たまに一ターン行動不能になる呪いの兜。
見た目がメーダそっくり。
この作品では時が遅くなって行動が遅れることにした。
{呪いのレジスト}
ランプの魔人に願った効果の一つ。
『病気も呪いも毒も、全ての状態異常が効かない体にしてくれ。もちろん肉体的にも異常がないように』
状態異常の強さによってレジストまでに時間がかかる場合がある。
「それでは、構え!開始!」
「おおおらぁぁぁ!!【かぶとわり】!!」
(避けやすい!躱して手首を切りつける!)
「うぐ!?てめぇ!」
(横に振られても俺は小さい、屈めば当たらない!)
「くそぉ!おらぁ!おらぁ!」
「はぁーっはっはっは!当たらないよーん!!!」
「うおおおお!!【かぶとわり】!」
「当たらないよー!!」
「ぬわぁぁぁ!!!」
「…当たらないよー。」
「はぁ、はぁ、【かぶとわり】!」
「それしか出来ないのかよぉ!もういい!」
(足首、膝裏、肘、手首!)
「あぁぁぁぁ!いでぇ!まいった!!」
「そこまでぇ!エリゴスの勝ち!」
「お疲れ様です、ヤンガス様。【べホイミ】。」
「うぐぐ、チビのくせになんでそんな強いんだ。
オヤジも見てるってのに惨敗しちまった…」
「おいヤンガスよ、
こいつは新入り5人でかかっても一発も喰らわないくらいだぜ、
大振りな斧主体のお前じゃ相性悪すぎるぜ。」
「ミックの兄貴、それでも俺は斧で行きてぇでがす!
それに俺は盗賊じゃなくて山賊だから短剣より斧のほうが補正が入る!
短剣じゃぁ強くなれねぇ!!」
「はぁ…お前はほんと首領と同じく頑固だな。
エリゴス、ヤンガス、観客席へ行け。首領が待ってるぜ。」
「おう、ヤンガス。ぼろ負けじゃねぇか。
訓練サボってっからだぞ。」
「うぐ…面目ねぇでがす。」
「そんで、エリゴス。話には聞いてたがお前は本当に目がいいな。
ヤンガスの攻撃も斧使いにしては早い方だってのにするする躱しやがる。
なんかコツはあるのか?」
「コツといいましても、
やっぱ体が小さいのとすばやさが高いからじゃないですかね?」
「いいや、お前はそれだけじゃねぇ。
俺が見るにお前は微弱だがオーラに包まれていた。
オーラ使ったことあるだろ。」
「あ、はい。城で少々。」
「オーラを使えるやつは身体能力も上がる。
他のやつの攻撃を追えるのもオーラで体感速度が上がってるからだろう。
いわゆるトランス状態ってやつだ。
他の事を考えずに戦闘に集中できるいい癖だ。」
「そんなものもあるんですね。」
「おい、ミック。こいつらに例の物を。」
「へい。おいヤンガス、エリゴス。お前らに渡すように言われたもんだ。」
「これは…メーダ?」
「めーだ?なんだそりゃ。
これはサタンヘルムっつー呪いの装備だ。
つけるとたまに行動が遅くなるっていうやつだ。
お前ら二人にはこれをかぶって訓練してもらうことになる。」
「呪いの装備って…外れなくなったりしないですよね?」
「安心しろ。つけるのは訓練前、
訓練後には団所属の神父に解呪してもらうように手筈は整ってる。
これを装備して訓練すればより動きはよくなるはずだぜ。」
「ありがたく頂戴いたします。」
「げぇ、エリゴスお前…っておい!今つけるのかよ!」
「試してみたくって。」
「「「・・・」」」
「なんも起きねぇな。」
「うーん、ステータス。」
◆
エリゴス
王子
盗賊Lv4 寄生 呪い(レジスト済み)
HP50/50
MP407/440
◆
「あー、やっぱりだ。」
「何かわかったのか?」
「体質的に呪いが効かないっぽいです。」
「…そんな体質聞いたことねぇよ。」
「エリゴス。それ外してみろ。」
「外れましたね。」
「ふむ…ヤンガス、その兜かぶれ。」
「えぇ!…わかりやしたでげす。」
「…何も起きなぁぁぁいぃぃぃ」
「呪いは発動するな。どうやら本当の事らしいな。」
「ぬぅぅおぉぉぉぉぉ!?
オォォォヤァァァジィィィのぉぉぉ声が聞き取れねぇくらい早いでがす!」
「今のがその兜の呪いの効果だ。」
「ということは、そのトレーニング器具つかえないっぽいです?」
「そうなるな。ミック、エリゴス用の重りでも買っとけ。
牢屋用の手錠で十分だろ。
じゃ、俺は戻ってるぜ。行くぞおめぇら。」
「「「ホイ!」」」
「あの、オヤジ!この兜はずぅぅぅしぃぃぃてぇぇぇぇほぉぉぉしぃぃぃぃぃでぇぇぇげぇぇぇすぅぅぅ!」
◆
エリゴス
王子
盗賊Lv4 寄生
HP50/50
MP407/440
ちから31
すばやさ58
たいりょく15
かしこさ111
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆
◇
ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
モシャス
◇