「そうか、私がこうなる前は…衛兵達も出自が、はっきりした者たちだったのだが。」
「というと今の衛兵たちは昔の人たちと違うんですか?」
「ああ、そのようなことをすれば、出身の村に迷惑がかかると。そう言って励んでいたよ。」
「村ですか。そういえば筆頭執事とか言う人が平民は当てにできない。貴族じゃないと証言にはならないって兵士に豪語した後、辺境伯家の正当性は失われないって言ってたんですけど、そこまでの権限持たせてます?」
「…私にはもう息子も娘も居ない。数年前に妻と共に王都へ向かったが、野盗に襲われ遺体すら戻ることはなかった。見つかったのは馬車に残る夥しい血の跡と、椅子の中に隠されていた妻の髪飾りのみ。だから私に何かあった時に、あの者が指揮を執るようにしていた。」
「なんで魔物じゃなくて野盗だと思ったんですか?」
「あの者が調査したのだよ。それに馬車の戸は壊れていなかった。にもかかわらず馬車の中は血まみれだった。このあたりの魔物にはそのような事、できないのだよ。」
「でもおかしくないですか?野党だったら馬車ごと奪ったりするとおもうんですけど。」
「はは、おかしくはないさ。貴族の馬車は王都のとある工房が作る物だ。特徴的だからたとえ分解しても、見るものが見ればわかるのさ。」
「なるほど、だから馬車は…ん?その馬車の特徴って野盗になるような貧しい人でも知ってるんですか?」
「…わからない。ただ貴族であれば、親か使用人から教わる。」
「となると、野盗は貴族の馬車について詳しい人物と繋がりがあるってことになりますよ。もしかすると野盗じゃなくて暗殺者だったんじゃないですか?」
「な…!まさか、妻と子は狙われていぐっごほっごほっ!」
「おちついて、おちついて。あくまで例えばの話です。その馬車には護衛も居たんですよね?」
「あ、あ。もちろんだ。」
「その護衛の人たちは?」
「全員、その場に死体が……死体が。」
「死体、残ってたんですね?でも、馬車の中は血まみれで死体がなかった。」
「魔物に食わせるために、外に捨てたとしても、護衛の死体があるのはおかしい。何故、何故気付かなかったのだ。」
「あー、その。たぶん相当ショックで思考が停止してたんじゃないですかね。僕も母が亡くなったとき、そんな感じの状態になってましたよ。」
「姿を見られたから、口封じに遺体を捨て、それを魔物が食べたと思っていた。だが、それでは護衛の遺体が全員、あったのが不自然すぎる。」
「…個人的にはあの筆頭執事ってのが怪しいと思うんですけど、どうです?ちょっと彼に聞いてみません?自分透明化の魔法が使えるんでもしかしたらボロ出すと思うんですけど。」
「そうか、わかった。君には危険だとは思う。だが妻と子の真実を知れるかもしれない。どうかこの老いぼれの後始末、手伝ってしてほしい。」
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エリゴス
王子
9625G
魔人エリゴスLv20 加護(秘匿)
HP270/270
MP489/500
ちから185
すばやさ190
たいりょく130
かしこさ180
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
ブレスクラッシュ
盗む
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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