教えた結果があのざまである。
{ペモット}
ジャハンナ人のムーンフェイス。
おちょうしもの。
{ジャハンナ}
DQ5主人公の母マーサによって人間になった魔物たちが住む魔界の町。
そこの住民は酒を飲むと勝手に姿が魔物に戻ってしまうらしい。
で、私は酒を飲むと勝手に戻るけど飲まなくても戻れるのではと解釈した。
「エリゴス、お前にしておきたい話がある。先ほどの子爵の様子は見たな?」
「はい、とても威勢が良かったといいますか。」
「そうだ、最近城内の第二王子派の様子がますますおかしい。城下町に居たとしてももしかするかもしれん。お前には2年前行く予定だったベルガラックへ行ってもらう。
と言っても気張る必要はない。どのような土地なのかを見てきてもらうだけだ。」
「その、視察についてはどうなったので?」
「代わりに黄騎士団長に行ってもらった。そういうのが得意な奴でな。」
「ということは、ほんとに歓楽街に遊びに行っておいでって感じなのですね。」
「そういうことになる。…お前はいつも部屋で鍛錬ばかりしていたそうだな。
視察がてら危険から離れさせ娯楽を知ってもらうようにしようとして誘拐されてからも、鍛錬ばかり。帰ってきたら今度は街で戦闘。
今を逃してはお前に人生の楽しみすら教えてやれない父になってしまう。」
「そういうことですか。わかりました。私もパルミドと聖地ゴルド以外には行ったことがないので楽しみです。」
「む、聖地ゴルドに行ったのか?…もしや、誘拐騒ぎののちの盗難船手続きの不正騒ぎは…」
「あぁ、はい。マルゲリ?男爵?にやられましたね。その後いろいろありましたが街に入ることができたのでルーラもできると思います。」
「む、街に?どういうことだ?」
「え、その。ルーラって街とかじゃないと使えないのではないのですか?」
「そんなことはない。行けるのはあくまで知っているだけでなくだいたいの位置と思い出が必要だが、特定の場所である必要はない。
お前にルーラを教えた者はよほど記憶が薄れやすい者だったのだろう。」
「そうなのですか。じゃあ思ってたよりもかなり使いやすいですね。」
「そういえば、ミームス。出てきなさい。」
・・・・・・・・・
「父上。ミームスには今さきほどの子爵を追跡してもらっています。」
「…ごほん。そうか。
では、エリゴス。今回の魔物だが、あれは本当にネズミだったのか?」
「はい。本人は『おうねずみ』と名乗っていましたが体長が2.5mくらいだったこと以外は確実におおねずみ系の魔物でした。」
「エリゴス、本人に会話できるほどの知能がある場合は魔物ではなく魔族だ。魔族相手に魔物と言ってもたいていは許してくれるだろうが気を付けてくれ。」
「そうだったんですか。わかりました。」
「それで、何故そのおうねずみ…があのような熊に?」
「どうやら、これのせいらしいです。」
「これは…アメジスト?にしては…何やら…不安な気分になるな。」
「ミームスが言うにはマ素の結晶だそうです。
それを丸呑みした結果、体から漏れ出るマ素で配下のネズミの魔物を強化したり、急に意識をなくして体が熊のようになり暴走しながらオーラを纏って襲い掛かってきたりしました。」
「マ素…魔物を魔物たらしめる成分か。それが結晶化することは知らなかったな。」
「ネズミが言うには森で拾ったそうです。自然発生したのかはわからないですが、ミームスなら知ってるでしょうね。」
「いや、ミームスに聞くまででもない。他にも隠密は居るからな。呼ぶとしよう。」
チリンチリンチリン
スタッ
「どうもー、殿下。ペモットです。」
「窓から…えーと。たしか…ケムケムベス?」
「ムーンフェイスでーす。でもよくご存じですね?
同胞はこの世界にいないらしいのに。」
「まぁちょっと覚えがあって。」
「誤魔化せてませんよー。まぁいいです。見ててくださいね。」
「え、ちょ。女性になった!?」
「私はジャハンナ人の末裔、ムーンフェイスのペモットですー!以後お見知りおきを!」
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エリゴス
王子
286ゴールド
盗賊Lv12
HP97/107
MP481/680
ちから68
すばやさ109
たいりょく38
かしこさ179
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆