サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{チャゴス}
原作においてはサザンビークの王子。
国王クラビウスの唯一の息子。
妻を亡くしたクラビウスに甘やかされて育ったことで体は太り性根が曲がり切っている。
しかし、ベルガラックに脱走して向かったり、戦闘においてはいの一番に行動することからスペックは高め。ただしへっぴり腰だからかダメージはほぼ与えられない。
原作ではこの王子を護衛しつつある儀式に挑むことになる。

{マリアン}
側仕えのメイド兼護衛。
23歳独身。
オリジナルキャラ。

{キラーパンサーの飼育}
ベビーパンサーの頃に捕獲して育てる。
野生のキラーパンサーそのものの飼育は許可されていない。
まだラパンハウスはない。

{職業}
この小説においては仕事としての職業と別に育成方針としての職業があることにしています。
クラビウスがレベル25で王家の谷の儀式を達成できたのも聖騎士としての回復スキルを駆使したと解釈してください。

{レベル40以上がいない}
現状危険な魔物はそれほどおらず、
戦争もないため上げても時間の無駄という風潮。


2

生まれ変わって3年、王子として育ってきた俺には弟が出来た。

名前はチャゴス。そう、あのチャゴスなのである。

どうやら俺は本来いないはずのチャゴスの兄として生まれてきたようである。たしかに金持ちだけどさぁ…。

 

母がチャゴスを生んで数日後に死んでからというものの、父が泣きながらチャゴスをあやすのを見てもしかしたらチャゴスは原作通りに甘やかされるのだろうと思った。

 

俺?俺に関しては盗み聞きした使用人曰く「気持ち悪いくらいの神童」だそうだ。

そりゃ生後半年で会話ができたり一年で部屋を歩きまくったり2年で本を読んだりすれば気持ち悪くもあるだろう。

 

父は喜んでいるようだがそうそう会いに来る時間が取れないのか3日に1度顔を見せるくらいで会話はとくにない。

しいていえば何か困っていることがないか聞かれるくらいで会話が一切弾まない。

 

今日も今日とて使用人のマリアンに図書館から魔物や魔法についての本を取り寄せてもらったがやはりというべきかゲームよりも生態が詳しく書かれていてなかなかに面白い。

 

中でもキラーパンサーをペットとして飼育する富裕層が多いそうで飼育法に関して記載されているところは写生して大事に保管してある。いずれは飼いたいものだ。

 

魔法については…とても小難しいことが書かれていた。

要約すると相性の悪い魔法を使い続けるといずれ魔法が使えなくなるだとか、蘇生は神に認められた者が夢でお告げを受けることでしか使えないだとか、マホトーンやメダパニやマヌーサは似て非なる呪文だとか。

 

いずれにしても魔法が全部使えるであろう自分には関係ない…と思っていたが、何故か自分は魔法が使えない。

マリアンに聞いてみると5歳になって神殿で祝福をうけることで初めて素質が見えるようになり呪文を使えるようになるんだという。

 

マリアンはレベル28の武闘家で、メイドの中で一番の実力者であるため第一王子の護衛らしい。父は聖騎士のレベル25だとか。

レベルについては1~5が一般的、6~15が兵士レベル、16~25が強者と呼ばれる者たち、26から40が国有数の猛者だそうな。

レベル40以上は今のところどこにもいないらしい。

 

また、レベルはなにもモンスターを殺す必要はなく訓練でもあげられるとのこと。

レベル1でサザンビーク周辺のモンスターが倒せるはずもないので納得ではある。

素振りでもレベルが上がるらしいが組手をしたほうが上がりやすいらしい。

 

ステータスは数字ではなくだいたいどのくらいかしかわからないそうだ。

ただマリアンはたまに無自覚に怪力を発揮することがありヒヤヒヤする。

箪笥を開こうとして取っ手が曲がったりするあたりメイドとしてではなく護衛としての役割が強いと認識した。

 

とりあえずは5歳になるまで部屋で本を読みながら筋トレをしようか。




エリゴス
王子
Lv-

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