オリジナル宿。
3階建てで室内が全て黒塗り。
家具すらも黒。
治安の悪いとこの高級宿ってロマンを感じませんか。
{酔いどれ神父}
オリジナル要素。
街が広くなったなら教会も増えるでしょ。
24
「ついたぜ、あの門から先がパルミドだ。」
「…ほえぇ。」
(でけぇ、上から見たけどとにかくでかかった。
これだけデカけりゃそりゃ指名手配犯でもそうそう捕まらないだろうな。)
「おい、ガキ。いいか、絶対に声を出すんじゃねぇぞ。
こっから先はこのズタ袋に入ってもらうぜ。」
「あ、はい。わかりました。」
「……よし、アクズ担いでくれ!」
「おうよ。」
(うーむ、何もわからん。透視の魔法とかあればいいのになぁ。)
「おぉーう、ロドウィン。
羽振りよさそうだな、へへへ、おごってくれよ。」
「今度な。」
「おう、ロドウィン。それは金目の物か?」
「そうだな。」
「なあアクズさん。こないだのツケなんだが、払ってくれねぇか?」
「…まだ仕事がよ。今度払うがよ。」
(なかなかに顔が知れ渡ってるんだなぁ。
それだけレベル32の魔法使いってのはすごいのか?
いや、ロドウィンがそれだけ修羅場を切り抜けてきたってことなのかな。)
「おい、お前たち何の用だ。ここはヤングライオン団の本部だ!」
「俺たちはバフロンズだ。お前たちに直接売りたいものがあって来た。
面会の手続きを頼む。」
「わかった。お頭に伝えておくから明日の昼また来い。
しょうもない物だったらただじゃおかねぇからな。」
「当たり前だ。頼むぞ。」
「お頭!宿の手配しておきましたぜ!南西部にある墨廊館でさぁ!」
「…おい、そこ高いだろ。わざと高いとこ選んだな?」
「へへへ、20万G持ってるんですぜ。
どうせならいいとこ泊まりたいじゃないですか!」
「で、いくらだ。」
「へい。4人部屋一食つきで1000Gでさ!」
「馬鹿野郎…高すぎだ。お前の分け前から差っ引いとくからな。」
「へへへ、かまいませんぜ!
捕まったってのに無事に戻ってこれたんだ。
これくらい羽目はずしてもいいじゃねぇですか!」
「それもそうがよ。カシラ、俺の分け前からも差っ引いてほしいがよ。」
「…そういう事なら仕方ねぇな。俺が出す。」
「さすがお頭!」
「これからもついていくがよ!」
(おい、お頭ちょろくないか?)
「ふぅ、坊主出るがよ。」
「はいはい。って、すごい部屋だな。一面真っ黒じゃないか。」
「へへへ、ガキはわかっちゃいねぇな!
俺たち盗賊にとっちゃ黒は縁起色だぜ。
黒一色のここはそれを売りにした高級宿だ。
食事もそこらの宿なんかとは比べ物じゃねぇはずだ!」
「チャック、食事だけじゃねぇがよ。
ここは部屋に風呂がついてるがよ。」
「おいお前ら、そこじゃねぇだろ。
ここは金庫付きだぞ。寝てる間に盗まれる心配がないだろ。」
「見事にばらばらだけど魅力的な宿なんですね。」
「そうだな。それだけにかなり高い。それこそ普通の宿40泊分だ。
そんなことに金を使うんだったらまだ薬草買ったほうがいい。」
「ホイミがあるのに薬草を買うんですか?」
「俺は魔法使いだがホイミが使えん。
覚えようと1年かけたが無駄だった。
チャックとアクズは使えるが魔力が低いんだ。
まともな回復は薬草しかねぇ。」
(魔法使いだが…?魔法使いでもホイミが使えるやつがいるのか。)
「魔法使いってホイミ使えるんですか?」
「ほとんどのやつは使えるが、俺は使えねぇ。
東の酔いどれ神父曰くその分攻撃魔法に特化してるらしい。
個人差ってやつなんだろうが…人間扱いされてねぇみたいで俺は気に入らん。」
「そうなんですか…」
(職業はDQ3ベースだと思っていたが、案外違うのかもしれないな。)
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エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP295/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆