サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

86 / 197
ぎっくり肩になりました。


86

「いやぁ、ご馳走様でした。いいサバでした。」

「ふふふ、あの人が帰ってくる前に市場で買ってきたのよ。私一人で食べるよりほかの人と食べたほうがいいわね。」

「そういえばあの村にいた親父さんは何をやっている人なんですか?」

「あぁ、お父さんはワイン樽の職人よ。繁忙期に向けて毎日樽を作ってるの。今回渡してもらったのは金具の発注書よ。」

「なるほど。だから金払いは良いって言われてたんですね。」

「まぁ、あの村には欠かせない人であることは確かよ。娘の私が保証するわ。」

「それじゃ、そろそろ起こしますか?」

「ええ、あの人の様子が戻ってたら解決ね。」

 

 

 

 

 

「それじゃ起こしますよ。【ザメハ】」

 

「んぅ、あれ?」

「ねぇ、ジョーンズ。あなた戻った?」

「えっと…ごめんベス。なんかおかしくなってたみたいだ。」

「そうね。ちゃんと戻ったの?」

「うん。今はちゃんと落ち着けてる。えっと、坊ちゃん?いろいろすまなかったね。」

「いえいえ。しかしあんな呪いのアイテムどこで手に入れたんですか?」

「それがね、わからないんだ。」

「…ジョーンズ。ほんとにわからないの?」

「あぁ、最初に違和感を感じたのは露店を歩いている時だ。串焼きについてるタレが少なくて苛立ちを感じた。その時はまだ自分を抑えられた。

でも、10日ほど前から抑えることが出来なくなってきた。」

 

「それで、なんで夢魔の宿に行ってたんですか?」

「夢の中で物を壊して苛立ちを抑えることにしたんだ。ただ、それでも苛立ちは収まらなくってさ。朝はまだ夢の爽快感を覚えてるからいいんだけど、昼頃になるともうだめだ。

僕は感情のままに酒を飲むようになった。いや、飲まないと何かに当たりたくなったんだ。」

「ねぇジョーンズ?夢魔の宿で300Gなんて大金出してたのは何故?」

「自分の体を動かせ、物を壊すことができる。そんな夢を見せることができるのが300Gが最低ランクだったのさ。夢魔にも格のようなモノがあるらしい。」

「で、そのお金はどこから持ってきたのよ。」

「…あー、その。父の遺産からです。」

「…はぁ。そうだと思ってたわ。でね、今回あなたの奇行を調査してもらってたのがこの子よ。……えーと。名前聞いてなかったわね。」

 

「あ、エライゴスと言います。使ったのは50Gです。それも踏まえての報酬を願います。」

「そうだね…君には殴り掛かってしまったものね。こんなに小さいのに…。」

「それに関しては私がもう用意してあるの。ほら、持ってって。」

「えーと…2000G!?いいんですかこんなに。」

「あなたが居なかったらそもそも原因も不明だったし、彼が治らなかったら毎日300G以上使うことになってたからいいのよ。でしょ?」

「そうだね。それにあのままだとベスにも手が出そうだった。君には感謝している。」

「………わかりました。ありがたく頂戴いたします!」

「それじゃ、ジョーンズ。行くわよ。」

「あぁ、うん。エライゴス君。僕らは迷惑かけたところに謝りに行ってくるよ。これで依頼は完了です。」

「それじゃ、またね。」





エリゴス
王子
2026ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP704/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。