サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{ダークエルフ}
妖精の世界にエルフとドワーフがいるなら魔界にダークエルフが居てもおかしくはない(強引)

{陛下}
ミルドラース


66

「でなぁ~?うちのカミさんがぁ~厳しいんれすよぉ~。」

「あーそうかい。飲みすぎないでくれよ。」

「えへぇ、まだ2杯だけれすよぉ~。」

 

(一般的な酒場…魔族はいませんね。)

 

「でー!カミさんがちょーっとしか小遣いくれないんれすよぉ!それもカジノでパーだよぉ!!」

「…お客さん、支払いちゃんとできるんでしょうね?」

「えぇと…あれ?財布からっぽだぁ!あはは!」

「お客さん!?」

「代わりにぃ、この宝石で支払いますぅ~」

「…はぁ、いいですけど、おつりはないですからね。」

「んな殺生なぁ~じゃあ代わりにもーっとじゃんじゃんもってこーい!」

「まったく…」

 

(ん?あの宝石…!!モシャス!)

「失礼、その宝石はどちらで手に入れたものですか?」

「ん~?カジノで会った男と意気投合して、もらったよぉ。」

「その方、どのような身なりでしたか?」

「んー、毛皮のコートを着てて~禿げ頭で~、耳が長い!」

 

(耳が長い…魔族。もしや。)

 

「その方、色黒ではありませんでしたか?」

「えぇ?うん、黒かったよー。すごい日焼けだったねぇ~。」

 

(おそらく…ダークエルフ。陛下の側仕えをしていた種族!)

 

「ありがとう、いい話を聞けたよ。失礼するね。」

「いいんれすよ~一緒に呑まない~?

…あれ?どこ行ったんだろ。まぁいいか!あはは~!」

 

(その人物は人型、その人物は色黒耳長禿げ頭、その人物はカジノに居た。

しばらくは分身を増やすことに専念して人海戦術で探すとしますか…。)

 

 

 

 

 

(うぅん?何やら寒気を覚えたような。

ちゃんとコートで厚着をしたのだがやはりこの世界は寒いな…

魔界が温暖だっただけかもしれないがな。)

 

「お客様、お泊りですか?」

「ああ、2日分だ。」

「畏まりました。上級、中級、一般の部屋がありますがどちらにしますか?」

「一般で構わん。」

「100Gとなります。」

「うむん…さすが観光地の高級ホテルであるな。」

「たしかに100G硬貨ですね。

ボーイ、こちらのお客様を204号室へお連れしなさい。」

「畏まりました。お客様、こちらでございます。」

「うむ、しばらく厄介させてもらうよ。」

 

 

 

 

 

「お連れしてきました。変わった方でしたね。」

「こらこら、お客様に対して変わった方などと言ってはいけません。

人間型じゃない魔族の方も別館にお泊りになるのですから別に色黒で耳が長いくらいなんです。」

「いやぁ、そういうんじゃなくて…なんていうんでしょう。そうだ、変わった匂いをしてらっしゃったんですよ。」

「ふむ?おそらくは香水の類でしょう。気にせずにこのメモを地下のバーテンダーまでお願いしますよ。」

「うーん、わかりました。」





ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
あまいいき
ザキ
モシャス

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