。ワレとて分解したのは後味が悪かったが、動力部が大規模に壊れていてはどうしようもない。」

「他のコミューンから取ってきたりとかは。」

「ワレも考えたがどうやらコミューンというのは単純な装置ではなく成長する天空城のような物であったらしく、それぞれ独自の内部構造をしていて仮に取ってきても適合はしない。それが初代の技師の見解だった。

 

「あ、そういえばこちらをどうぞ。用意する時間がなかったので安い手土産ですが。」

「ふむ、ブルゴーのワインか。私は好きだぞ。だがラベルが違うな…」

「安い方なんです。熟成が少ない方。自分で稼いだ金じゃさすがに高い方は買えなくて。元々は父上に渡そうと思っていましたがまた買えば良いものなので今はご先祖様に。」

「殊勝な心掛けだが、全てを話しては不都合になることもあるぞ。」

「あー、心当たりがあります。ただ言い訳っぽくなるのは癖なもので。」

「…職業による性格改変とかではないのか?」

「いえ、もともとで。この後どこへ行けばいいのでしょうか。」

 

「ん?別に好きに移動してもいいぞ。」

「宿屋か何かある場所とか…」

「ミルヒビークに宿はない。空き家ならある。だがワレとしてはお前の祖父たちと暮らしてはどうかと思うぞ。」

「そういえば居たんでしたっけ。」

「…お前、性格に難ありだな。エルトリオよりひどいな。」

「あー、叔父にあたる方ですよね。どんな方だったんですか?城での評価は武官と文官で別々だったのですが。」

 

「アレは王になったら暴君に近くなったろうな。ひたすらに自分の求めるモノを追い続け鍛錬していた。他人への言動は柔らかなものだったがその思想は他者への羨望に染まっていた。ウィニアという竜神族の娘との結婚をウィニアの親から拒絶されたエルトリオは実力を過信し竜神界へ向かったが行方不明。まったくもって脳みそまで筋肉のような男だった。」





エリゴス
王子
1863ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP709/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法

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