サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{かえんぎり}
剣に炎の力を宿らせる技。
消費MP0。
ふぶきのつるぎで使うと炎と氷のどちらの属性も持つらしい。

{ヨゼフ}
名前だけオリジナル要素
ゲーム時は現大臣に陥れられてパルミドで余生を暮らしている。

{ルーラ}
消費MP1。
想像した場所へ効率よく移動する飛翔魔法。
途中で行き先を変えることはできない。
知っている場所でないと発動しない。



第四章自らの情報と明らかな異物
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エリゴス7歳である。

パルミドに来てから2年が経った。

ナイフの使い方はだいたいマスターした。

他にもさまざまな武器を教えてもらった。

数少ない魔法使いの団員には魔法のコツも教えてもらった。

だが…

 

「なんで特技がでないんだろうなぁ。」

「またそれかエリゴス。

お前その分魔法たくさん使えるんだからいいじゃねぇか。」

 

「そうは言ってもさぁ、

こないだメラで火炎斬り真似したらナイフ溶けちゃったんだぞ?

俺だって火炎斬りしたいんだが。」

「俺だって魔法使いてぇよ。

火炎斬り出来ても結局近づかなきゃいけないんだぞ。

誰が好き好んで近接攻撃するかっての…」

 

「「隣の芝は青く見えるなぁ…」」

 

「おぉい、そこの二人。サボるなよ。」

 

「「ホイ!」」

 

 

未だに一般棟の教官の元で訓練をする俺だったが、レベル10になってから全くレベルが上がらなくなってしまった。

もしかしたら俺は必要経験値が多い人なのかもしれない。

そう考えると元々能力値が高かったのにも納得する。

モンスターズだって魔王とかは経験値多く必要だったからな。

 

しかし、もしそうならもうここにいる必要はないのかもしれない。

武器の扱い方はもうばっちりだ、一度サザンビークに帰るか。

 

「決めた。俺帰るわ。」

「はぁ?おいおい、突然どうした。」

「もうここには習うべき物がないと思ったんだ。」

「はぁ…確かにお前は座学も訓練も盗賊の技術もすごいけどよ、

そう簡単に退団できると思ってるのか?」

「うん。とりあえずは首領に話をしてくる。」

「そうか、まぁがんばれよ。」

 

 

 

 

「というわけで、実家に帰らせていただきます。」

「そうか…わかった。最後にあいさつ回りはしておけよ。」

「はい!2年間ありがとうございました!」

「なに、俺だってサザンビークからは大量の金を貰ってある。

お前だけが得したわけじゃないぞ。」

「それもそうですね、それではまた会う日まで!」

 

 

 

 

「よし、あいさつ回りは済んだが…ミームスさんはどこか寄りたいところあります?」

「いえ、私はエリゴス様の御側に居るだけで必要ありません。」

「結局2年間ずっと堅苦しいよねぇ。」

「あなたは未来のサザンビーク王なのですから当然のことです。」

「そうだね、じゃあそろそろ行こうか。【ルーラ】!」

 

 

 

 

 

「ここは…赤の庭園か。懐かしいなぁ。」

「誰です!」

「ん?そういうあなたは見ない顔ですね。」

「あなたは…賊ですわね!ガード!ガード!

不届きものが居ます!捕らえなさい!」

「まぁまてまて、ここは私の庭だぞ?そう目くじら立てないでくれよ。」

 

「ミシェル侍女長、どうなさいましたか。」

「ここに賊が居ます。早急にひっとらえなさい!」

「むむ、たしかにこの身なりは賊ですな。

おい、無駄な抵抗はせずにこちらへこい。」

「はいはい、行きますよ。」

 

 

 

 

ガシャン!

 

「この牢の中で大人しくしていろ!」

「はいはい。」

 

「エリゴス様、なんでわざわざ牢に?」

「そりゃもちろん、父上を驚かせたいからさ。」

「それはもう驚くでしょうね…」

 

「ん…誰だ。」

「おや、先客の方?初めまして、エリゴスと言います。」

 

「あぁ、これはご丁寧に。…エリゴス?

まさかエリゴス殿下!?

私です!大臣だったヨゼフです!」

 

「おいおい、確かに大臣さんじゃないか!

何故大臣さんが牢屋にいるんだ!?」





エリゴス
王子
盗賊Lv10 寄生
HP90/90
MP619/620
ちから57
すばやさ96
たいりょく30
かしこさ161
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
new ルーラ



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
あまいいき
ザキ
モシャス

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