サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{警邏隊}
街中の警備をする兵士。
いわゆる警察。

{警備兵}
重要地点の警備をする兵士。
だいたい機動部隊。


47

「やぁエライゴス君、今日も小遣い稼ぎかい?」

「はい!」

「毎日頑張ってるね、どれにするんだい?」

「今日は下水道の魔物退治を受けてみようかと。」

 

「…君戦えるのかい?そこらのスライム倒しましたじゃダメだよ?」

「こう見えてパルミドで2年修行したので大丈夫のはずですよ!

いざって時にはリレミト使えますから!」

「うーん…まぁ頑張ってね。」

「はーい!」

 

 

 

 

「ん?僕、ここは警邏隊本部だよ。何かあったの?」

「下水道の魔物退治を引き受けに来ました。」

「ははは、冗談きついよ。君みたいな子供に任せるくらいなら僕が行くさ。」

「そういうと思ったので、手合わせ願います。」

「いいだろういいだろう、どーんとかかってきなさい。

ほら、模擬剣だよ。」

「ありがとうございます。それでは、行きます。」

 

カキィン

 

「…あれ?」

「剣がすっぽ抜けましたが、拾わないのですか?」

「い、今のはちょっと油断してただけさ!次はこっちからいくよ!」

 

カキィン

 

「あだだ!?」

「また剣がすっぽ抜けましたが。」

「く、くそう!とりゃぁあ!」

 

ベキッ

 

「剣折りましたが」

「…わかった。実力はあるね。僕よりもかなり…場所を教えるから中に入ってくれ。」

「はい、ありがとうございます。」

 

 

 

 

「これが下水道の地図だ。

入り口がここ、魔物が潜んでいると思われるのがこのエリアだ。」

「ふむ、なんで魔物が居るってわかったんですか?」

「我々警邏隊は下水道も警邏することがあるんだけど、その時に見かけてね。

警邏するとはいえレベルは十そこいらだからもしその魔物が強い場合は死んじゃうかもしれないんだ。

だからこそ強い人に依頼を受けてもらうことにしてるんだ。」

 

「レベル低かったらもし警邏中に何かあったらどうするんですか?」

「うーん、街中のいざこざくらいなら何とかなるけど高レベルの強盗とかにはこれで救助要請するんだ。」

「これは…筒?」

「これは色付きの煙が出るのろしだよ。

緊急時にはこれで城の警備兵を呼ぶ手筈になってるんだ。」

 

「じゃあ今回の魔物も警備兵になんとかしてもらえばよかったのでは?」

「あはは…城勤務の方々はプライドが高くってね、下水道には入ってくれないんだよ。」

「うーん、まぁ頑張って退治してみますね。」

「よろしく頼むよ。あの上は居住区だから何かあったら困っちゃうんだ。」

 

 

 

 

 

「ミームスさん、この警備状況ってどうなの?」

「まぁ、他の街よりとてもいい状態ですよ。これでも。」

「でももっと警備兵に働いてもらう事できないの?」

「彼らだって暇じゃないですからね。なにより城はこの街の最重要地域。

そこを守るためにひたすら死に物狂いで強さを求めた彼らにそこまで求めるのは酷なのですよ。」

「うーん、いつか解決しなきゃいけないねぇ。」

「ベストよりベターがいいことがあります。

最善を求めるあまり本末転倒になってはしょうがないのです。」

「そうかぁ、まぁいい解決法が思い浮かんだら実行すればいいか。

じゃぁいざ下水道!」





エリゴス
王子
286ゴールド
盗賊Lv11 寄生
HP97/97
MP650/650
ちから63
すばやさ102
たいりょく33
かしこさ169
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
あまいいき
ザキ
モシャス

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