サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{アタリ台ハズレ台}
ゲームじゃ無いらしいけどさすがに無いと不自然だよね。


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「ぐぅ~…ぐぅ~…」

 

(見つけた…この方が恐らく探していた魔族ですね。確かにダークエルフそのもの。

さっそく本体へ報告しなくては。)

 

 

 

 

「ぐぅ~…ぐぅ~………ふご。む?朝か。久々に良いベッドで寝れたな。」

 

(まだ姿は現さず、何を目的にここへ来たのかだけ見ておきましょうかね。

魔界への出入り口を知ることが出来ればさらに良し。)

 

コンコン

 

「お客様、モーニングコールでございます。食堂にてお食事の用意が出来ました。」

「む?わかった。海の幸は楽しみだな。王都は川魚だったがここらでは海魚だろう?」

「はい、当ホテルの料理長が腕を振るって海鮮料理を拵えました。」

「ふふふ、私は朝食を食べたらすぐに出かけるので掃除とかはすぐにしても構わんからな。」

「畏まりました。清掃係の者に伝えておきます。」

 

 

 

 

 

(とても美味しそうに海鮮料理を食べていましたね…まだ魔界の食糧事情は改善されていないのでしょうか。それにしてもこの方の向かう先が明らかにカジノなのですが…)

 

「こちらの通用口の先はカジノとなっております。」

「うむ、ドアマンの職務ご苦労である。」

「本日は多数のお客様がいらっしゃっておりますのでお荷物の盗難などにはお気を付けください。」

「うむ、丁寧にありがとう。」

 

 

 

 

 

(この男…ただカジノを楽しんでるだけなのか?)

 

「ぐぅ~、また外してしまったかぁ。」

「おう、魔族のおっちゃん。そこたぶんハズレ台だぜ。」

「なぬ、ハズレ台やアタリ台があるのか。なるほど。」

「俺の見立てではあっちの牛マスクのおっさんの横とかのほうが出やすいと思うぜ。」

「おお、丁寧にありがとう。君はここに詳しいのかね?」

「こう見えてここで数年働いたことがあってな。あんまり負けすぎて嫌な気分になる客が減るようにこうしてたまに助言してるのさ。」

「うむうむ。なるほどなるほど。勉強になる。」

 

(やはり…純粋にカジノが気になってわざわざベルガラックまで来たのでしょうか。)

 

「お礼にこれをあげるのである。」

「ん?こりゃ綺麗な宝石だね。ラピスラズリ…ともまた違うね。」

「これはマデュライトという宝石なのである。私の住んでるところではじゃんじゃん採れるので何か恩を受けたとき、お礼にこれを差し上げているのだ。」

「ほほう、こんな綺麗な宝石があるとはね。ありがたく貰っておくよ。」

「うむうむ。」

 

(やはり…魔法の袋の中にはまだまだ分け与えるほどのマデュライトを持っているようですね。偶然入手したのでもなく住んでいるところでじゃんじゃん採れると。

確実に魔界から来ていると見て間違いないですね。

ボロを出すまで監視させていただきます。)





ミームス
隠密
あやしいかげ レベル82
ちから ???
すばやさ ???
たいりょく ???
かしこさ ???
▽わざ
???
あまいいき
ザキ
モシャス

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