サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{バイシオン}
消費MP10。
全員に弱いバイキルトをかける。

{スライムマデュラ}
全身がマデュライトで出来たスライム。
ブレイクモンスターと違ってマ素で凶暴化したりしていない。
一応メタル系。




93

「おーい、なんか手伝えることあるか?」

「ん?なんだね君は。ここは子供が来る場所じゃないぞ。」

「いやさ、魔法でなら手伝えるかと思ってさ。」

「そうか、補助系呪文は使えるか?」

「おお!使える使える!」

「じゃあ俺たちにかけてくれ。補助魔法を使うやつが足りて無くてな。」

「OK!【バイシオン】!【スクルト】!【ピオリム】!」

「な、早すぎないか?いや、助かったが。君はもう下がっててくれ。後は任せてくれ。」

「あいよ、わかった。後ろで見てるよ。」

 

 

 

 

 

「おぉい!何か出てきたぞ!」

「これは…なんだ?」

「気絶してるようだな…」

 

「なんか出たんですか?」

「ああ、赤色のなんだかよくわからん物体だ。」

「えーと…え、これ。スライムマデュラですね。」

「これはスライムなのか?にしてはデカいし角ばってるな。」

「たしかマ素に適合したスライムで凶暴性は少なくて堅い、マデュライトの体を持つスライムだったような。とりあえず起こしてみますか?」

「ああ、できるならやってみてくれ。総員警戒用意。」

「【ザメハ】」

 

「んあ?ここはどこ…」

「ここは研究棟だよ。巨獣のせいでこのあたりの区画は壊れちゃったけどさ。」

「そうだ。僕は…突然建物が崩れて…ってもしかしてエリゴス?」

「ん?……もしかしてスラぼう?なんでスライムマデュラになってんの?」

「僕、体がぐちゃぐちゃになったんだけど、生きたいと思ってたらすごい力がありそうな物を見つけたんだ。それを全部吸収したら痛くなくなったから寝てたの。」

「おぉ…たぶんそりゃマデュライトだろうな…。体は大丈夫なのか?」

「うん、もうすっかり良くなったよ。ところで…久しぶりだね。」

「あー、うん。そうだな。俺の勝手で連れてきたのにすぐに会えなくなっちゃってな。」

「聞いてる。誘拐されたんだってね。馬鹿だね。僕と訓練するんじゃなかったの?」

 

「そうだな…今からするか?」

「受けて立つよ、僕だって実験として色んな事してきたんだからあの時みたいにはならないよ!」

「よし。兵士さん。ちょっと訓練棟借りますね。」

「…ああ、いってらっしゃい。」

「助けてくれてありがとう!」

「…ああ、無事でよかったね。」

「よし、じゃあ行こうかスラぼう。」

「うん!」

 

 

 

 

「なぁ、あの子供なんだったんだ?」

「喋れるとはいえあんな強そうな魔物…いや魔族?でもスライムだし魔物…?いや理性あるから魔族か?」

「まぁ魔族だろ。しかし…攫われた?連れてきた?なんか聞き覚えあるな。」

「…あ、わかった。たぶん今の子供、第一王子のエリゴス様だ。」

「なんだって、あの熊ネズミを倒したエリゴス様?今ベルガラックに居るって聞いたけど。」

「んー…戻って来たんじゃないか?とりあえず作業に戻ろうぜ。」

「そうだな。全員作業再開するぞ!」





エリゴス
王子
1867ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP693/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法

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