「検問を行う!全員一列に並べ!」
「ようやく関所についたか。おーい、そこの兵士さん。アルバート家からお届け物ですよ!」
「む、そうか。……ふむ。眠らせるガスの発生で通行止めか。」
「はい。ここに来るまでに二組ほど合流して…というか拾ってきました。」
「しかし、君たちは何事もなく来ているではないか。」
「ザメハっていう目覚ましの魔法を使いながらですよ。実際あっちの二組にも話聞いてみてください。」
「そうか。報告感謝する。」
「あと、この通行許可証ですぐに通れると聞いたんですけど。」
「…うむ。たしかにアルバート家の発行した正式な通行許可証のようだ。通れ。」
「はい、お仕事頑張ってください。行きましょハイハットさん。」
「あ、おい!横入りするな!」
「通行許可証で通るんですよ。検問はいらないんです。」
「はぁ?何わけのわからねぇこと言ってんだ!並ばねぇならぶん殴るぞ!」
「ほら、これだよ。通行許可証。これがあるから検問がいらないんだ。」
「なんだと。おいガキ、それを寄こせ。お前が使うよりも俺らが使う方がいい。」
「それこそおかしいだろ、これは俺のだぞ?」
「いいから寄こせ!」
「おっと、いいのか?関所で問題なんか起こして。」
「うるせぇ!お前が横入りするのが悪いんだろうが!」
(なんだこいつ。とりあえず叩きのめすか。)
「おい、やっちまえてめぇら!」
『うす!』
「ぐぅ…ごほっ…」
「あがぁ…」
「えーと、財布に、なんだこれ。」
「おい!貴様らか問題を起こしているのは!」
「あ、さっきぶりですどうも。なんか突然集団で襲ってきたんで倒しちゃいました。」
「…お前だけか?馬車の中のやつらは何故出ていない。」
「その、この子強いんで。」
「そうそう。俺達こっちの子の護衛だし。」
「そもそもその坊ちゃんを心配するだけ無駄というか…」
「俺は御者だから動けないし。」
「すぅー…すぅー…」
「ってことだ。別に問題ないだろ?」
「問題大ありだ…お前が何を持っているのかわかっているのか?」
「ん?この…金属製の砦のペナント?」
「お前が持っているのは、この先のトラペッタを治める領主の衛兵が持つ身分証明のエンブレムだ。関所でこんなことが起こるなんて…大ごとだぞ!」
「でも、襲ってきたのは彼らなんで俺は無罪ですよ。山賊に襲われてその山賊を殺しても罪には問われないでしょ?」
「それは、そうだが。彼らはれっきとした衛兵だ。山賊などと一緒の扱いにはできない。」
「でも実際に襲ってきたんですから山賊ですよ。なのでこいつらは川とかに捨てます。」
「ば、馬鹿を言うな!こんな高いところから落としたら死ぬどころか遺体すらなくなるぞ!!」
「じゃあ、あなた方にあげます。ご自由にどうぞ。ハイハットさん、行きましょ。」
「…ライゴ坊ちゃん。さすがにそりゃ無理ですよ。」
「詰め所に来てもらおうか。」
「…はぁ。わかりましたよ。」
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エリゴス
王子
9625G
魔人エリゴスLv20 加護(秘匿)
HP270/270
MP476/500
ちから185
すばやさ190
たいりょく130
かしこさ180
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
ブレスクラッシュ
盗む
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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