魔法少女リリカルなのは~ヘタレ転生者は仮面ライダー?~   作:G-3X

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仮面ライダー電王&仮面ライダーシード+爆竜戦隊アバレンジャー ~明日への誓い~【第九章】

E2達にイマジンの大群を任せて、その包囲網を突破した俺達は程なくして黒い塔の眼前へと到着した。

 

「待っててくれアリシアちゃん達……」

 

捕らわれているアリシアちゃん達を一刻も早く助け出さなければという想いから、俺は辿り着くとほぼ同時にチェイサーさんから飛び降りて、塔の入り口を目指して走り出す。

 

その気持ちはここまで一緒に来た皆も同じであり、俺が逸早く飛び出したにも関わらず、他の皆も既に俺と並行する形で駆け出していた。

 

だがこの黒い塔は、奴らの目的を果たす本拠地である。

 

俺達を妨害する為に、イマジンの包囲網をぶつけてきたというのにその入り口が無防備である筈がない。

 

黒い塔の入り口の扉に手を掛けようとしたその瞬間、その扉の両端の大きな溝から其々モールイマジンが一体ずつ飛び出して来た。

 

その強襲に身構える俺達だったが、二体のイマジンの攻撃が届くよりも早く、その間に青と黄色の影が素早く割り込む。

 

「トリケラバンカー!」

 

「プテラダガー!」

 

割り込んだ二つの影の正体は、恐竜やに残りイマジン達と戦ってくれていたアバレブルーとアバレイエローだった。

 

其々に手にした専用武器がイマジンを捉えて火花を散らす。

 

予想外の攻撃に対して成す術無く吹き飛ばされる二体のイマジン。

 

それでも尚立ち上がろうとする二体のイマジンだったが、奴らが再び俺達に向かって来る事は無かった。

 

「はい。ご苦労様」

 

「大人しく寝とき」

 

立ち上がろうとした二体のイマジンの背後に居たウラさんとキンさんが、容赦無くモールイマジンの後頭部に一撃を叩き込み、昏倒させたのである。

 

「らんるさん!それに三条さんも!」

 

「わ~い亀ちゃんに熊ちゃんだ~!」

 

彼らの登場に、歓声を上げて近付いていくアバレッドと電王。

 

その後ろから俺とモモさん、それにアバレブラックも付いて行く。

 

「リュウタも無事みたいで良かったよ」

 

昏倒したイマジンを路傍の石の様に踏みつけながら抱きついてきた電王に、ウラさんが再会を喜ぶ。

 

「ごめんなさい凌駕さん……私達がもう少ししっかりしていれば舞ちゃんは……」

 

「過ぎた事を気にしとってもしゃあないやろ?それに今の俺達に出来る事を考えたから、良太郎達に力を貸す為にここに来たんやないか」

 

「そうですよ、らんるさん。舞ちゃんだって俺達の助けを待っている筈です」

 

アバレッドに謝罪の言葉を掛けるアバレイエローに対して、キンさんが元気付ける。

 

そのキンさんの言葉にアバレッドも同意の意思を示す。

 

「久し振りだなアスカ」

 

「はい。三条さんもらんるさんもお元気そうで何よりです」

 

「おいおい!そんなゆっくりしてる場合じゃねえだろ。世間話なら全部片付けてからにしろよな」

 

ダイノアースという普段からは行き来の出来ない世界から再びやって来た、共に戦った戦友でもあるアバレブラックに挨拶を交わすアバレブルー。

 

だがその挨拶もそこそこに、モモさんがこの場に居る全員に、先に急ぐ様に促す。

 

恐らくモモさん個人としては、少しでも早く大暴れしたいという気持ちが一番強いのだろうが、先を急ごうという意見に対しては、俺も同意見である。

 

モモさんの意見に俺を含めた全員が賛同して、黒い塔の内部へと突入する。

 

塔の内部は特に部屋等がある訳では無く、螺旋状に上へと続く階段が存在するのみだった。

 

『この塔全体から凄まじいエネルギーを感じるが、この塔の上からは更に大きな何かを感じる……恐らく奴らが居る場所も其処だろうな』

 

メカ犬の言葉に従い、俺はパワーフォルムから様々な事態に対応のし易いベーシックフォルムへと変わり、皆と共に階段を駆け上がっていく。

 

そもそもこの塔の構造状、階段で上に行く以外に選択肢など無い。

 

階段を上がり始めて数分が経過した頃だろうか、この場に居る誰もが常人を超える速さで走れる為、本来であれば走破するのにはまだまだ時間が掛かるであろう階段を上り切り塔の頂上へと辿り着く。

 

「開けますよ?」

 

塔の頂上には巨大な扉があり、その内部からは禍々しいまでの気配が感じられた。

 

俺はその扉に手を掛けて、皆に同意を求める。

 

皆が頷くのを、合意とみなして俺は扉を開くために腕に力を込めていく。

 

その外見通り、重々しい音と共に開く扉のその先に奴らは居た。

 

ドームの様に広がった空間の中央に数段の段差と台座があり、その台座の上にはアリシアちゃんと舞ちゃん……そしてメアが気を失っているのか何の抵抗もしていない二人の頭部に手を添えて何かをしている。

 

一刻も早くその行為を中断させなければならないと思い至った俺は、何よりも先にこの部屋の中央を目指して駆け出す。

 

だがそれは俺だけでは無かった。

 

隣を並走する形で、アバレッドも台座に向かって走り始める。

 

しかしその行く手を遮る者達が現れた。

 

「其処を退けオーバー!」

 

「退けと言われて、素直にはいそうですかって言う悪役は面白みが無いと僕は思うけど?」

 

俺とアバレッドの前に立ち塞がったのは、オーバーを含めて五人の異形の者達だった。

 

俺の怒りの咆哮に対しても、ふざけた返事を返すオーバーに加えて、その隣で此方に銃の標準を合わせるメルト。

 

その後ろに控える様にして、メアの能力によって仮初の命を与えられた電王のかつての強敵である、牙王、ゴルドラ、シルバラの三名が控えていた。

 

人数は先程のイマジンの大群とは比べるまでも無く少ないが、奴らの強さはそれを遥かに越えている。

 

早くメアを止めなければいけないと気持ちばかりが焦るが、この布陣を強行突破するというのは至難の業だろう。

 

『マスター!あのメアというイマジンに膨大なエネルギーが集約されつつある!早く止めなければ手遅れになるぞ!?』

 

「ああ、こんな奴らを相手にしてる場合じゃ無いんだ。一気に行くぞ!」

 

俺はメカ犬の言葉に返事を返しながら、ベルトのタッチノートを引き抜く。

 

「三条さん!らんるさん!俺にダイノガッツを!」

 

その隣ではアバレッドが、スティライザーと呼称される盾を手に、アバレブルーとアバレイエローに呼び掛ける。

 

「僕達も行くよ皆!」

 

更にその少し後方では、良太郎君の声がガンフォームの電王から響き、手にはケータロスが握り締められている。

 

『ガイア・コール』

 

その間にも俺はタッチノートを操作してメカ竜を呼び出し、アバレンジャーの三人はスティライザーに自らのダイノガッツを注ぎ込む。

 

『モモ・ウラ・キン・リュウ・クライマックスフォーム』

 

そして電王もケータロスを操作して、ベルトの中央へと宛がう。

 

「よっしゃあああ!てんこ盛りで行くぜええええええええ!!!」

 

モモさんの掛け声を合図に、電王へと飛び込む様に駆け出す三人のイマジン。

 

更にガンフォームの電王の装甲が一時的に崩れて、一旦良太郎君の中から飛び出したリュウ君が、モモさん達とほぼ同時に、再び良太郎君の身体へと憑依を果たす。

 

その瞬間、電王の上半身が丸みを帯びた丸い装甲に覆われ、更にその上から其々のフォームの仮面が装着されていく。

 

最後にソードフォームの頭部の仮面が中央から割れて側面へと流れて、良太郎君と、イマジン達が結束した最強の姿、クライマックスフォームがここに誕生する。

 

電王がクライマックスフォームになったのと、ほぼ時を同じくしてアバレブルーとアバレイエローのダイノガッツを受け取ったアバレッドが大きな変貌を遂げる。

 

身体の側面の白いギザギザが外側に金のラインを帯びた紫へと変わり、胸の恐竜の足型の様なマークもより強靭な形へ、そして頭部のバイザーの両端が金色の追加装甲に覆われた。

 

この姿こそが、三人のダイノガッツを結集させたアバレンジャー最強の戦士、アバレマックスである。

 

『さあ、ボク達も行きましょう!』

 

そして呼んでから程なくしてやって来たメカ竜の言葉に俺は頷きながら、更にタッチノートの操作を進めていく。

 

『スタンディングモード』

 

音声が流れると共に、メカ竜がアタッチメントパーツに変形して俺の左手に収まる。

 

操作を終えたタッチノートをベルトに再び差し込んだ俺は、続けてベルトの左側をスライドさせて、アタッチメントパーツに変形したメカ竜を差し込む。

 

『ベーシック・ガイア』

 

メカ竜を差し込んだ事で、音声が辺りに鳴り響き俺の周囲にメタルレッドの追加装甲が展開され、次々と装着されていく。

 

『ガイアブレイガン』

 

ガイアモードとなった俺は、すぐにアタッチメントパーツとなったメカ竜のレバー下に設置されているボタンを押す。

 

そうする事によってベルトから発生した光が俺の右手へと集約されて、この状態の時にのみ扱う事が出来る、遠近両用の武器、ガイアブレイガンが生成される。

 

更にアバレマックスが盾状となっているディフェンスモードのスティライザーの内部に収納されている刃を伸ばして、剣となるオフェンスモードへと変え、クライマックスフォームとなった電王も、デンガッシャーを組み上げてソードモードを完成させた。

 

「行け……」

 

各々の武器を手に駆け出した俺達に対して、メルトが号令を掛けると、牙王、ゴルドラ、シルバラの三名が同時に駆け出して俺達へと攻撃を仕掛けてくる。

 

俺に向かってきたのはまたしても牙王だった。

 

手にしたガイアブレイガンを、柄の上部分をスライドさせて、グリップを強く握り締めながら引き金を引く事で、柄の部分から赤い光が伸びて、一振りの剣となる。

 

ブレイドモードとなったガイアブレイガンで、俺は再び牙王と剣を交えた。

 

その荒々しい攻撃は確かに強力ではあったが、俺には負けられない理由がある。

 

守りたい大切な人達が、俺の助けを待っているのだ。

 

どんなに力が強くても、そんな心の篭っていないただの暴力には、決して負けはしない。

 

「はあああああああ!」

 

俺は気合を込めて、牙王を力で押し返していく。

 

そして押し返した剣を俺は刃を下から上に思い切り振り上げる。

 

そうする事によって強制的に手から武器を上空へと手放す事となった牙王に対して、俺は容赦無くガイアブレイガンによる斬撃を浴びせ掛けていく。

 

『今だマスター!』

 

『一気に決めてしまいましょう!』

 

斬撃の衝撃によって後ろへと放り飛ばされた牙王の様子を見て、今がチャンスだと声を大にするメカ犬とメカ竜。

 

「分かってるさ!」

 

俺はその声に応えながら、素早くアタッチメントパーツのレバーを引く。

 

『マックスチャージ』

 

ベルトから鳴り響くと同時に発生した光が右腕のラインを伝い、ガイアブレイガンの刃へと集約され俺の前方に同じ状態の分身体が四体形成される。

 

「こいつで決めるぜ」

 

俺は分身体を先頭にガイアブレイガンを構えながら、牙王を目指して一気に駆け出す。

 

先を行く四体の分身体が、次々と牙王をガイアブレイガンの刃で切り裂き、最後に本体である俺が渾身の一撃を叩き込む。

 

「ガイアチェーンスラッシュ」

 

渾身の一撃によって、牙王は自身の姿を維持出来なくなったのか、目の前に現れた時の逆再生を見るかの様に、細かい砂の粒子へと帰って行った。

 

俺が一つの戦いを終えて、周りの戦況がどうなっているのか確認しようとすると、既に二つの戦いが終わりを迎えようとしていた。

 

ゴルドラが戦いを仕掛けたのは電王だったが、電王は其々の仮面越しにトークを繰り広げながらも、確実に攻撃を加え続けている。

 

「へへ!てんこ盛りの必殺技を見せてやるぜ!」

 

モモさんの声で、電王が余裕の発言をしながら取り出したライダーパスを、自身のベルトの中央へとセタッチさせる。

 

『チャージ&アップ』

 

ベルトを伝い、ソードモードのデンガッシャーへと集約された膨大なエネルギーが、その刃を輝かせる。

 

「俺達の必殺技!クライマックスバージョン!!!」

 

デンガッシャーの光り輝く刃が、ゴルドラを一刀両断にして、先程の牙王と同じ様に細かい砂の粒子へと帰す。

 

その一方で、空間に歪みが生じるとその歪みの中から、アバレマックスと身体全体から火花を散らすシルバラが姿を現した。

 

アバレマックスは大気爆裂マックスフィールドという固有の空間を作り出して、その中で優位に戦いを繰り広げる事が出来るのだ。

 

シルバラもその空間内で翻弄され続けたのだろう。

 

そんなシルバラに背中を向けて此方へと歩いてくるアバレマックス。

 

最早この戦いに決着がついたと確信したのだろう。

 

その予測が当たっている事を証明する様に、シルバラはその場で倒れ伏して砂へと帰っていった。

 

これでメアがその能力によって蘇らせた強敵は全て倒した事になる。

 

オーバーとメルトは、アバレマックス以外のアバレンジャー達が相手をしてくれている今、後は本体であるメアを止めるだけだと考えたその時、メアとアリシアちゃん達の居る台座の上の空間に大きな亀裂が生じた……

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