サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{チャゴス}
わがまま王子5歳。
メイドや兵には高圧的だが怖い人や父には丁寧に接する。

{シャドーサタン}
wiki曰く隠密活動を好み暗殺や破壊活動を中心に暗躍する魔族。



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コンコンコン

「失礼します。陛下はいらっしゃいますか。」

「所属を述べてください。」

「赤騎士団所属、クツムです。エリゴス様をお連れしました。」

「そうですか。陛下は現在チャゴス様の御世話をしてらっしゃいます。無礼の無いように。」

「ご苦労様です。」

 

 

 

「陛下、失礼します。エリゴス様をお連れしました。」

「む、ご苦労。よくぞ帰ったエリゴス。」

「はい、父上。ところでそちらの子が弟ですか?」

「あぁ、チャゴス。お前の兄のエリゴスだ。挨拶なさい。」

「あなたが兄上ですか?僕はチャゴスです。」

「おー、俺はエリゴス。お前の兄だよ。………兄だよ。」

「エリゴスはパルミドで2年修行してきて最近戻って来たのだ。お前に会っていなかったのは愛がないからでない。これでわかったか?」

「はい、父上。本当に不在だったのですね。」

 

「えーと、チャゴス君や。何か欲しいものはあるかい?」

「え?いえ。欲しければ父上やメイドに言います。わざわざ兄上のお手を煩わせる必要はありません。」

「あ、うん。だよね。ところで父上、お怪我とかはなされませんでした?」

「あぁ、私が怪我しているように見えるか?」

「うーん、無傷っぽいですね。ところで何か違和感がありますね。」

「…私のどこがおかしいのかね?」

「なんというか、動作がやけに忙しいような。」

「気のせいだ。気にするな。ところで何故戻って来たのだ。ベルガラックは合わなかったか?」

「いえ、城に巨獣が現れたと聞いたので戻ってきました。」

 

「ふむ、ちゃんと鳩はベルガラックに着いたようだな。」

「ところで父上、無傷なら訓練しませんか?腕がなまりそうで。」

「…今日じゃなくてはダメか?」

「ええ、今どうですか?チャゴスも見学してみたいよな?」

「はい、父上と兄上のカッコイイところが見てみたいです。」

 

「………ちょっとエリゴス、来なさい。」

「あ、はい。」

「チャゴスは待っていてくれ。大事な話なんだ。」

「わかりました父上。」

 

 

 

 

 

「えーと、父上?」

「…何故わかったのですか。」

「やっぱ違う人ですかね?」

「そうです。私は陛下の影武者の一人。ミームス殿が不在のため私が影武者をしています。普段の業務はチャゴス様の世話です。」

「父上はどうなさっているのです?」

「これは内密にしてくださいよ…現在陛下は首謀者の二人を護衛二人と追跡しています。近いうちにお戻りになられるかと。」

「チャゴスには言えないことなんですよね。何で僕には言ったんです?」

「さっきから誤魔化しの出来ない状況に持ち込もうとしているでしょう!私は剣術なんてできないんですよ!もっぱら魔法専門です!」

「そうだったのか、ごめんね。ところでなんて種族なんですか?」

「…まぁ良いでしょう。皆には内緒にして下さいね。私の種族はシャドーサタン。悪魔王バズズ様のしもべです。」





エリゴス
王子
1867ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP709/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法

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