RISKY×DICE〜転生した俺の念能力がリスキーダイス〜 作:スプライト1202
感想への返信、誤字見つけて書き直すべく削除したら……誤って、感想自体を削除してもうたァああああ!!!!(泣
感想は「サンアンドムーンは死後強まる念とは決まってなくない?」って感じの内容でした(汗
以下、返信(しようとした内容)。
感想ありがとうございます!
この上ない至高!! 極上の歓び!!
うわ、マジだ……やらかした。
読み返したら、クロロはあくまで「長老の死後もサンアンドムーンが本に残った」という旨しか言ってねェ。「死後強まる念」とは言ってねェ……。
修正入れときます……(汗
なんじゃろね、間違い指摘されたのになんか楽しい(笑
また、誤りとかあったら指摘してもらえると嬉しいです!
以上、返信(しようとした内容)でした。
ほんと、マジでごめんなさい感想くれた人……(泣
(こいつ毎話やらかしてんな)
――時間はすこし巻き戻る。
資金稼ぎに乗り出した俺だったが、それに伴って生活も変化した。
これまでは必要最低限のゴミを集め終わったら、すぐ住処に戻っていた。すこしでも多くの時間を修行に充てるためだ。
それが日中、ずっとゴミを集めるようになった。
驚いたことに、一日当たりの稼ぎは以前の3倍になっていた。下限の1キロに達しているかを心配していた日々がウソのようだった。
バテるのは変わってないが、かつてとは効率が段違いなのだ。
なにせ力がある。大きくジャマなゴミを退けて、その下を漁ることができるし、一度に大量のゴミを持ち運ぶことができる。
そうして稼いだ金を、俺は貯金……ではなく、まずは環境を整えることに使った。
いわゆる必要経費というやつだ。
第一にゴーグルを買った。それを常時、額当てのように身につけるようにした。
これでうっかり触られて爆死、という事態は避けられるだろう。なぜゴーグルかと問われると、これくらいの分厚さがあれば”番いの破壊者(サンアンドムーン)”が服越しに使えたとしても防げる……かもしれない、という願望だ。
それから個室を手に入れた。さすがに、あのままゴミ山の中で寝泊まりを続けるのは避けたかった。あの環境では、身体が強くなったとはいえ、いつまた体調を崩したっておかしくない。
ゴミ山の外にあり、かつ自分ひとりが寝起きできる住処は必須だった。
こうして俺は、1ヶ月かけてようやく貯金できる環境を整え終えたのだった。
そして翌日、意気揚々とゴミ拾いに出たときのこと。
「おわっ……っと」
ゴミに引っかけてしまい、靴が脱げてしまう。靴はコロンコロンとゴミ山を転がり落ち、止まった。
ケンケンしてその場所まで降りていく。
「明日は晴れだな。なんちって……げっ!?」
そうして俺は発見してしまう。
――ゴミ山の陰に少女が倒れていた。
「……マジ、かァ」
死んでは……いないらしい。苦しそうに浅い呼吸を繰り返している。
……なんとか見て見ぬフリはできないものだろうか?
正直言って、俺には他人を構う余裕なんてない。それにここは流星街だ。俺が拾わなくたってだれかが拾うだろう。
俺は少女に背を向け……。
「うっ……」
少女のうめきが耳に届いた。
「……あー、もう! 拾えばいいんだろ拾えば! コンチクショウ!」
俺は少女を担ぎ上げ、自分の住処へと連れ帰った。
おそらくゴミ山の汚染にやられたのだろう。なら、あそこから離れて安静にしていれば、そのうちマシになるはず。
それから俺は、かいがいしく少女の世話を焼いてやった。
定期的に濡れ手ぬぐいを変え、汗をかいていれば拭き、口元へ水を差し入れてやった。そのために、わざわざ煮沸した水まで用意した。
「さすがに、病人にあの水をそのまんまは飲ませられないしなァ」
流星街は意外なことに、ところどころ水道管が通っている。
俺たちは普段、その割れ目から垂れ流されている水を汲んで、生活用水として使用している。といっても、ほとんどドロ水みたいなもんだが。
……そうこうしているうちに一夜が明けた。
朝日の差し込む中、さすがに俺も限界がきて、うつらうつらと船を漕ぎはじめ……。
「んっ……」
身じろぎの気配。俺はハッと目を開いて、少女を覗き込む。少女はゆっくりと目を開き――その、瞬間だった。
俺は見た。少女の全身から――精孔からオーラが噴き出すのを。
少女の細腕には似つかわしくない力の込められたその手が、俺に突き出されていた。
「――っぐ!?」
間に合ったのはほとんど偶然だった。精孔を開いて、首元に掲げた腕が少女の貫手を防いでいた。痛ってェ!?
少女はすぐさま臨戦態勢に構え、次の一撃を用意する。俺は転がるように距離を取った。バクバクいう心臓を押さえ、思わず叫ぶ。
「なっ、なにしやがんだ!? 命の恩人に対して!」
「……」
少女は言われてから気づいたのか、あたりをきょろきょろと見回した。
それからゆっくりと身体の緊張を解いた。
「……ごめん、早とちりした」
ちなみに俺は解かない。だって絶対、また攻撃してくるじゃん! 絶対、油断を誘うための罠だもん! 知ってるんだ俺は!
少女はどこか呆れた様子で言う。
「いや、もう攻撃しないから」
「……本当に?」
「本当だって」
「本当の本当に?」
「……ウっザ。死にたいの?」
「やっぱり殺すじゃん!?」
少女は嘆息し、腰を下ろした。それからそっぽを向いて言う。
「助けてくれて……ありがと」
「……どういたしまして」
「アンタも座ったら?」
俺はすこし悩んだが、ゆっくりと少女に近づき、手の届かない距離に座った。正直まだ恐いが、このままじゃ話が進まないのは事実だった。
というか、今気づいたけど……。
――この子、この年で精孔を開けるのかよ!?
少女は俺と同い年か、それよりすこし下に見えた。おそらくは5、6歳。
たしかに、念は努力しだいでだれでもできるという。少女に精孔が開けたって不思議ではないのだろう。でも、俺が死に物狂いで修行して、原作知識使ってようやくできるようになったことだぞ!? それを……。
はァ……ほんと勘弁してほしい。でも、まァいい。どうせもう関係ないことだ。
助け終わったことだし、少女にはさっさとここを出て行ってもら――。
「アンタの名前は?」
やめてくれェ! 変に恩義感じなくていいから! 関わろうとしなくていいから!
俺は誤魔化すように聞き返す。
「あー、えー……人に名前を聞くなら、まず自分からじゃない?」
「……チッ」
――ヒェ!?
反射的にビクッと身体が跳ねる。恐ェよォ……恐ェよォ……。
少女はポリポリと頭を掻いて、答えた。
「――」
「……え?」
俺は聞き間違えたのだろうか? いやいや、だって、そんな、まさか。
少女はイラ立ちを募らせたかのように、大きな声で言った。
「だから――あたしの名前はマチだっつってんだよ!」
1984年12月――この世界で目覚めてから10ヶ月が経った今日この日。俺はついに遭遇してしまったらしい。
H×Hのメインキャラクターに――。
・考察(じゃない)
幻影旅団の過去に関してはどうしても情報足りなくて、考察じゃなくて妄想になる。
逆にいえば、とても自由度が高いということ。
なので、せっかくだし自分の考察(妄想)だけじゃなく、ネット上の面白いと思ったウワサを取り入れられたらなーと思ってる。
やりすぎると本来やりたい考察から離れちゃうから、ほどほどに、だけど。
マチの身体にハンゾーの探してる隠者の書が隠されてる説とかめっちゃ好き。
矛盾あるから本作に取り入れるのはムリやが、どうせホラ吹くなら、これくらい思い切ったやつのが面白い。