リブルアーチでは石の彫刻を作る芸術家がいる。
エリゴスがやっているのは木での彫刻。
{街並み}
ゲームのような人口2ケタではなく世界一の大国として人口は6桁。
村人やほかの街を含めれば恐らく7桁。
{庭園}
城に庭園がないとは考えられないので追加。
{キングスライムの冠}
正式名称スライムのかんむり。
キングスライムの冠もまたスライムが変身したものらしい。
個人的には無機物になってしまった成れの果てと解釈。
ベルガラック近辺のスライムがキングスライムになるためサザンビークでは手に入れやすいと解釈。
「殿下、これは見事なスライムですね。」
「うむ、まずは簡単なモノから彫ろうと思ってな。」
「でも…なんか違和感を感じますね。」
「そうか?やっぱ実物を見ないことには細部に違和感があるのかもしれんな。…取り寄せることはできるか?」
「ええ、おそらくは可能ですね。通達を出しておきます。」
「殿下、こないだ話したスライムの件ですが…」
「ん?なんかあったのか?」
「実は城内に入れることができないそうなので、庭園での見学でよろしいですか?」
「おお、もちろんだとも。なんでそんなことを聞くんだ?」
「いえ、殿下は…その…自室がお好きでいらっしゃるので。」
「おいおい、わざわざ出る必要がないから部屋を出ないだけで図書館には行くだろう?」
「図書館に行くといっても読みたいものに目星をつけて取りに行くのは使用人ではないですか。」
「だってなぁ。あんまりいい顔向けられないんだよな。やっぱ若いころにはっちゃけ過ぎたか。神童ならまだしも気持ち悪いほどの神童だからな。気持ち悪いとか思われたくないだろ?」
「殿下…その、言いにくいのですが…。」
「なんだ、言ってみろ。」
「部屋を出ない限り殿下の噂は独り歩きし続けるかと。」
「…そうだな。せっかくだし普通の子供であることを見せつけてやらないといずれ異形の忌子だから幽閉してるとか噂されそうだ。そうとなれば行くぞ、たしか庭だったな?」
「あぁ、陛下。庭には3つ戸口がありますがくれぐれも通ってはいけませんよ。貴族街への出入り口でもあるので。」
「そういえば、城下町の様子を見たことがなかったな。どれくらいの規模なんだ?」
「貴族街がこの城の30倍、大通りがこの城の10倍、あとは平民街が大通りを囲むように城の1000倍以上ですね。」
(うわぁ、やっぱゲームとちげぇや。城もでかいし街まででかい。旅するとなったらもっとわかりにくそうだ。)
「そうか、わかった。とにかく広いのだな。」
「殿下、あちらが風の庭園です。チャゴス第二王子の所有する庭園ですね。」
「ん?チャゴスの所有?もしかして俺も何か所有しているのか?」
「殿下はここ赤の宮、火の庭園、赤騎士団30名、平民街に殿下名義の商店が1件ございます。商店は王子への貢ぎ物などで不要な物などを卸してよいことになっております。」
「あー、たしかに要らんもの多いな。誰がキングスライムの冠なんか喜ぶんだ。」
「殿下、一応気品ある贈り物として流通しているのです。子供なら普通は喜ぶんですよ…」
「で、赤騎士団には会ったことがないけどいいのか?」
「問題ありません。いざという時のための殿下の私兵ですからね。もし会いたいのであれば練兵場で訓練していると思いますのでレベル5になってから行きましょうか。」
「あぁ、組手してくれるのってそいつらか。確かに雇い主なら気軽に頼めるか。聞きたいことはとりあえずない。庭へ行くぞ。」
「はい、殿下。こちらです。」
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エリゴス
王子
盗賊Lv2
HP38/38
MP380/380
ちから24
すばやさ45
たいりょく12
かしこさ98
▼とくぎ
なし
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法
◆