サザンビーク王子の覗き見   作:道化師ケダマ

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{タクルマッカ}
もちろんオリジナルキャラ。



98

「…第一王子。」

「どうも、エリゴスです。ところで聞きたいことがあって来たんですけどね。マデュライトどこで手に入れたんですか?」

「マデュライト…マドライトのことか。私が言うとでも?」

「あれ、言わないの?ほーん。言ってやろうか。そいつ今ベルガラックに居るだろ。」

「………。」

「図星だろ?そいつはもうマークされてるんだよ。素直に吐きな。」

「…魔界から来たタクルマッカというダークエルフからだ。」

「そうかそうか。いやー、ベルガラックに居るってことしか知らなかったからさ。ありがとね。」

「貴様!!」

 

「じゃ、父上。聞きたいこと聞けたので後はお任せしますね。」

「そうか、では城下町に居なさい。終わるまで城には戻らないほうがいい。」

「はい。それじゃ失礼します。」

「元伯爵。元子爵が起きるまでの間すべてを洗いざらい吐くべきだ。」

「ぐぐ…わかりました。」

 

 

 

 

 

「つまり、タクルマッカなる者はマアサの奇跡とやらを起こすためにマ素の抽出について研究を求めてきた。そういうことだな?」

「そうです。魔界は空気中のマ素が濃すぎるせいで実験できなかったため無作為に別世界への扉を開きその世界の権力者に研究を委託する、その為に私に話を持ち掛けたのです。」

「そうか…で、それがどうなってあのようなバケモノの研究に変わったのだ。」

「私は思いついたのですよ。マ素をマデュライトから抽出できるのであれば、そのマ素をそのまま注入すればより強靭な魔物に、そこからマ素を再抽出すれば強靭な肉体はそのままに理性を保った魔族が生まれる。…そう考えていたのですが。」

「暴走した…と?熊ネズミの件はどういうつもりだ。」

 

「あれは私の仕業ではありません。私が注入実験を行い始めたのはワンダーフール、猫、人です。決してネズミではありません。」

「まて…人だと?まさか市井の者を攫った上に人体実験をしたというのか。」

「…はい。10名ほど…。」

「なんという事を…まさかあの巨獣は…猫なのか?」

「はい。初めての再抽出だったのですが、拒絶反応か見る見るうちに巨大化し装置を破壊、そのまま暴れまくり私と子爵は逃げ出しました。」

 

「大臣、発掘はどうなっている。」

「はい、未だ2割、といったところです。」

「私の実験は地下で行っていた。すぐには掘り出せないはずです。そして…私が恐れているのは生き残りが居た場合です。おそらくは…暴走するかと。」

「うむ。大臣、急ぎ危険性を通達。赤騎士黄騎士に発掘隊護衛を任せよ。」

「かしこまりました。」

「元伯爵、お前はここで見張りと待っていろ。私は少し行くところができた。」

「…待ちますとも。減刑のために。」





エリゴス
王子
1867ゴールド
盗賊Lv13 寄生
HP117/117
MP632/710
ちから74
すばやさ116
たいりょく47
かしこさ190
▼とくぎ
一閃突き
れっぱ斬り
鑑定
みやぶる
▼解放済みまほう
〇回復魔法
〇攻撃魔法
〇補助魔法
〇特殊魔法

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