ヤングライオン団の首領。
ヤンガスの父。
世界中の宝を集めんとする大盗賊。
{モシャス}
姿を真似る魔法。
一度でも目にした存在なら目の前にいなくても化けることができる。
外伝作品準拠で強さは変わらない。
特技や魔法も変わらない。
特に記憶も受け継がない。
「オレがヤングライオン団首領ヤンパーだ。
そこに座ってくれ。話を聞こう。」
「ヤ、ヤン…パーさん?」
「そうだ、この方がパルミド南地区を治めるヤングライオン団の首領のヤンパー殿だ。
挨拶が遅れましたな、私はパルミド西地区を拠点とする傭兵団バフロンズのリーダー、ロドウィンと申します。こちらは今回輸送に呼んだ部下のアクズです。」
「この度はよろしくお願いしますがよ!ヤンパー様!」
「おう。そんな気にするな。お互い気楽に行こうや。
で、商品てのはそこの子供か?」
「はい。この子供の魔法を見るにオークションではなく直接売ったほうがいいと考えました。
この部屋は防音室でしょうか。」
「いや、いざって時のために数人潜んでいる。防音仕様ではあるが隣部屋には筒抜けだな。」
「ふむ…では仕方ないですな。耳を拝借いたします。
(この子供は、姿を消すレムオルだけではなく、
魔物からも見えなくするステルスという魔法と、
どんな扉も開錠するアバカムという魔法が使えます。
そしてこの子供は盗賊職のくせに魔法を連発しても、
全く魔力切れの気配がありません。
このことから、暗殺者にも大盗賊にもなれると思い、
ここまで情報を秘匿しながら運んでまいりました。)」
「(ほう、たしかにそいつはすげぇな。
俺のカギの技法とどちらが上だろうか。)」
「(重ねて申し上げます。
聖地ゴルドでへまをして私ともう一人の部下が留置所にぶち込まれていたんですが、見張りをアストロンの応用を使って無力化し、鍵開けと透明化を使って俺たちを脱出させました。
5歳ながら人並外れた頭脳と度胸があります。)」
「(ほうほう、ゴルドの警備を抜けたのか。
巡回も多いだろうに相当な度胸だな。)」
「(最後に申し上げます。この少年は…サザンビーク第一王子です。)」
「なにぃ!?(どういことだ、そりゃ!)」
「(本来私どもはこの少年を攫うよう依頼されまして、その買い手として考えていたのがパルミドのオークションです。
ところがこのような逸材だとわかり、
ヤングライオン団の配下にすればいろいろと使い道があるのではないかと持ち込ませていただきました。)」
「…そうか、わかったぜ。おい、お前らは聞こえてないよな!」
「「「「ヤンパー様の驚いた声しか聞こえておりません!」」」」
「…よし。まぁいい。話はわかった。
10万Gやろう。文句ねぇな?」
「もちろんでございます。どうかヤンパー様のお力になれば幸いです。」
「おい、お前名前はなんだ。」
「はい、エリゴスです。ヤンパー様。」
「ちゃんと礼儀も正しいな。よし、お前はどうしたい?」
「俺はしばらくここで盗賊としての修行をした後脱走する予定です!」
「「!?ぼ、坊主!!何言っている!!」」
「俺はハッキリ言いまして帰るつもりでいます。
しかしそれまでの間であれば私はいくらでも力をお貸しします。
それとも、サザンビークと抗争いたしますか?」
「おいおい、ガキに何ができるってんだ?
サザンビークと抗争たってお前がどこにいるかなんてわかるわけねぇだろ。」
「それがわかってるんですよ。父上は私を魔法の地図に登録してあります。
もしその反応がパルミドで途切れれば…パルミド全域に派兵するでしょうね。」
「…アスカンタが黙ってねぇぞ?」
「アスカンタ?アスカンタなんて弱小国が我が国と戦って済むとでも?
アスカンタは傍観しますよ。確実に。」
「おい、ガキ。てめぇ何を知っている。」
「実は先ほど、父が送ってくれた迎えの方と話しをしましてね。」
「な、坊主はずっと俺が担いでいたがよ!いつそんなやつと会ったがよ!」
「担がれている最中ずっとですよ。」
「「な、なぁ!?」」
「出てきてください、ミームスさん!」
「はい、エリゴス様。【モシャス】。」
そう言うと俺の影から一人の男性が出てくる。顔も声も父そのものの彼が。
「初めましてヤンパー殿、ロドウィン殿、アクズ殿。
私はサザンビーク国隠密、
クラビウス様の影武者を担当するミームスという者です。
以後お見知りおきを。」
◆
エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆