サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{蘇生できないようなこと}
跡形もなく火だるまになったパパスや、魂が抜けきった屍など、体を修復できないか魂が戻せない状態。
丸のみになって気づかれずに消化されたらもちろん修復不可能。

{ギャリング}
賢者ギャリングの子孫のギャリング。ベルガラックの街を取り仕切るギャングのボス。名前は襲名する。

{ベルガラック}
カジノや噴水、綺麗な海から大きなホテルまである歓楽街。
海の付近だからか原作では強化された大王イカが大暴れするイベントあり。

{小魔法}
オリジナル要素。
まさか戦闘にしか魔法を使わないなんてことないだろうと思い追加。
高所から落下してもダメージがないのも小魔法で落下を軽減できるから。みたいな。

{ザバ}
消費MP2
水系の攻撃魔法。
たぶんメラみたいに水の玉を当てる魔法。
重量があるから斜め上に打ち上げる感じなんじゃないかな。
なお魔法一覧が隠されてるため気づいていない。



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「さて、殿下。本題から入らせていただきます。

殿下は魔物を飼うおつもりなのでしょうが、

それはどうしてでしょうか?」

 

「まず第一に本物の魔物に感動したこと。

次に実際に魔物と訓練をすることで経験を積んでおきたいこと。

そして魔物の有用性を試すためだ。」

 

「ふむ…有用性ですか。

たしかに魔物についてはまだ不明確な部分が多いですが、

何も殿下がやらなくてもよろしいのでは?」

 

「いいや、俺がやる。

俺がやりたいんだ。

仮に魔物に丸ごと消化され蘇生できないようなことになってもチャゴスがいるだろう。

だから俺は後々後悔しないようにやりたいと思ったら即やる。」

 

「そうですか。そこまで意志が固いのであれば問題ないでしょうな。

陛下からはただの気まぐれであれば税金の無駄遣いになるのでやめさせる説得をするように言われておりましたが、

本当に5歳児とは思えない威圧をなさりますな。」

 

「ん?オーラでも出ていたか?最近ようやく安定して出せるようになってな。」

 

「いえいえ、殿下の威圧は声の抑揚からくるものです。

こうもハッキリと断言されては意志の弱いものはすぐに従うでしょうな。

まさしく王に必要な素質です。」

「そうかそうか!まぁ王になれるかどうかは王家の谷次第だがな。

野垂れ死ぬことのないように日々鍛錬だ。」

 

「そして、こちらが内密にしておきたい話のほうなのですが…

近々殿下にはベルガラックまで行っていただくことになりました。

目的はベルガラックを治める名士ギャリング殿への視察です。

それと国民へ広く存在を知らしめるためのパレードを予定しております。

決行日は3日後となりますのでご予定は空けておいていただきたい。」

 

「ほう、ベルガラックか!一度行ってみたいと思っていたんだ。

マリアン、さっそく旅行の準備だ。」

「殿下、私は連絡を受けておりましたので準備はすでに。」

「おお、そうか。じゃあその日までは筋トレ少な目で居ようではないか。」

 

 

 

「それでは殿下、しっかりと伝えましたからな。もし何かありましたら気軽にお申し付けください。」

「うむ。下がってよいぞ。」

「殿下、それは王様が言う言葉です。気が早いです。」

「はっはっは、軽いジョークだ!

大臣、父上の事頼みますぞ!」

「ははは、かしこまりましたエリゴス陛下。」

 

「殿下、旅行の準備に際しましてこちらがパンフレットとなります。

暗記なさっておいてください。」

「ふむ、『サザンビーク~ベルガラック間の注意事項』ねぇ。

さてどんな内容だ?」

 

★サザンビークからベルガラックへは長旅となります。

着替えと水に余裕を持たせましょう。

★一人旅をするのであれば水を作る程度の小魔法が使えないと、

最悪行き倒れてしまいます。

★また、付属の地図無しでは道を間違えることがあるので、

パンフレットと地図は絶対に無くさないでください。

★野生のキラーパンサーは飼育されているものと違いとても獰猛です。

見かけても近づかないようにしましょう。

★ガーゴイルの村では魔物嫌いの方でも人を相手するようにしましょう。

喧嘩をした際は両成敗となります。

 

「なぁ、小魔法とはなんだ。」

「おや?殿下は見たことがありませんか?

魔法のように大きく魔力を消費しない生活用の魔法ですよ。

呪文は要らず、念じればできます。

指先に火をともす程度ならばこのように。」

 

「ほうほう。さっそくやってみようじゃないの。…!?」

「で、殿下!?水を御止めください!」

「や、ちょ、止まらん!と、止まれ!!」

「殿下!魔力を込めないようにするのです!」

「あそっかぁ!!よし、止まったな。」

 

「まるで形のない魔法のようでした…

殿下は制御できるまで小魔法は外で練習してくださいね。

今から侍女を呼びますので着替えていてください。」

「あぁ、うん。ソファやテーブルだけじゃなく絨毯までぐっしょりだな。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP374/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
new? ザバ(暴発・不完全)
〇補助魔法
〇特殊魔法

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