サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{ふくろ}
ご存じなんでも入るあのふくろ。
誰でも持ってるわけではないが金持ちなら持ってるくらいには量産されている。

{ヤンガス}
主要キャラ。
ゲームでは年齢不詳。
少年ヤンガスでは10歳くらい。
まだやや痩せ気味。


30

「おう、第一王子。あれから一週間だがどうだ?」

「はい、有意義な訓練をさせていただいています。」

「…そうか。お前以外のやつらどうしてる?」

「終わったらヒーヒー言っております。」

「それについてどう思うよ。」

「まぁ…なんか変だなぁとは。」

 

「変なんだよお前は!

なんで対5人の組手で躱しきって反撃までするんだよ。

すばやさ高すぎやしないか?」

「そうは言われても、ほらまだ僕小さいですし。

的が小さいし低いから当たりにくいんですよ。」

「他の新入りどもからは『蹴りすら当たらない』って言われてるんだが?」

「蹴りは動作でわかっちゃうんです。」

 

「はぁ…お前、今日から新人棟から一般棟へ移れ。」

「え、でもまだレベル3ですよ?」

「だからだよ。お前は新人棟に居ても微々たる経験しか積めない。

新人どもの訓練相手としてもレベル3だと意味がない。

お前は一般団員の訓練に混ざってちょうどいい。」

「わかりました。荷物まとめてきますね。」

 

「おいおい、まだ入って一週間だろ。荷物なんかあるのか?」

「その…国から送られてきたんですよね。ふくろごと。」

「ふくろってまさか…魔道具のふくろか!?」

「はい。食い物や薬が多かったんですけど、特にあったのが教材で…

普段は部屋のベッドで読み進めています。」

「第一王子となると5歳でも勉学するのか…まぁいい、用意してこい。」

 

 

 

 

「ここが一般棟だ。

部屋は一人部屋で、訓練棟も新人棟のやつより格段に広い。

ただ、女連れ込むのは禁止だ。」

「5歳のガキに言う事ですか。」

「…まぁ、お前がいつまでいるかわからんから念のためにな。

でだ、お前に合わせたいやつがいる。

首領の一人息子のヤンガスだ。」

 

(おおっと…ヤンガスか。今何歳くらいだ?)

 

 

 

 

「おおいヤンガス、ミックだ。入るぞ。」

「げぇ、ミックの兄貴。なんか用でがすか?」

「有望な新入り…いや、一般団員を連れてきた。」

「初めましてヤンガスさん。

エリゴスです。よろしくおねがいします。」

「お、おぉ、話に聞いてた通りちっこいなぁ。

俺がこのヤングライオン団の次期首領ことヤンガス様だ!」

 

(思ったより…痩せてる。頬にキズもあるな。)

 

「ヤンガス様はおいくつで?」

「あぁ、まだ13歳だ。

だがエリゴスの2倍以上は生きてるんだぜ、ちゃーんと尊敬しろよな。」

「おい、ヤンガス。あんまり調子に乗らん方がいいぞ。

こいつは身なりはちんちくりんだが、腕はお前以上だとおもうぞ。」

「な、なんだって!ミックの兄貴、そりゃさすがにねぇでがすよ。

エリゴス、訓練棟で手合わせするぞ!先行ってるからな!」

 

「あ、おいヤンガス!

…はぁ、まぁライバルと思えば成長にはつながるか。

訓練棟はここからまっすぐ行った赤い旗のある施設だ。

俺はやることあるから行ってこい。」

「倒してしまっても構わんのですよね。」

「あぁ、あぁ、あいつの気が済むまでぶっ倒してこい。」

「ははは、楽しみですね!」

 

 

 

 

「首領、ヤンガスと第一王子が訓練することになりましたが、御覧になりますか?」

「ん?あのヤンガスがか?珍しいじゃねぇか。」

「はぁ、2倍以上も年下の子供が自分より腕が立つのが気に入らなかったようで。」

「がはは、それでもやる気を出したのはいいことだ。

おい、全員行くぞ!仕事は後にしろ!」

「「「ホイ!」」」





エリゴス
王子
盗賊Lv3 寄生
HP45/45
MP410/410
ちから28
すばやさ50
たいりょく13
かしこさ103
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス

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