魔法少女リリカルなのは~ヘタレ転生者は仮面ライダー?~   作:G-3X

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何気に連日投稿が出来ました。

今回も楽しんでいただけたら嬉しいです。


ライダー戦記編20

俺はデルタに目標を定めつつ、アタッチメントパーツのレバー下にある、ボタンを押す。

 

『ガイアブレイガン』

 

音声が響くと同時に、ガイアモードの専用武器であり、近距離と遠距離攻撃の切り替えを可能とする、ガイアブレイガンを生成して右手に掴み、素早くブレイドモードにして斬り掛かる。

 

デルタは他のファイズと同じシリーズの中では、最も武装の少ないライダーだ。

 

唯一武装と言えるのは、変身時に使う銃のグリップ部分にもなるデルタフォンと、デルタムーバを組み合わせた際の射撃のみと言えるだろう。

 

ただ油断ならないのは、他の銃使いライダーとは違い、近接戦闘時の格闘能力が、他のシリーズと比べてかなり高いという事だ。

 

劇中では主にオルフェノクと敵対して、変身して戦った人物が、戦闘に不慣れだったという事もあり、強いイメージが中々定着しなかった部分もあるが、戦い慣れた人物がデルタに変身した際には、そのスペックに似合う強さを見せ付けていた。

 

だからこそ、攻撃力を増す事に特化したガイアモードだとしても油断は出来ない。

 

「たああああっ!」

 

デルタの銃撃による弾幕を掻い潜り、俺はガイアブレイガンによる一撃を振るう。

 

それを避けるデルタではあったが、俺は連続で斬り掛かっていく。

 

流石にこの連続攻撃を、乱戦の中で避け続けるのは難しかったらしく、俺の攻撃は周囲のライオトルーパーも巻き込みつつ、デルタにダメージを与える事に成功する。

 

『今ですよマスター!』

 

「ああ!」

 

メカ竜の声を合図に、俺は勢い良くアタッチメントパーツのレバーを引く。

 

『マックスチャージ』

 

レバーを引くと同時に、音声が響き、ガイアブレイガンのブレイド部分に、に眩い光が集約され、俺を中心として扇状に四体の分身体が生成される。

 

「こいつで決めるぜ」

 

俺は強烈な一撃を見舞う為に、四体の分身体を先行させて走り出す。

 

俺が居る位置から、デルタの要る距離までに居るライオトルーパーを、分身体の放つ斬撃が切り伏せて、俺はデルタに輝くガイアブレイガンの刀身から繰り出す一撃を放つ。

 

「ガイアチェーンスラッシュ」

 

輝く斬撃がデルタの胴を」薙ぎ払い、それと同時に大きな爆発を起こす。

 

「これで取り敢えず、一人目ってとこだな」

 

そう言いながら爆発地点に視線を向ければ、確かにデルタを倒す事は出来た。

 

しかし安心したのは束の間。

 

『コンプリート』

 

別の場所から響く、耳を疑う様な電子音声。

 

急いで、その音のした方に振り向けば、新たにライオトルーパーが一体、白いフォトンフレームを纏い、先程倒した筈のデルタへと姿を変えたのである。

 

『これは……どういう事だ?』

 

俺の心情を代弁するかの如く、メカ犬が呟く。

 

確かに俺は、デルタを倒した。

 

だけど、その直後に他のライオトルーパーが、デルタに変身したのである。

 

劇中でも、条件さえ合えば、ベルトを持つ者は誰でも変身する事が出来た。

 

だからライオトルーパーが、変身したとしても、不思議では無い。

 

しかし、それは本物のベルトを使えばの話だ。

 

あくまでもライオトルーパー達は、ディアスの作り出したコアから作り出された存在。

 

ならば、先程の変身に使われたベルトも、コアの力の一片だという事に……ん、待てよ?

 

「もしかして、あの四つのベルトが……それなら試してみる価値があるかも知れない!」

 

俺の考えが正解だとは限らないが、それでも試してみる価値は確かにある。

 

「皆! ベルトを破壊するんだ! もしかしたらこいつ等の元になっているのは全てのベルトなのかも知れない!」

 

考えてみれば、元は全て同じなのだ。

それが分裂して、また共有する事になるという可能性だってあるのだから。

 

オーズと共に戦った時だって、コアの生み出したヤミーを倒した事で生まれたメダルも、集まって全く違う姿をした敵の姿となったのだ。

 

その媒介が、ベルトとなったとしても、おかしくは無いだろう。

 

この仮説が正しいとするならば、やはり、コアの役目を担うのは、ライオトルーパーよりも上位に位置している四つのベルト。

 

それさえ破壊出来れば、それは同時に、このライオトルーパー達を操るコアを叩く事が出来る、という事になる筈だ。

 

だがそれには、今以上に人手が要る上に、オーガ達と渡り合えるだけの力が必要である。

 

メカ鳥を呼んでフェザーファントムで数だけを揃えても、上手くいくとは限らない。

 

「なら……あれを試してみるか」

 

俺はタッチノートをもう一度ベルトから引き抜き、操作する。

 

『ダイバー・コール』

 

『ライガー・コール』

 

『フェザー・コール』

 

先に呼んだメカ竜に続き、俺はメカーズを総動員した。

 

『また呼んだんだわさ~』

 

少し前にも呼んだメカ海が、間延びした声を上げる。

 

『全員を一度に呼ぶなんて、何事ジャン?』

 

続いてメカ虎も地を駆けて、こちらへとやって来た。

 

『セッシャ等の助けが必要とは、強敵の予感でゴザル』

 

そして最後に上空から滑空して来るメカ鳥。

 

全員が揃ったところで、俺は更にタッチノートを操作していく。

 

『スタンディングモード』

 

この音声を合図に、メカ海達は、メカ竜と同様にアタッチメントパーツへと変形していった。

 

「ベルトを全部壊すっていうなら、人手は多いに越した事は無いよな」

 

俺がタッチノートの操作を続けるその近くで、ウィザードはそう言うと、新たに指輪を嵌め直して、黒い手形マークのベルトに手を添える。

 

『フレイム』

 

赤い輝きを帯びて、ウィザードのベルトから音声が鳴り響く。

 

『ドラゴン』

 

更に次の音声が鳴ると、今度はウィザードの正面に、大きな赤い魔方陣が生み出されて、ボウ! ボウ! とベルトから音声が流れ続ける中、その魔方陣がウィザードの身体を潜り抜けていく。

 

其処には、赤い法衣を纏った、新たなスタイルのウィザードの姿。

 

先程の、ベルトの音声をそのまま繋げて、名付けるとするならば、フレイムドラゴンとでも言えば良いだろうか。

 

だがウィザードの動きはそれだけでは終わらなかった。

 

右腕に取り付けた、中心に指針があり回りの円周を、赤、青、黄、緑に色分けされた腕輪の様な物をウィザードは操作する。

 

『ドラゴアイズ・セットアップ・スタート』

 

ウィザードが操作をする毎に、この様な音声が順番に響き、最後は停止していた筈の指針が動き始めた。

 

そして俺の前に、まさに魔法としか言い様の無い現象が巻き起こる。

 

『ウォータードラゴン』

 

まずは音声と共に、青い魔方陣が出現したかと思うと、今度はその中から、青い法衣を纏ったウィザードが出現したのである。

 

続いて、出現したのは緑と黄色の魔方陣。

 

『ハリケーンドラゴン』

 

『ランドドラゴン』

 

この魔方陣からも同様に、青と黄色の法衣を纏ったウィザードが出現したのである。

 

俺は二つの意味で、驚きを隠せなかった。

 

一つは、素直にこんな事が出来るのかというもので、もう一つは、今から俺がしようとしている事と、何処か似ていたという印象を抱いた為だ。

 

だからこそ、俺も何時までも驚いている訳にもいかないので、早速これからするべき事を、再開させる。

 

一度ガイアモードのアタッチメントパーツを抜き出して、代わりに、フェザーモードの為のアタッチメントパーツを差し込んだ。

 

『ベーシック・フェザー』

 

音声が響くと同時に、メタルレッドの追加装甲がパージされて、代わりにメタルホワイトのパーツが次々と展開して、俺の身体へと装着されていく。

 

無事にガイアモードから、フェザーモードとなった俺は、更にアタッチメントパーツのレバー下にあるボタンを押した。

 

『フェザーファントム』

 

ベーシックファントムと似たシードの分身を作り出す能力であるフェザーファントムだが、この二つには、大きな違いが存在している。

 

それは、ベーシックファントムで生み出せる分身体は一体だけであり、操作権限の全ては、メカ犬に譲渡されるという事だ。

 

これに対して、フェザーファントムは、主に生み出せる分身体の数に、制限が無い代わりに、その操作を俺自身が行わなければならない。

 

フェザーモードのおかげで、拡張された思考能力がそれを可能とはしているが、それも限界があり、数を増やせば増やす程に、細かい操作は出来なくなってしまう。

 

防御を無視して、相手を攻撃し続けるといった事や、全員で決まった動きを再現するという程度であれば、数十体単位でも可能なのだが、普段の俺と同じように戦わせるのであれば、精々のところ、今は三体が限界といったところだろうか。

 

そして俺が今、フェザーファントムで生み出した分身体も三体。

 

だからこの三体の分身体は、分身であると同時に、俺自身であると言っても過言では無い。

 

「それじゃあ、頼むよ」

 

俺はそう言いつつ、残った三つのアタッチメントパーツを、分身体に其々一つずつ投げ渡す。

 

アタッチメントパーツを受け取った分身体達は、すぐに次の行動へと移した。

 

自身のベルトの左側に填め込まれた、アタッチメントパーツを外すと、それは瞬時に光の粒子となって消滅し、その代わりに、先程の本体である俺から受け取ったアタッチメントパーツを、次々に差し込んでいく。

 

『ベーシック・ガイア』

 

『ベーシック・ダイバー』

 

『ベーシック・ライガー』

 

其々の音声が響くと同時に、分身体達のメタルホワイトの追加装甲がパージされ、順番にメタルレッド、ブルー、グリーンの追加装甲が展開されて、装着される。

 

フェザーファントムを利用した、かなり強引な手段ではあるが、これでオーガ達に対しての戦力は整った。

 

俺とウィザードは、一瞬だけ視線を合わせて、互いに小さく頷く。

 

それを合図に俺とウィザード。

 

合計で八人の戦士が、戦場の渦中へと駆け出した。

 

まず最初にカイザに対しては、ダイバーモードである俺と、青い法衣を纏ったウィザードが戦いを挑む。

 

硬い防御力を活かして、俺が攻撃を食い止め、ウィザードが、水と氷という柔軟かつ、鋭利な攻撃方法で攻め立てる。

 

次にデルタに対しては、ライガーモードの俺と、黄色い法衣を纏ったウィザードだ。

 

両腕に鋭い爪状の武器を装備したウィザードが果敢に攻め立て、その間を埋める様に、似た装備と言えるライガーファングで武装した俺も、同時に攻め込む。

 

続いて、専用の装備で、空を飛ぶサイガに対しては、同じく飛行能力を有した、フェザーモードの俺と、緑の法衣を纏うウィザードで戦いを挑む。

 

ウィザードも俺と同様に、背中から翼を生やし、俺達は二人同時の空中戦闘でサイガの退路を確実に塞ぐ。

 

最後に、オーガに挑むのは、ガイアモードの俺と、赤い法衣を纏ったウィザード。

 

互いにガイアブレイガンと、銀の武器をソード状態にして、果敢に斬り込んで行く。

 

どっしりとした構えの剣技で俺達の攻撃を捌くオーガに対して、俺とウィザードは兎にも角にも、手数で攻める。

 

ガイアモードで強化されたパワーを活かして、真面にオーガと切結ぶのは俺の役目。

 

逆にウィザードは、フェンシングにも似た、突きを主体とした攻撃と身軽な体捌きで、オーガの隙を狙う。

 

其々の戦いに置いて、俺達は二対一というアドバンテージを活かして、攻め続けて相手のベルトを狙う機会を覗い、そして待っていたは、時は意外と早く訪れる。

 

まずはカイザがウィザードの攻撃によって、地に伏したところを狙い、俺が有りっ丈の力を込めた拳によって、カイザのベルトを叩き壊し、次にデルタのベルトを俺とウィザードが同時に放った爪の一撃で、容赦無く切り裂く。

 

そして空では、俺がサイガの退路を完全に塞いだところで、ウィザードが風を纏った剣の斬撃で、ベルトを一刀両断。

 

最後に、オーガには俺とウィザードの、左右から同時に放った、横薙ぎに振るわれた一閃によって、確かにそのベルトを破壊した。

 

「フィ~」

 

そのまま倒れていくオーガを前にして、ウィザードが溜息にも似た息を吹き出し、既に決着をつけてこの場に集まっていた赤以外のウィザードも足下から展開された其々の色を持つ魔法陣の中へと溶けて消えていく。

 

「どうやら、予想通りみたいだな」

 

俺も新たに、オーガ達に変身するライオトルーパーが現れない事を確認しつつ、分身体を含めた全てのアタッチメントパーツを外す。

 

そうする事によって、俺は再び通常の、ベーシックフォルムのシードの姿になり、アタッチメントパーツも、元のメカーズへと再度変形した。

 

『うむ? これはどういう事だ……』

 

だが安心したのも、束の間に、新たな異変が起こる。

 

「どうしたんだ?」

 

図らずも、最初にデルタを倒した時と同じ、メカ犬の訝しげに呟かれた言葉を耳にして、俺が倒れたオーガに視線をもう一度向けてみると、壊れたオーガのベルトから、例の黒い霧が立ち昇っていた。

 

良く見れば、オーガからだけでは無い。

 

他の壊した三本のベルトからも、同じく黒い霧が立ち昇り、その霧は一か所へと集まり、黒く巨大な球体へとなったのだ。

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