魔法少女リリカルなのは~ヘタレ転生者は仮面ライダー?~   作:G-3X

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第一話 へタレの転生者

どうも皆さんお久しぶりです。

 

転生者の板橋純です。

 

転生した日から五年ほど経過しました。

 

まずはその日から今日までの簡単なエピソードをかいつまんでご説明させて頂きます。

 

俺の名前は前世?と同じく板橋純になりました。

 

両親は前世とは別人だったのですが姓は同じ。偶然にしては出来すぎかと思うこともありましたが結局答えは出せずじまいでやっぱり偶然なのかと思うようにしました。

 

苗字から分かるように俺は今も日本人です。

 

転生したといっても神様に会って土下座されたわけでもないしチートな力を与えられたわけでもなくいたって普通です。

 

幾らか他と比べて裕福な家庭だなと思うことはあっても、それも常識の範囲内で変わったことはありませんでした。

 

なので最初俺は以前の自分が死んだ直後の世界で転生したと思ったのですがどうもそんな単純な話しでは無かった様なのです。

 

まず俺がこの五年間生まれ育った地名が海鳴市という所でした。

 

もしかしたら俺が知らないだけだったのかもしれないが少なくとも東京近くには無かったはずだ。

 

そしてこれが最大の理由になるのだが…存在しなかったのだ。

 

俺の命と同列と言っても過言ではない存在…仮面ライダーが!!!!

 

その事実に直面したとき俺はトラックに激突したり転生した以上の衝撃に襲われた。

 

その後三日間程塞ぎ込んでしまい両親から物凄く心配されたがこれは全く別の話しだ。

 

結論を言えば俺が今居るこの世界は、俺が元々居た世界の平行世界パラレルワールドと言われている場所なんじゃないかと言う事だ。

 

もしかしたら良く転生二次創作なんかにある漫画やアニメの世界かもしれない。

 

パラレルワールドならまだしも漫画やアニメの世界なんてお前は頭が沸いてんじゃないかと言われてもしかたない発言かもしれない。

 

だが俺にはその発言が現実味を帯びるに至る存在を身近で普段から眺めているので、厨二発言乙と言う感想は待っていただきたい。

 

その存在はお隣さんの高町一家である。

 

まず家族揃って物凄い美形揃いなのだ。

 

一家の大黒柱である高町士郎さんと奥さんの桃子さんが年齢不詳の若さを保っているのはテンプレだ。

 

そして俺がこの世界が漫画の世界であるとしたら主人公であろうと睨んでいる高町家の長男、恭也君だ。

 

君付けにしているが現在の俺とは十歳は歳が離れているので実際にはさん付けで呼んでいる。

 

この恭也君は父親である士郎さんから小太刀二刀御神流という古流剣術を習っているのだがその強さがハンパない。

 

正に目に見えない速さで動く、そのレベルは何処のクロックアップだよと突っ込みたくなる程だ。

 

更に恭也君の妹の高町家長女、美由希さんも御神流を習っている。

 

恭也君レベルでは無いがそれでも同年代でこの強さは異常だろうというと言える程に強い。

 

勿論この二人の師匠である士郎さんも強い。

 

ていうか化物だ。

 

士郎さんは何でもボディーガードの仕事をしているそうで良く家を空けていて世界中を飛び回っているそうだ。

 

帰ってくると恭也君と美由希さんを連れて高町家庭内にある道場や山篭りなどをして日夜修行に励んでいる。

 

何で俺がお隣さんとはいえこんなにも詳しく知っているのかって?

 

それは俺の家と高町家が家族ぐるみで仲が良いからだ。

 

お隣同士で幼い子供がいれば結構な確立で仲は良くなるものだ。

 

つまり高町家にはあと一人今の俺と同年代の子供がいるという事だ。

 

高町家の次女であり末っ子である高町なのはちゃん。

 

俺とは同い年になる。

 

出会いは俺が生まれてから半年が経った頃である。

 

高町夫妻が赤ん坊であるなのはちゃんを連れて家に挨拶に来たのである。

 

どうやら元々お隣さんで同時期に両家の奥さんが身篭っていた事もあり幾らかの交流があったそうだ。

 

特に俺の母さんは始めての出産ということもあり既に二回の出産経験のある桃子さんに色々とアドバイスをしてもらったそうだ。

 

しかし母さんも実年齢から幾らか若く見えるが桃子さんはそれ以上に若く見える。

 

これで中学生の子持ちだと言われたらまず自身の耳と頭が如何にかなってしまったのではと考えてしまうのは俺だけじゃないはずだ。

 

まあそんな訳で俺となのはちゃんは所謂幼馴染という関係だ。

 

赤ん坊の頃からほぼ毎日のように顔を合わせる日が続き自らの足で立って歩けるようになり幾らか喋れるようになると、なのはちゃんは毎日の様に家に遊びに来た。

 

俺が高町家に遊びに行くことも偶にはあったがそれでもなのはちゃんが家に来る回数の方が圧倒的に多かった。

 

俺は中身が既に二十代半ばに差し掛かっていたせいもあり、一緒に遊ぶ時はなのはちゃんを常に優先するようにしていた。

 

はたから見ても同年代が遊ぶと言うよりはお兄さんに遊んでもらう歳の離れた妹といった関係に見えただろう。

 

俺の母さんも桃子さんも必ずどちらかの目の届く範囲に俺となのはちゃんを置くようにしているのだが純君が居れば心配要らないわねと殆ど放任さていた。

 

実際俺は喜んでなのはちゃんの面倒を見た。

 

純粋に慕ってくれるのが嬉しかったのもあるが俺も本当に可愛い妹が出来たように感じて命一杯なのはちゃんを可愛がった。

 

なのはちゃんも俺に良く懐いてくれて大好きと良く言ってくれたり将来は純君のお嫁さんになると言うまでになっていた。

 

美幼女であるなのはちゃんがいうのだから本当の同年代やロリコンが聞けば卒倒物だろう。

 

しかし俺が抱いた感情は別のものだった。

 

なのはちゃんがどんなに可愛いと言っても俺の中身は二十代だし異常な性癖は持ち合わせていない。

 

それに幼馴染というよりお兄さん若しくは親戚のオジサン的な立ち居地に俺の感情は持っていかれてしまい恋愛感情というより家族愛的なものが芽生えてしまって、なのはちゃんのそういった発言を聞くたびに微笑ましい友愛の心に包まれていった。

 

そして今も俺はなのはちゃんの隣に居る。

 

というかなのはちゃんは一時的ではあるが俺の家に住んでいる。

 

何でも士郎さんが仕事先で大怪我を負って意識不明の重体で入院しているとの事だ。

 

実は最近になってなのはちゃんも大きくなってきた事もあって桃子さんの昔からの夢であった喫茶店を開店させたのだが、士郎さんもボディーガードの仕事を引退して喫茶店のマスターをする筈だった。今回の仕事は緊急で依頼主も昔からの士郎さんの知り合いであったため無碍には断れなかったそうだ。

 

そんな中での今回の悲報である。

 

高町家の精神的なショックは大きかったと思う。

 

事実二人で始める筈だった喫茶店は事実上一人でやらなくいけなくなり桃子さんの負担は士郎さんの怪我の心配もあり増大だ。

 

恭也君と美由希さんもお手伝いをすることは出来るが二人とも学生であるためどうしても限界がある。

 

特に恭也君は士郎さんの怪我が精神的に相当のダメージになりいつも張り詰めた雰囲気を纏うようになってしまった。

 

美由希さんもそんな様子に同様を隠せずおろおろするばかりだった。

 

ここで問題なのはなのはちゃんだ。

 

なのはちゃんは今回のことで自分の居場所を家族の中で見失い塞ぎ込むようになってしまった。

 

でもそれを見た目子供である俺が高町家の人達に伝えた所でどれだけの効果があるのだろうか。

 

それに桃子さんを始め今の高町家の人達は自分の感情を制御するだけで精一杯の様に見えた。

 

だから俺は母さんを通して一時的にでもなのはちゃんを家で預かれないかそれとなく聞いてみた。

 

その後母さんも桃子さんの事を気にしていたこともありその旨を桃子さんに相談した。

 

桃子さんもなのはちゃんが塞ぎ込んでいる事には気付いており如何にかしないといけないと考えていたそうで、それならなのはちゃんと仲の良い俺がなるべく近くに居たほうが安心できるという考えからなのはちゃんは暫くの間俺の家で預かる事になったのだ。

 

それから俺達板橋家、特に俺は、兎に角なのはちゃんと、一緒に居る様に心掛けた。

 

最初はなのはちゃんも遠慮したり放って置いてくれと突き放してきたが、俺はそれでも構い続けた。

 

やがてなのはちゃんの顔にも以前のような笑顔が戻ってきて安心した所更に良い知らせが入ってきた。

 

士郎さんの意識が回復して快方に向かっているとの事だった。

 

これで高町家全体にも以前の様な笑顔が戻ることだろう。

 

それからも暫くなのはちゃんは家で預かる事になっていたのだが、士郎さんも退院が決まりなのはちゃんもそれと同時に高町家に戻ることになった。

 

しかしここでまたしても予想外の出来事が起こった。

 

なのはちゃんが高町家に戻る直前に物凄い勢いで泣き始めてしまったのだ。

 

しかも俺のシャツを確りと掴んでおり離してくれそうにない。

 

なのはちゃんが幾分落ち着くのを待ってから如何して泣いたのかを聞いてみたところ、俺と離れるのが嫌だったとの事だ。

 

お隣なんだから何時でも会えるよと説得を試みるもなのはちゃんは断固として俺を解放してくれなかった。

 

あまりにも頑なに俺から離れないため俺はそのまま高町家に借り出された。

 

高町家で士郎さんの退院祝いに普段よりかなり豪華な夕飯をとっている間もなのはちゃんは俺を離してくれない。

 

手を離さないとご飯が食べれないよと再び説得を試みるがなのはちゃんは笑顔で口をあけると食べさせてとおねだりしてきた。

 

とんだ甘えんぼ将軍だと思ったが、俺も甘えられるという行為に悪い気もしないので、素直になのはちゃんの要求を呑んで雛鳥に餌をあげる親鳥のように桃子さんの手料理をなのはちゃんの口に運んであげる。

 

高町家の面々はその光景を物凄く生暖かい視線で見つめている。

 

いや若干一名シスコン気味なお兄様が殺気を含んだ目で俺を見つめてくるが勘弁していただきたい。

 

言っておくがこれは冤罪だ。

 

この殺気の持ち主に襲撃されれば俺の命など一瞬でジエンドだろう。

 

それこそ俺の前世の死因であるトラックの衝突など軽く凌駕する一撃が俺の脳天に直撃しそうだ。

 

幸いにもそんな事にはならず無事に一日を終わることが出来た。

 

結局食事の後のお風呂でも離してくれることは無く寝るときに到っては俺は完全になのはちゃんの抱き枕と化していた。

 

間接的に生命の危機を感じたりして疲れた一日ではあったが隣で寝ながらも微笑んでいるなのはちゃんを見ていると偶にはこんな日も良いかと思えた。

 

翌日俺は前世からの得意スキルでもある早起きを発動してなのはちゃんの呪縛から抜け出し、同じく早起きしていた士郎さんに挨拶をしてからお隣である自宅に帰っていった。

 

全くの余談なのだが家に帰ってから二時間後お隣からなのはちゃんの盛大な泣き声聞こえてきた。

 

その数分後俺の家にやって来たなのはちゃんによって俺は再び囚われの身となってしまった。

 

この状態はこの日から一週間も続きやっと離れてくれた後も隙あらば俺に抱きつき甘えるクセが残ってしまったのだが、先のことを考えると早めに直したほうが良いと思うが今はそれでも言いと考えている。

 

俺は泣いてる顔のなのはちゃんより、笑顔のなのはちゃんが大好きだからだ。

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