サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{レムオル}
消費MP15
姿を消す魔法。
しかし魔物や動物からは気配からか察知される。

{ステルス}
消費MP3
姿を消す魔法
しかし人間には見えてしまう。

{レムオル+ステルス}
人間から見えなくなる魔法と、
魔物から見えなくなる魔法。
二つ合わせることで完璧に見えないはず。はず。

{アバカム}
消費MP2
【魔法使い】の高等呪文という立場で、
対応する鍵を持っていなくても、
全ての扉を開くことが出来る。

{メダパニ}
消費MP5
正常な判断が出来なくなるほど混乱する魔法。
奇声を上げたり、妄言を言ったり、無駄なことをしたり、
敵と間違えて切りかかったりする。

{ラリホー}
消費MP2
敵を眠りに誘う魔法。
この小説においてはうつらうつらさせる魔法。

{マヌーサ}
消費MP4
深い幻で包みこんで敵の攻撃を阻害する魔法。
人が複数に見えるんだとか。

{アストロン}
消費MP6
体を鉄の塊にして絶対的な防御を得る魔法。
ただし体は動かなくなる。
ダイの大冒険ではアバンが他者にかけてたのでパクった。


22

「おじちゃんおじちゃん!ちょっと聞きたいことがあるけどいーい?」

「おお、なんだい坊ちゃん。」

「さっき船泥棒がなんとかって聞いたんだけど、港のほうで何かあったの?」

「あぁ、なんでも貴族の船を盗んだ船泥棒が居るらしいんだ。

そのうち2名は無事に捕まったそうだが、

他の2名はまだ見つかっていないらしい。」

「そうなんだ。怖いね、パパ。」

「そうだな。」

 

「なんでも捕まってない二人というのが、

貴族の子供みたいな新入りと、

見るからに野蛮人な大男らしい。

見かけたら君たちはすぐに逃げて助けを求めるんだよ。

犯人は追い詰められると何をしでかすかわからないからね。」

「うん、わかった!ありがとねおじちゃん!」

「うむ、神の祝福のあらんことを。」

 

 

 

「やっぱり…捕まっちまっただがよ。」

「そうですね。では、一旦街から出ますよ。」

「出てどうするがよ。」

「あの二人を助けるんです。僕には姿を消す魔法があります。」

「…そんなものを隠してたが。だがどうやって忍び込むがよ。」

「その点も問題ありません、信じてついてきてください。

もし失敗したとしても、王子として迎えが来るまでは持たせます。」

「…わかったがよ。」

 

 

 

 

「次の者…ん?お前たちは先ほど入ったばかりではないか。」

「ごめんなさい、パパが船に忘れ物をしちゃったらしくて戻ってきたんです。

ね、パパ。」

「あぁ…すまねぇ。」

「そういうことか。たまに起こることだが、次に街に入るときも浄財してもらうことになる。いいか?」

「ああ、問題ねぇがよ。」

「がよ?」

「あ、パパの訛りなんです!わかりにくかったらごめんなさい!」

「あぁ、気にすることはない。

では、今日はもう遅いので街へは明日入るといい。

船泥棒がうろついているようだから今日は出歩かずにまっすぐ宿を探すことだ。」

「はい!わかりました!」

「ども…。」

 

 

 

「で、どうするがよ。」

「夜、寝静まったころに鍵開けの呪文で牢へ侵入して、お頭さんとチャックさんを解放します。」

「…とりあえず坊主に任せるがよ。」

 

 

 

 

 

 

「ここが二人が捕まってる駐在所ですね。ではさっそく。レムオル、ステルス。なるべく無言で行きますよ。」

「おう。」

 

(失礼しまぁす。【アバカム】。)カチャ。

「む?誰かいるのか?」

「【メダパニ】、【ラリホー】、【マヌーサ】、【アストロン】」

「あががが……」

「ひ、人が石…いや、金属になったがよ。」

「アストロンっていう金属の塊になる魔法を押し付けてやった。

目が覚めてもいろんな魔法でまともに話せないはずだ。」

「え、えげつねぇだがよ。」

 

(すいすいすーいっと。【アバカム】。ほいほいっと。【アバカム】。こっちかなーっと。【アバカム】。お、ここだ。)

「【ザメハ】。お頭さん、チャックさん、助けに来ましたよ。」

「う、うぐぐ。お前ら、どうしてここに。」

「ガキ…どうやってここまで。」

「話はあとです。逃げますよ。【レムオル】、【ステルス】。ついてきてください。」

 

 

 

 

「で、どうやってあそこまで来た。」

「実は黙っていた他の魔法で行きました。」

「ほう、黙っていたか。まぁいいがどういう魔法だ。」

「レムオル、ステルス、アバカムです。」

「…レムオルは知っている。だがアバカムとステルスってのは何だ。」

「あ、えっと。鍵を開ける魔法を魔物から姿を隠す魔法です。」

 

「…そうか。じゃあ見とけ。これがお前に黙っていた遺物の魔法の一つ、ルーラだ。ふぅぅぅぅ…………【ルーラ】。」

(遺物の魔法ってルーラかよ。通りで誰も使ってねぇわけだ。……うぉ、飛んだ。ゴルドがもうあんなに小さく見える。いやまてこれどこへ行くんだ?)

 





エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP295/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
new ラリホー
new メダパニ
new マヌーサ
new アストロン
〇特殊魔法
new レムオル
new ステルス

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