絵を貼るのではなく口頭で特徴を伝え情報を伝聞させていき通報を待つ。
ゴルドの民は敬虔な信者が多くそういう情報があれば申し出る市民の鑑。
他の国ならまだしも孤島の聖地ゴルドでは逃走経路が船しかないので港さえ厳重にすればいずれ捕まると思っている。
{服屋}
防具屋ではない。
あくまで服屋。
無防具の時裸ではないように一般的な服が売られている。
「港に居る全員に告ぐ!
現在船の盗難の容疑で逃走中の犯罪者が3名ゴルドに居る!
赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男!
巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男!
貴族の子供のような新入りの子供!」
「これらの一派を見たものは情報提供を!まだの者は情報を広めよ!」
「次の場所へ行くぞ。」
「職務ご苦労、現在船泥棒が3名逃走中、
特徴は赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男。
巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男。
貴族の子供のような新入りの子供。
これら3名を見たか?」
「いえ、それらしい者は一人も街へは行きませんでしたね。」
「そうか、警戒しておいてくれ。通らせてもらう。」
「街に居る全員に告ぐ!
現在船の盗難の容疑で逃走中の犯罪者が3名ゴルドに居る!
赤スカーフを頭に巻いたやせぎすの青い薄手のシャツの男!
巨躯でぼさぼさ髪で野蛮な服装をした男!
貴族の子供のような新入りの子供!」
「これらの一派を見たものは情報提供を!まだの者は情報を広めよ!」
「ここもダメか。次へ向かうぞ。」
「ふぅ、坊主。お前これを見越してたのか?」
「ええ、これなら時間を稼げるでしょう。」
アクズのぼさぼさ髪をできるだけ整えオールバックにしちゃんとした服を着させた。
俺は貴族の服を脱いで金にした後、普通の子供服を買った。
浄銭のために服を安くし見栄えを整えると服屋に言えば上機嫌に整えてくれた。
「これなら関所のやつらに聴取しても問題ないでしょう。服屋に話が届いてそれから話を広げるまでにチャックさんがお頭さんの代わりに自首します。」
「問題は…どっちも捕まった時だがよ。」
「もしそうなれば話をでっちあげましょう。
貴族に裏切られかけた王子を助けた美談に。
もし何かあればサザンビーク王家が出るぞ。と。」
「…お前、俺らを助けるつもりが?」
「乗りかかった船ですよ。
それに、あなた方はそれなりによくしてくださった。
このまま捕まるくらいなら全員でサザンビークへ行きましょう。」
「あ、あぁ…わかったがよ。すまねぇ。」
「いずれにしても、それにはまず街から港の様子を知れないことにはどうしようもないです。
しばらく経ったらそれとなく関所を通ってきた人にどうなったか聞きましょう。」
「おう、わかったがよ。」
「お、俺なんです!あの船を盗んだのは俺なんです!」
「む、貴様船泥棒の一人か。自首か?ツレは奥にいる。来い。」
「お頭!」
「!!・・・何の用だ。」
「お頭ぁ…怪我まみれになっちまって。騎士様、俺が悪いんです!
俺があの盗んだ船を普通の船って言ってみんなを騙してたんでさ!!」
「ふむ、おい。そう言ってるがどうなんだ?ロドウィン。」
「……俺は何も知らなかった。知らないことは答えられん。」
「だとよ。おい、お前が主犯なんだな?」
「あぁ!そうなんだ!俺がお頭たちを騙したんだ!あの船を安く買ったって!」
「そうか。船泥棒とそれの手助けをしたのか。そういう事だろ?ロドウィン。」
「…俺は何も知らなかった。手助けなどしていない。」
「そうかいそうかい。じゃあ現時刻を持ってお前ら2名を拘留する。」
「ま、待ってくれ!お頭は関係ねぇ!!」
「いいや、関係あるのさ。俺があると思ったからお前らは船泥棒だ。連れてけ。」
「はい!こっちへこい!」
「ぐぐぐ、お頭ぁ…」
「・・・・・・すまない。」
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エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP356/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆