サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{バイシオン}
消費MP10
味方全体の攻撃力を1段階上げる。



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「殿下!前に出すぎです!どうか我々の後ろに!」

「問題ない、魔法の聖水は飲んだからなんとでもなる。」

「しかし殿下は盗賊では!どうか我々の後ろに!」

「いや、ここで戦い続けて無傷だぞ。気にするな。」

「ここからは我らにお任せを!どうか我々の後ろに!」

「…いや、そもそも現在明かりを担っているのが俺のレミーラなんだから俺が前でもいいだろ。」

「いいえ!殿下に何かあっては!我々も松明は持っております!どうか我々の後ろに!」

 

「ええい!お前たちそれしか言えんのか!

いいか!この先おおねずみだけとは限らないだろ!?

そんな時真っ先にアストロンで危機を回避できる俺が先頭のほうがいいだろう!」

「殿下を囮にするなど我々にはできませぬ!どうか!」

『我々の後ろに!』

 

「…わかったよ。ほら、進め。」

『はい!!』

 

 

 

 

 

「む、殿下。他の小隊の者のようです。」

「そのようだな。それがどうかしたのか。」

「どうやら一人だけで戦っているようです。」

「…他の者に逃げられたか?救援に向かうぞ。」

 

 

「せやぁ!!はぁっ!!」

「おーい、大丈夫かー!!…って団長!?」

「他の者はどうなされたのですか!!」

「傭兵の死体があったので戻らせた!おらぁ!!

お前たち、その子供はどうした!!せいぃ!!」

 

「話は後だ!お前たち、団長とやらを助け出してこい!【ピオリム】【バイシオン】」

『はい!!』

 

 

 

 

 

「ふぅ、助かった。お前たちも強くなったものだな。」

「いやぁ、今のは殿下の補助魔法のおかげです。」

「殿下…?もしやそこの子供が!?」

「いかにも、俺がエリゴスだ。救援感謝する。」

「はっ!赤騎士団団長のハイデルンと申します!

殿下におかれましてはお初にお目にかかります!」

 

「そう畏まらないでくれ、一日だけ戻って城から出た放蕩王子なんだからさ。」

「いえ、青騎士団の団員から話は聞いております。

メイドに冷遇されそれに反発して城下町で暮らしていると!」

「それなんか反抗期みたいで嫌な言われ方だな…まぁたしかにその通りなんだが。」

「つきましては殿下、後は我ら赤騎士団に任せてご帰還を!」

「んー?何か勘違いしているようだが、俺も行くぞ?

依頼だとか金だとかじゃなく、王子として城下町の危機は見過ごせんだろう。」

 

「しかし殿下、ここまでの大発生私が生まれてから初めてでございます。

何かあっては…」

「おいおい、お前たちが全滅されたら俺の所有する騎士団が居なくなるじゃないか。

そうなっちゃ俺は父上に顔向けもできないぞ。

そっちも同じだろうが、俺はあいにく様々な魔法が使える。

連れてって邪魔になるようなことはないぞ。」

「…畏まりました。赤騎士団団長として殿下を護衛いたします。」

 

「そうそう。それでいいんだ。じゃあ先へ進むぞ。

あっちからおおねずみが来たんだろ?」

「はい。倒しても倒しても続々と湧きだし続け、埒が明かないところでした。」

「とりあえず行くぞ。行けばわかるさ。」

『はい!』





エリゴス
王子
286ゴールド
盗賊Lv11 寄生
HP97/97
MP410/650
ちから63
すばやさ102
たいりょく33
かしこさ169
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法



ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
あまいいき
ザキ
モシャス

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