後々話に出てくるエリゴスの所有する騎士団の訓練棟。
室内で手合わせをする。
{ホイミ}
消費MP2
回復魔法の初歩。
この世界では多くの人がこれを使えると解釈。(ヤンガスでも使えたため。)
軽傷には効果があるが重症には効きにくいという設定。
{一般的なステータス}
その職業のレベルにおいて相応か、強いか、弱いか程度しか表示されない。
MPに関しては特殊な訓練をしない限り自覚無しに魔力切れを起こすことになる。
(ベビーサタンのイオナズン未遂など)
数値化されている主人公はかなりのチート。
{ピオラ}
消費MP2
一人のすばやさを上げる魔法。
体に風を纏わせて移動補助させる魔法。
(だとスマブラでの挙動を見るに思った。)
城に戻ると父が出迎えてくれた。
「エリゴス、疲れただろう。ところで何の職業になったのだ?」
「盗賊です、父上。」
「…そうか。できれば私と同じ聖騎士になってもらいたかったものだが、お前が決めたのであれば最適の答えなのだろうな。
もし後悔するようなことがあっても私がお前を守る。
職業に呑まれることなく鍛錬するといい。」
「もちろんです、いずれは王家の谷に行かねばならないのですからね。
それまでにはレベル25を目指します。」
「…そうだな。簡単な回復魔法くらいしか使えない盗賊であればこそレベルは高いほうがいい。
お前は毎日鍛錬を欠かさぬようだしすぐにでもレベルはあがるだろう。
レベル5になれば練兵場で手合わせできるようにしよう。
それまでは自室で頑張るのだ。」
「はい、ありがとうございます。父上。
それでは失礼します。」
「…ああ。」
やはりどうにも他人行儀になってしまうな。
しかしこればかりは仕方ない。
俺にはまだクラビウス父上が自分の父親だという実感を持てていない。
「そういえば殿下。魔法が使えるようにはなりましたか?」
「ん?そういえば確認してなかったな。
使える魔法に関してはどうすればわかるんだ?」
「ステータスと唱えると自分に関しての情報が見れるのですよ。
私も初めてホイミが使えたときはとても嬉しかったものです。」
「ふーむ、そういうものか。ステータス。」
◆
エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP350/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼まほう
現在非公開
◆
「…マリアン、ステータスを教えてくれないか。」
「私のですか?いいですけど…ステータス。
◆
マリアン
近衛メイド
武闘家Lv28
HP最大/相応
MP最大/相応
ちから強い
すばやさ強い
たいりょく弱い
かしこさ強い
▼とくぎ
あしばらい
ばくれつけん
かまいたち
せいけん突き
▼まほう
ホイミ
バギ
◆
ですね。」
大雑把だ…俺のは数字なのにマリアンのはかなり大雑把だ。
「そうだな、俺は魔力とかしこさとすばやさが強いとあるな。
特技はなし。魔法は…現在未公開と書いてある。」
「未公開…ですか?うーん、とりあえず盗賊はホイミを使えたはずなので使ってみてはどうです?」
「そうか。【ホイミ】。」
手のひらが光り輝く。心地よい光を感じる。
これがホイミか。
これが魔法か。
「あら、成功しましたね。うーん、未公開って何があったんでしょうね。
でも使えるなら問題ないですね。
盗賊はたしかホイミのほかにも使える魔法があった気がしますが…なんでしたっけ?」
「あぁ、そうだな。【ピオラ】。」
体が軽く感じる。動いてみよ「殿下!!」
気が付くと自室に寝かされていた。
マリアン曰くかなりの速さで壁に突っ込んで気絶したらしい。
しかしこれじゃ魔法が使えても使いこなせないようなら自滅技だ。
自分で制御できるようにしないとな。ステータス。
◆
エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP346/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
ホイミ
ピオラ
◆
んむ?未公開が解放済み魔法のリストになっている。
もしかして全部の魔法を使えるから未公開になっていたのか?
「殿下、お体は大丈夫ですか?ホイミをかけましたが。」
「ああ、大丈夫だ。ちゃんと最大になっている。」
「そうでしたか、それでは夕食をお持ちしますね。」
「うむ、今日も鶏肉メインで頼むぞ?」
「大丈夫です。毎日鶏肉ですので事前に作り終えてあるはずです。」
食事は体づくりの主幹だからな、しっかり食べて明日からの鍛錬も頑張ろう。
エリゴス
王子
盗賊Lv1
HP30/30
MP350/350
ちから20
すばやさ40
たいりょく10
かしこさ90
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
new ホイミ
new ピオラ