巨大な橋の上にある、動く石像を作る彫刻家の街。
「それで、金はあるのか。」
「あー、その。76Gだけあります。」
「…いいだろう。最低ランクが50Gだ。出せ。」
「はい。どうぞ。」
「1,2,3,4,5。いいだろう。あんたも一応客として扱ってやる。こっちへ来い。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「お前を担当するエンプーサ、メザナーだ。」
「どぉもぉ!!あたしメザナー!!よろしくねぇ!!」
「あ、はあい。よろしくー。」
「ノリのいい坊やは嫌いじゃないわ!!」
「まぁ騒々しいと思うが仕事の腕はある。最低ランクだと思って我慢しろ。」
「まぁ失礼ね!!そんなあたしを好きになってくれる旦那もいるのよ!!私の美徳よ!!」
「あー、そうだな。だが上司に歯向かうとはいい度胸だな。給与減らされたいか。」
「ああ!!メット君そんな事いわないで!!ごめんね!!」
「…まぁ、ゆっくり眠れ。じゃあな。」
「ありがとうございましたメットさん。」
「じゃあ坊や!!そこのベッドに横になってね!!」
「はい。……準備OKです。」
「じゃあ、坊やには王都の綺麗な景色を見せてあげるわ!!」
「あ、王都出身だから見慣れてます…」
「そう!?じゃあパルミドの荒々しい風景を見せてあげるわ!!」
「その、パルミドに2年間滞在したことがあります。」
「あら!!その年で別の国に行ったことあるのね!!すごいじゃない!!
じゃあ、リブルアーチの石工工房なんてどうかしら!!」
「興味ありますね。よろしくおねがいします。」
「はぁいーい!!じゃあ『ハァァァァl』」
(おっと、あまい息だ。………眠くならないな。普通に眠りにつくか。)
「…だぞ、さぁ、動いてくれ!」
(ん、眠れたか。ほぉー、ここがリブルアーチの工房か。未完成から完成品まで石像だらけだな。)
「くそ、今回も失敗だ。いったい何がダメなんだ。」
「まぁ気を落とすなって。俺だって石像が動くほどの出来栄えになるまで3年はかかったんだ。」
「でも親方、俺も3年ここで修行してきました。俺と親方で何が違うっていうんですか!」
「決まってるだろ。俺はこの町に生まれ育ち、ずっと彫刻家たちの仕事を見てきた。お前はトロデーンからのぽっと出。経験が違うんだ。」
「くそっ!こんな石像!!」
「まて、壊すな。お前のそういうところを…石像もわかってるんじゃないか?」
「…そう、ですね。動かなくても俺の作品…誰かに喜んで貰うことはできますかね。」
「あぁ、できるとも。動かない石像のほうが需要のある街だってある。これからも腕を磨けばいつか、お前の思いが石像を動かす!」
「親方ぁ!!」
「弟子ぃ!!」
(弟子て…本名じゃないように変えてるんだろうけど弟子て…)
「そうして彫刻家の男はこれからも鍛錬を重ねいつの日か動く石像を作ることでしょう!!朝だよ!!」
(あー、こういう感じだったのね。ということは大人だと過激なやつなんだろうか?)
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エリゴス
王子
26ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP710/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
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