サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{レベル}
1~5が一般的、
6~15が兵士レベル、
16~25が強者と呼ばれる者たち、
26から40が国有数の猛者だそうな。
レベル40以上は今のところどこにもいない。
ただしそれは人間だけの話である。
人間より寿命の長い魔物やエルフにはそれよりレベルが高い者がいる。


{ミームス}
オリジナルキャラ
種族あやしいかげ
数百年以上サザンビーク王家を守ってきた隠密。
たまに分裂してレベル1個体を生み出す。
普段はクラビウスの影に潜んでいる。

{かぶとわり}
消費MP0
斧の初級技。
当たると防御力が下がる。
人によってフォームが違うが大抵は縦の大振り。


27

「初めましてヤンパー殿、ロドウィン殿、アクズ殿。

私はサザンビーク国隠密、

クラビウス様の影武者を担当するミームスという者です。

以後お見知りおきを。」

 

「い、いつからこの部屋に居やがった!?」

「いつからも何も、ずっと居ましたとも。」

「まさか、小僧の影に潜んでいやがったのか!?

そんな特技聞いたこともねぇ…!」

「まさか坊主、レムオルを使ったが!?」

「いいえ、坊ちゃまは何もしておりません。」

 

「そんで、てめぇは何をしに来た。

こいつを取り戻しに来たのか?」

「最初はその予定でしたが、気が変わりました。

エリゴス様はどうにもここで盗賊修行をしたいご様子、

そしてここは天下に響く大盗賊の本部。

修行環境はそこそこですがそこは我々サザンビーク王家が金を出しましょう。」

 

「…お前、俺らを殺すんじゃないのか。」

「殺すんてとんでもない。そんなことしませんとも。

私はエリゴス様の御心の元行動しているのですから。」

「ぼ、坊主。まさかこいつずっと付いてきてたがよ!?」

 

「いいえ、この人が私の影に入ったのは深夜の就寝時。

そして最初に話したのがアクズさんの腕の中。

彼がサザンビークの使いということはすぐにわかりました。

なんせ父の顔が袋の中に広がっているんですから。」

 

「だ、だが俺は重く感じながったぞ!!」

「そのことは私の種族に関係することですね。

ですがここでは言えないのであしからず。

まぁ私に言えることと言えば私が王子の護衛をするからには何の問題も起きないことですね。」

 

「あぁ?ここでお前を殺せば、いい話だろうが!【かぶとわり】!!」

「ふふふ、無駄です。」

「な、右手一本で防がれた…!?この俺の斧が…!!

て、てめぇレベルはいくつだ!!」

「レベルですか。いいでしょう。

私のレベルは82です。」

 

(え、知らんかった。)

「「「「・・・・・・・・・」」」」

「…そうか、信じることにしよう。

この俺の斧が一切通じねぇなんて初めてだ。

でだ、第一王子を手下にすればいいんだな?」

 

「はい、そうすればサザンビークは援助をいたしますよ。」

 

「くそっ…わかった。第一王子は俺の管理下に置く。」

「わかればよろしい。さて、私は戻りますね。

エリゴス様に何かあればすぐにお守りいたしますので。」

「あぁ、わかってる。

お前は逃げたいときに逃げればいい。

訓練は過酷な物にしてやる。」

「…ミームスさん、ミームスさん。何もこんな怒らせなくともぉ…」

「エリゴス様、いいことではないですか。すぐに強くなれますよ。」

 

「で、第一王子。俺の安全は保障してくれるのか?」

「あ、はい。サザンビーク王家にかけて誓います。」

「わかった…お前は部屋を出て案内に従え。ミック!案内してやれ。」

「へいです首領!」

 

「ロドウィン殿、約束の10万Gは渡す。

 

もう厄介ごとは持ち込まないでくれ。」

「温情感謝いたします。ありがたく頂戴いたします。

できる限りのことは私どもも致します。ご用命の際はなんなりと。」

 

「ほら、第一王子。こっちだぜ。」

「あ、はい。これからよろしくお願いします。」





エリゴス
王子
盗賊Lv2 寄生
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス

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